「お前がいないとオレちょっと病んでる」 「みどり」でCHEHONはうたった
CHEHONのことで書きたいと思ったことがあって調べたら、現行犯逮捕ではなく、大麻所持の証拠を突きつけての2週間後の逮捕だったことに違和感を感じ、おそらくCHEHONは取り調べに対して黙秘を続けているんじゃないか、これは警察・検察の無理筋なんじゃないかという疑いが頭をもたげ、前回のnoteでは警察に対して不遜なことまで書いてしまった。
このように書くとかなりのマリファナ肯定派と見られるかもしれないが、自分は少なくとも現時点ではマリファナを手放しでは肯定しない。「葉っぱに依存性はない」「ガンジャで死んだ奴はいない」などとスモーカーの間ではしばしば語られるが、眉唾である。精神的な依存にはしばしば陥りがちだし、呼吸困難になる人もいる。
同じくスモーカーたちが言っているのが「タバコや酒と比べて健康被害が軽いことがわかっているのになんで合法じゃないんだ」というロジックで、これは確かに正論だ。大麻で捕まった井上陽水が「ボクは酒が飲めないのでくつろぐために吸った」というのは、一部のスモーカーたちは深くうなずくところだと思う。
大麻は「タバコや酒よりも健康的」であるのと同程度に「タバコや酒くらいは害がある」と思っておいた方がよいだろう。アルコールをやめられない人は「自分になる」ために酒を飲み、酒を飲まないと「自分になる」ことができなくなるという。大麻にもそういうところがあって、CHEHONは「みどり」でこんな風にうたっている。
「お前がいないとオレちょっと病んでる」。ガンジャに火をつけて3分くらいしたら気付く。オレ何やっていたんだ? 目の前の人に気付く。いろんなことに気付き始める。そして気付く。「お前がいないとオレちょっと病んでる」。それに気付いたらもうガンジャはやめ時なんだが、これがなかなかやめられない。
「みどり」はガンジャ礼賛の歌と思われがちだが、CHEHONは「オレちょっと病んでる」という自己認識を持っている。ガンジャを吸って引き出された力はその人がもともと持っていた力なんだから、CHEHONは「みどり」なしでも十分にその能力を開花できるはずだ。毎朝座禅を組むとかね。
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