No-34 高所受水槽で覚えるポイントは何?
#33の追加情報です。
受水槽追加情報
受水槽容量の算定方法について
1)使用人員から算出する場合1人1日当たり使用水量×使用人員
2)使用人員が把握できない場合単位床面積当たり使用水量×延床面積
3)その他使用実績等による積算受水槽容量は、計画一日使用水量の4/10~6/10程度が標準
1人1日当たり使用水量=約200リッター
マンションの設計段階ではファミリータイプは4名、ワンルームは1名で計算している例が多いようです。
ただし、最近は受水槽がない直結直圧方式が主流です。
受水槽の耐久年数
一般的にFRP材質で20年と言われますが、実際は35年以上耐久性はあるようで長期修繕計画では35年で算出する組合が多く見かけます。
結論から言うと受水槽の交換より、直結直圧方式への切替が多く、実際に交換するケースは少ない。
高所受水槽
管理業務主任者の試験であれば、タンク容量ぐらいの出題しかありません。
受水槽は1人1日当たり使用水量の1/2、高所受水槽は1人1日当たり使用水量の1/10はテキストに書かれていますよね。(一部訂正)
マン管では次の内容は把握しておくべきでしょう。
高所受水槽の水位は5本の電極で管理することが一般的です。
満タン時にはすべての電極が通電、水位が下がると高さ毎に設置された電極が断線することで受水槽内の水位を感知します。
5本の名称までは必要ありませんが、5本が一般的な構造であることは覚えておきましょう。
● 起動水位
● 停止水位
● 満水警報水位
● 減水警報水位
● ニュートラル水位
耐震性
耐震性はライフラインの確保の面で規定が設けられています。
受水槽の設置階と耐震が決まられ、クラスA~クラスCのランクがあります。
現在ではほとんどのマンションは、階に由らずクラスAを採用しています。
遮断弁、水栓の設置
耐震性基準以外にも地震時に受水槽内の水を守り、使用する目的で給水管との接続には遮断弁、タンクからの給水は水栓(蛇口)が設けられることが一般的ですが、これは法令で定められているわけではありません。
*受水槽の停電時の逆流防止遮断とは別です。(これは法令)
以上が受水槽の補足内容です。
次回から給水システムと給水ポンプの説明を行います。