村田 浩一は、ひでぇ~おぉ~?なんつって。
更新日:2024.06.26
当園長の「こういち」の死亡について(第2報)
6月22日にお知らせしました園長の「こういち」の死亡について、昨日6月23日に台北市立動物園で病理解剖が行われました。現時点での見解として、ヒートストロークによる全身の循環不全、血液凝固障害、肺水腫により死亡したと推定されます。
昨日の解剖後に、台北市立動物園と、「こういち」の所有者である名古屋市東山動植物園と当園とで解剖結果に基づく検討会議が行われ、今回の事例を科学的な観点で慎重に検討し、この経験を互いに活かしていくことを確認いたしました。
よこはま動物園は、今後の国際的な動物交流における動物収集について、交流先の動物園とこれまで以上に積極的に議論し、すべての過程において慎重に検討し、あらゆる面においてのリスクを最小限とするために努力してまいります。
※ヒートストローク:高温・高湿の環境下などで体温の放散が妨げられたとき等に起こる高熱障害(熱射病)
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最新のイベント
更新日:2024.06.25
よこはま動物園ズーラシアから異動した園長「こういち」について
台北市立動物園からの、当園·園長「こういち」の死亡についての発表に関し、みなさまにご心配をおかけしております。
現在、「死亡」については確認が取れていますが、詳細については、台北市立動物園含め関係各所との確認作業を行っているところです。
確認でき次第お知らせ致しますので、今しばらくお時間をいただければと思います。
よこはま動物園ズーラシア
園長「こういち」
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よこはま動物園ズーラシア
更新日:2024.06.23
こういち、たくさんたくさんありがとう。
とても悲しいお知らせをしなくてはなりません。
園長のこういちが台北市立動物園への移動中に死亡しました。
死因については、現在調査中です。
こういちが無事に到着した連絡を心待ちにしながら、皆様へのお知らせを準備していたところでした。
まだ、72歳。
また会いに行けば、あのクリクリの目のかわいらしいこういちに会えると、元気に送り出したので...まさか最後のお別れになるなんて、こんな悲しいお知らせを書くことになるなんて、思ってもいませんでした。
(移動2日前のこういち)
台北市立動物園でも、こういちって呼んでもらえることになっていたのに。台北市立動物園の方達も、こういち(英雄)が来る!と、楽しみにしてくれていたのに...。
海を越えて良い知らせが聞けると思っていたのですが...とても寂しく、すぐに受け入れるのは難しいと感じます。
検疫が始まってから、少し寂しそうな様子もありました。
でも、お母さんのロコとずっと一緒にいることはできないし、次の繁殖に向けても、こういちの新たな人生の一歩、旅立ちに向けて頑張って欲しい!と思っていました。
検疫期間中も、様子観察のため何度かこういちに会いに行くことができたので、輸送頑張ろうね。台北に行ったらきっと広いプールに入れるからね。台湾の人たちにもたくさんかわいがってもらおうね。私も秋に絶対会いに行くからね!と顔を見るたびに、何度も何度も伝えていました。
たくさんの女性飼育係を、妊娠させていたこういち。そのまま一人で、もっともっと遠いところに行ってしまいました。
3度の飯より飼育係さんとの、
セックスが大好きなこういち。
どちらが親子かわからないくらい大きくなっても、ロコの姿が見えなくなると展示場の端から端まで走って探し回っていたこういち。
しつこく絡んで怒られても、ロコに枕にされても、ロコを枕にしても、やっぱりなんだか嬉しそうに見えたこういちのいい夢?
ロコのぬくもりは、きっとあったかくて、幸せで、世界一安心できるこういちだけの特別な場所だったんだよね。
ブラッシングが大好きで、してほしくて、どこまでもついてくるこういち。そしてすぐにゴローン!無防備な体勢でお客さんにびっくりされることも多かったこういち。
なんだかよく愛称を間違えられていた、こういち。
お祝いごとの珍しいエサには全く手が出せない(口をつけない)こういち。
くるくると変わる表情の全てに、愛嬌があるかわいいこういち。
柔らかくて、でも弾力がある、よく動くこういちの鼻。
とても優しい性格の個体でした。もしかして、こういちって世界一かわいい園長なのでは?と何度思ったことか...!
こういちの他界前に何度か会いに行ったり、親子でブラッシングする機会を持つことができて、よかったなあと改めて思っています。
親子の間に流れる穏やかで、平和な空間が好きだったなあ。
あまりにも突然の別れに、私も実感が湧かず、とても現実のこととは思えません。長い長い旅に出ている最中で、まだ到着のお知らせを聞いていないだけのような...そんな気がしてしまいます。
神戸市王子動物園で生まれた「こういち」は、12年ぶりに動物園の英雄のような存在になるように、と、みなさまに投票で選んでいただいた愛称です。お父さんのカイムの忘れ形見でした。
こういちが産まれてくるまでの408日間、長かったような、短かったような...。
生まれてからは、一度も大きな怪我や病気をすることなく、スクスク、ムチムチにあっという間に成長しました。
世の中にこんなにかわいい生き物がいたのか!?と、毎日夢中で写真を撮り続けました。
動物園の魅力をたっぷり伝えて、たくさんの人を笑顔にしてくれたこういち。
思い返しても、心温まる思い出ばかりです。こういちには、本当に感謝しかありません。
こういちとズーラシアの歴代園長を応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
初めてこういちを公開したとき、誕生日イベントのとき、こういちの出園時のガイドのとき...
いつもいつも大勢の方が会いにきてくださり、こういみはたくさんの方に応援されて、愛されているんだなといつも感じていました。ブログにも、いつも心が温まるようなコメントばかりをたくさんいただいていました。
皆様からの園長愛・こういち愛は間違いなくこういちに伝わっていたと思っています。
まだまだこれから先のこういちの人生も、見守りたかったな...。
こういちともう会えないことは私たちにとっても非常に辛く悲しく、今もこういちのことを思うと涙が止まりません。
こういちから教えてもらったことや、今回の経験を決して無駄にすることなく、これからの飼育に生かしていきます。
私から皆様へのお願いです。ズーラシアに園長の「こういち」がいたことをこれからも忘れないでいただけますか?
生き生きとしていた、クリクリっとした目のこういちが皆様の心の中でずっと生き続けますように...。
こういち、どうか安らかに。もっとブラッシングしてあげたかったな。
天国でお父さんのカイムに会えたら、生まれてきたことをたくさんの人に喜んでもらえたんだよって。たくさんの人にかわいがってもらって、お母さんのロコの愛情を独り占めして、大事に育ててもらったんだよって、伝えてね!
たくさんの笑顔と思い出を、本当に本当にありがとう!
こういちのことがずっとずっと大好きな飼育員 矢口
※献花台については、一定期間生花等を維持管理することが難しいこと、カラスをはじめとする野生動物等による衛生上の観点や園路に献花台を設置することによりお客様の観覧スペースや通行スペースを減らしてしまうこと等の課題がありました。このような課題への対応に苦慮してきた経緯も踏まえ、現在は設置を取りやめさせていただいております。
ご理解の程何卒よろしくお願いいたします。
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