No-15 エントランス周辺で覚えること(1)
エントランスから1Fエレベーターホール前までにも試験に出題される設備はたくさんあります。
エントランスってどこ?
エントランスは出来口のことです。
マンションではエントランスに玄関扉があり、風除室、エントランスホールorエレベーターホールがあるのが一般的です。
風除室に管理室の小窓がある構造が一般的です。
玄関扉
セキュリティーの観点から外から中の様子が見えない扉の設置はできません。どのマンションも中の様子を確認できる小窓等が必要になります。
*中で待ち伏せにあうケースを想定しています。
マンションはプライバシーよりセキュリティー重視
余談ですが、これも覚えておくと良いでしょう。
マンションはプライバシーよりセキュリティーを重視した作りになっています。例えば1階のベランダ等は侵入者が外部の目線から遮断される構造は避けるべきとされています。
玄関扉の照度規格
共用玄関の夜間照明は、50ルクス(10m先の人の顔、行動を明確に識別でき、誰であるか明確に分かる程度)以上の照度を確保するとされています。
それ以外の出入口は20ルクス(10m先の人の顔、行動が識別でき、誰であるか分かる程度)です。
これって内側です。外じゃないですからね。
風除室
設置の義務はありませんが、マンションでは自動ドアの手前が風除室になります。一般的には風除室にオートロックが設置されています。最近はセキュリティーの向上のため、カメラ付きインターフォンを設置しているマンションがほとんどです。
風除室は戸建てにあります。
玄関を開けると居間に入る前に扉がありますよね。あの空間は風除室になります。
自動扉
法的な点検義務はありません。どのマンションも数年に一度程度の点検をしています。(自主メンテ)
使用する頻度が高いため、故障率もそれなりにある設備です。
車椅子が通行する施設においては、出入口の有効開口幅を900mm 以上とし、それ以外の場合は有効開口幅は850mm以上確保するように努めることとされています。
建物の出入り扉は800mm、900mm、1200mmですが、これは建物移動等円滑化基準と誘導基準の違いです。
円滑化基準では800mm、誘導基準では900mm、ただし1か所は1200mmと定めています。
防火扉
マンションの1階には防火扉が設置されていることが多く、自動ドア上部に防火シャッターが設置されているマンションがあります。
防火扉は鉄製が原則です。
マンションの出入口に鉄の重い扉があれば防火扉と思ってください。
防火扉は特定防火設備は60分以上、防火設備は20分と決まりがあります。
ほとんどのマンションは防火設備です。
防火扉の点検
防火設備定期検査には防火扉、防火シャッターも含まれます。
特に防火シャッターは試験にも出題されています。
「3年以内の動作確認記録&動作確認です。」は覚えておきましょう。
(平成21年 問37、設問4)
防火設備である防火戸の閉鎖又は作動の状況の調査は、3年以内に実施した点検の記録の有無を調べ、記録による確認ができない場合には、閉鎖又は作動を確認しなければならない。(〇)
次回もエントランス周辺で覚えることの続きです。
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