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「ブルーノート・レコード ジャズを超えて」でジャズを初めて聴いた時の日をなんとなく思い出す。


※雑です。

「なんだか難しそう」そんなイメージがステレオタイプのように自分に覆いかぶさり、ジャズと言う音楽ジャンルを遠ざけていた。

・なんだか難しいことを聴きながら言う
・知識勝負
・老けたらジャズを聴く

大学生の頃、最新のインディミュージックやヒップホップ、クラブミュージックに傾倒し、DJをしていた自分はそんなイメージを勝手に抱いていた。
日々の最新の音楽に触れるために、老後、新しいものに興味がなくなったらジャズとソウルに手を出そう。そんな気持ちだった。
(そもそもですよ。新譜はリリースされ続けるので、そんな中で多ジャンルを包括的に深掘りすることは難しいと気がつかなかった若かりし日々)

なんと言うかエリート主義とでも言いますか・・・近寄りがたい存在だったのです。ジャズ喫茶とかではリクエストするレコードで知識試されるとか勝手な都市伝説も聞かされたりしていて・・・。

(実際はそんなことはあんまりない)

出会いは偶然だったのです。

大学を卒業後、社会人最初に住んだマンションが、「ブルーノートをテーマにしたマンション」だった。

部屋番号は、ブルーノートのレコードナンバー。
しかし・・・大谷さんとお話しするまで、その事実には気がつかなかった。

部屋番号が4033。なんだそれ。と言う程度の認識。

「レコード聴きに遊びにきなよ」ある日、レコードを抱えながら玄関を歩いていた僕に、大家さんは声をかけてきた。
「音楽、好きなんでしょ?気がついているでしょ?」

僕「何が!?」と意味を理解していなかった。そして、話を聞いたら、このマンションのブルーノートと言う名前は、
ジャズのレーベルであること。さらに、部屋番号は全てレコード番号から取られているとのことだった。

「ジャズ、わかんないんですよね」と言う僕に、名盤視聴会を大家さんの部屋でしてもらうことになった。
そして、それはなぜか大家さんと僕と大家さんの奥さんでのタコパだった。

マンションの最上階に足を踏み入れると、そこはワンダーランド。高そう(語彙力)なステレオセットに、壁一面のレコード。
ブルーノートは大体網羅しているらしいとのことだった。

そこで、僕はジャズに触れた。

1つ、その時間で大きな発見があった。意識して、プレイヤーの名前を聞いてから盤に耳を傾けると、1人1人の個性が浮き彫りになってくるのだ。
プレイヤーとしての癖。質。

普段、そこまでジャズという音楽を耳にすることでは意識していなかったと思う。なんとなくコーヒーショップで流れるそれなりの音楽程度にしか思っていなかった。

しかし、「これは誰々が吹いている」と解説を受けることで、その違いが浮き彫りになってきた。
脳裏に、1人1人のプレイヤーが浮かんできたのだ!!!!!

そこで、1つの楽しみ方を発見した。

「ある好きな楽器を見つけたらまず、その名盤を聴く。そこで誰かの癖を発見し、吹いていることがわかったら、他のプレイヤーとのセッションを楽しむ」ことだった。

ジャズのレコードには、「誰々のカルテットのバンドメンバーはXXです。」みたいなことがある。要は共演している、バンドを組んでいることを意味するのだけど、
そこで、想像してイメージできるようになったら、もう、脳内は夢のセッション大会が始まり、1枚1枚のレコードは、単なる音の塊から、「いつかのセッション」に変わった。

普段、「ジャズが好き」と言うと、「聴き方がわからない」だとか、「難しそう」だとか「あんま詳しくないんですよね」みたいに謙遜されるのだけど、別にそんなこと
どうでもいい気がする。

ディスクガイドなんぞ山ほど出ているので、そこから興味があるものをなんならジャケットデザインから聴いて、1人お気に入りのプレイヤーを見つけたら、その人が参加している他の作品を聴いて、
広がっていけばいいだけ。
ツリー状に楽しみ方が無限に広がっていく。それが1番の楽しみ方かもなぁと自分は思うのでありますよ。

そして、このジャズレーベール、ブルーノトレコード80周年映画の本作のように、過去の偉大なプレイヤーが残した作品は、今のヒップホップなどのサンプリングなどに参照されていて、息づいている。
何より、「人間性を反映するのがジャズ」と言う言葉で語られている。

偉大なピアニスト、ハービー・ハンコックが劇中で「レコード自体は不完全。聴いた人がいかに影響されるかという人間の営為が含まれているから」と言っていた。
なんて素晴らしい!それぞれが思った通りに楽しめばいいのですよ。

と、知識よりも感性。そして、過去を超えて今に続いていると教えてくれる素敵な1本でしたよ。

と、まぁ、簡単にジャズが好き。と言うだけの話でした。

最近はロサンゼルスでもサウスロンドンでもめちゃくちゃ新しい「ジャズ」と言う概念が広がっていて面白いのですよ。

ブルーノート・レコード ジャズを超えて サイト

ブルーノートの80周年プレイリスト

最近ジャズ事情 - ロバートグラスパーは偉大

サウスロンドンジャズ事情それなり。ダブ、ヒップホップ、アフロビート、UKガラージ、グライムなどが折り重なる致死なを重視ではないジャズ概念!

さっくりとですが。


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増田ダイスケ
新しいzine作るか、旅行行きます。