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スタンダップコメディアンの表現で、今の社会への視点を見つめ直したい。


※個人的主観という前提で


「こんな知的なコメディがあったのか。」僕がこのジャンルに初めて触れた時に感じた素直な言葉。価値観を新しく発見することができました。
そして、とても必要な演芸のジャンルだなと。

「スタンダップコメディ」という言葉を聞いて、皆さんは何を思い浮かべるのでしょうか?

純粋に英単語で想像すると、「立っている人が笑わせる」とか?

まぁ、板の上で立ってお話をするので、ある意味正解です。

それでは、辞書的な場所ではどういう風に説明されているのか?

スタンダップコメディ(英:Stand-up_comedy)は英語圏でコメディアンが観衆の目前で演じるコメディ(即興話芸)の一つ。スタンダップコミックや単にコミック、スタンドアップと呼ばれることもある。マイクを片手に立ちながらしゃべることからそのように呼ばれるが、必ずしも立ったままでしゃべるとは限らない。
日本で言う「漫談」と同義とされることも少なくないが、観客の反応を見ながらも一方的にしゃべる漫談とは異なり、スタンダップコメディは基本的に観衆との対話形式で進められる(しかしその内容はあくまでも演者のモノローグや一行ジョーク(英語版)などを組み合わせたものである)。スタンドアップコメディアンの中には、
小道具、音楽、手品を使用する人もいる。スタンダップコメディは、演じる人の架空の「延長」と見なされる「自由な形のコメディライティング」であると述べられている。
題材はユーモラスな物語やジョーク、人間観察、下ネタ、政治、宗教、人種差別など幅広く、演者が皮肉交じりにしゃべるのが特徴である。伝統的なジョークの形態と異なり、時として観客を不快にさせることがあるという点で「オルタナティヴコメディ(英語版)」の一つとも言われる。

なるほど。ウィキペディアではそんな風に説明されています。

確かに、間違いではないかもしれません。

しかし、海外では、ロイヤルアルバートホールで開催されていたり、知的好奇心旺盛な、富裕層の方が足を運んだりしています。もちろん、小さなバーやクラブでも開催されています。

これって、すごいことだと思うんですよ。

階級だとか、立場に関係なく、要は、「社会に対する視点を考えるきっかけ」になっている。風刺だけでは単なる悪口だったり、街頭演説のような出来事で終わってしまう。

では、なぜ様々な立場の人たちに引っかかるのか。それは、あくまでも「コメディ」だからなのかな。と思います。

笑いながら考えることができて、発見することができる。それがスタンダップコメディだから。

海外のものを見ていると、ジョーク的に社会風刺をしている公演が多かったりします。(実際にはもっとやり方がたくさんあり、多様です)

ここ日本では、会長の清水宏さん、副会長のぜんじろうさんが中心となり、平会員のラサール石井さん、会員に僕がディレクターを務めるインコさんの4名が中心となり、「日本スタンダップコメディ協会」という団体が運営されています。


年に数回、新宿の紀伊國屋ホールで公演を行い、下北沢の下北沢小劇場楽園で、スタンダップコメディNEXTという他ジャンルの方が参加して裾野を広げています。

日本のスタンダップコメディって、スタイルがとても多様だなと感じています。

清水さんは演劇的なバックグラウンドとそのパフォーマンス力でグイグイと聴衆を巻き込んであっという間に世界に引き摺り込まれてしまう。

ぜんじろうさんは、いち早くアメリカに挑戦し、それからも世界中を公演で周り、その文化的な違いや、人々との交流で起こった出来事を笑いながら教えてくれる。つまりは、空想の世界旅行。

ラサールさんは、持ち前の視野で、国内で起きている政治的な出来事に切り込み、もしかしたら目を閉じていてもよかったかもしれない出来事に向き合わせてくれる。

インコさんは、イラストレーター、美術学校の講師経験から、芸人、作家という側面から、日常で見過ごしそうな「よくある出来事」をスタイリッシュな視点で気付かせてくれる。

他者多用で、みんなの個性が溢れた話術で社会を見つめ直す。

本来であれば、4月1日に、上記のメンバーを中心に公演が紀伊國屋ホールで行われるはずでしたが、昨今の事情で行うことなく、配信でそれぞれの環境から発信をしています。

ここでいくつか、5月に見ることのできる公演をご紹介します。

▼清水宏さん

5/10 (日)22時:
「日本スタンダップコメディ協会プレゼンツ〜清水宏オンライン〜屋根裏の怪人が吠える」

投げ銭は

いとうせいこうさんの巣ごもりフェス MUSIC DON'T LOCKDOWNへの参加です。
(日本スタンダップコメディ協会メンバーが順番に出演していますよ!)

▼ぜんじろうさん

とにかくたくさん公演に参加し、配信されているので、最新情報は、SNSで!

▼ラサール石井さん

もうすぐ次の予定も出てくると思いますので、SNSで。

▼インコさん

インコさん(リタ・ジェイ) (@rita_jay) | TwitterThe latest Tweets from インコさん(リタ・ジェイ) (@rita_jay). コメディアン、インコさtwitter.com

去年の本多劇場での独演会に続き、今年は羽田空港公演「おはようインコさんその6」を予定しておりましたが、延期により、急遽配信公演として
「おはようインコさんその5.5」を配信開催します。もちろん、新作もあります。今後は5.6、5.7と、来るべき延期されてしまった羽田空港公演に向けてカウントダウンをしていきます。


これだけ多様でレベルの高いスタンダップコメディ協会に、自分もプレスや現場ディレクター的な役割で関われている。何より、このプロフェッショナルな演者さんの苦悩や、全力での生き様を間近でみることができることは、何者にも変えられない経験です。


よかったら、ご自宅で社会に悶々としている日々が続いたら、このスタンダップコメディアンたちの視点からの社会表現、触れてみてください。
もしかしたら、「よくぞ言ってくれました!」かもしれないし、「それ、あるある!」かもしれないし、「少し違うかも。でも、自分が考えていた価値観に気がつくきっかけになる」かもしれない。

今、スタンダップコメディが果たせる役割はとても多いように感じていて、このお話を書いてみました。

それでは、また会場で会える日までインターネットで楽しんで!

公開されている動画を少し貼り付けておきますね。

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最新情報は各メンバーのSNSや協会アカウントで

清水宏

ぜんじろう

ラサール石井

インコさん


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増田ダイスケ
新しいzine作るか、旅行行きます。