No-7 昇降機基本知識(1)
昇降機の試験に必要な知識は次のようになります。
毎年1問は出ますが、覚えることが多いので大変ですが確実に1点を取るためには覚えましょう。
開口部幅
開口部の幅は80㎝が基本です。
この幅は車椅子の規格と併せて覚えておくと良いでしょう。
車椅子は横幅70㎝以下、奥行き120㎝以下が規格です。
これは他の設備系でも覚えておくと便利です。
籠の規格
EVの籠は開口幅より広くなっていることが一般的です。
しかし、籠の規格は車椅子の規格と同じです。
車椅子1台が入る大きさになります。
横幅70㎝以上、奥行き120㎝以上です。
エレベーターホールの規格
エレベーターホールも車椅子が回転できる幅が規格になっています。
一辺が150㎝の正方形です。
電動車いすが回転できるサイズは180㎝の正方形です。
国土交通省のガイドラインでは180㎝が推奨されています。
照度の規格
EVの照明は床で50ルクスです。
ちなみに貨物専用は25ルクスです。
EVのエレベーターホールの規格は共用玄関のある階で50ルクスです。
1階に限らないことに注意してください。
共用玄関が複数個所あるマンションでは2か所とも50ルクスです。
その他の階は30ルクスです。
積載重量の規格
EVの搭載重量は各EVで異なります。
ここで覚えることは乗車人数を算出する時の基準体重です。
ひとりを65㎏で計算します。
例えば積載重量が600㎏の場合は定員数は9名にbなります。
設置義務
意外と知らない人がいますが、EVの設置義務は非常用昇降機の設置義務が建築基準法に定められているだけです。
と言うことで31mを超える(以上ではありません!注意!!)建物には非常用昇降機の設置義務があります。
それ以外では設置義務はありません。
ただし、政令で指定されている場合がありますが、試験では出ません。
昇降機の定格速度
定格速度は「かごに積載荷重を載せて上昇するときの最高速度をいう」と建築基準法に定められている。
一般的に機械室がない(マシンレスとも言う)は定格速度が速く分速120m。
昇降速度
分速30~60m。
規格はない。
EVピットの深さ
定格速度によって規格が異なる。
定格速度45/min のとき、1.2m、60 m/min のとき1.5m。
次回は昇降機の安全装置についてです。