内在化されたヤリモクに(『汚れつちまつたかなしみに』と同じテンポ感で)
20歳から一昨年くらいまで、人生のメインテーマがかなり「ヤリモク」にあったと言ってもいい。別段これは文字通りの意味ではなく、もちろん文字通りの意味も内包してはいるんですがもっと大きい視点というか「人に気に入られたい 特に異性に」くらいの意味なんですけど。
で、自分はきっと「ヤリモク」のために考え方やら話し方やらをどんどん変化させていっているはずなんですよね。事実18歳の頃のような手痛い失敗や他人に話して面白いやら恥ずかしいやらみたいなエピソードなんかはどんどん起こらなくなっていて。
でも「ヤリモク」のために手に入れたものって基本的に自分を包み隠す欺瞞や相手を騙すための言葉ですよ。
それがもう完全に内在化していて、ということは元の恥ずかしいほど無垢な俺には戻れない。
気づいたら俺はヤリモクだった、風景。