失恋しても生きてるし無駄じゃなかったと思いたい話
「失恋して夜も眠れないしごはんも食べられずに痩せた」
これってわりとよく聞く話で、実際私もそうなった。
ただ、食欲がなくなったといっても朝昼は今まで通り食べていた。
夜だけは、別れるまで半同棲状態で、元恋人のためにせっせとご飯を用意したり、逆に作ってもらっていたものだから、自分のためだけに作る気力がなくて適当にプロテイン飲んで済ませる…という感じ。
眠れないというのも、正直別れたタイミングと女性の体の周期が重なって寝つきが悪くなっただけで、むしろ付き合ってた頃より睡眠時間自体は伸びた。
(半同棲だったころは、夜型の元恋人にあわせて私も夜更かししていたけれど、本当は早寝早起きタイプだった)
元恋人はたくさん食べる人だった。正確には、朝昼はほぼまともに食べず、夜にがっつりすぎるほど食べる人。
夜には毎日米を2合炊いて、私は小さい茶碗に軽く一杯食べるだけで、残りは全部彼が食べてたくらい。
そんな彼のためにおかずも結構頑張って作ってたし私も一緒に食べていた。
まあそんな生活をしてたから、当然体重は知り合う前から少し増えていたし、彼と一緒にいる時間を増やしたくてジムをさぼったから普通に太った。
別れたことで、つらいのがいやで毎晩21時過ぎには布団にもぐって寝ていたし、夕食も食べる量が格段に減ったし、すぐ痩せるよね。
なんなら今は知り合った頃より体重だけなら落ちている。
こればっかりは失恋に感謝である。せっかくだし、これを機にもっとちゃんとダイエット再開しようと思った。
ぶっちゃけた話未練しかないし、つながったままのポケモンGOはせっせと毎日ギフトを送ったり送られたりで断絶してないし、じゃあもういつかまた会えるかもしれないじゃないかと。
会えたときに少しでも可愛くなったと思わせたいじゃないかと。
(その時復縁を望んでいるかは別だけど)
まあそんな私のこっそりとした決意は置いておいて、失恋直後から2週間、私は毎晩泣いていた。
自分の好きなことをする時間が増えて楽しいはずなのに、ふとした瞬間に彼を思い出しては会いたくなって涙が止まらなかった。
もう二度とこんなに誰かを好きになれないんじゃないかと今でも思うくらいだ。
それでも、朝になれば空腹でお腹は鳴るし、午前中は仕事の合間に今日のランチは何を食べようかなと考えているし、夜になると眠くなる。
意外と私、図太いなって思った。
こんなにつらくて苦しくて好きで仕方ないんだから、食べられなくなって眠れなくなって体重は10…は厳しいにしても5キロくらい落ちてげっそりするんじゃねーの、なんて思ってたのに、実際は2キロ減ったくらい。
ついでにそれで後押しされて本当にゆるく軽い筋トレ初めて、それがもう一か月毎日続いてて、最近じゃYouTubeでヨガ動画も見始めた。
いや、めちゃくちゃ健全じゃないか。
だって悔しい。失恋しても向こうはほかにも女がいるから全然平気で、私だけがつらくてやつれて不健康になるなんて悔しい。
何より、未来の自分が「この別れも必要だったんだ、正解だったんだ」と思えるように生きていきたいと思った。
「あの時我慢してればまだ一緒にいられたかも」なんて未来の自分に言わせたくない。
「あの別れがあったからこそもっと素敵な人間になりたいって頑張れたし、だからこそ今こんなに幸せなんだ」って胸張って言いたい。
死ぬほど傷ついた関係だったけれど、それでも彼と過ごして自分の未熟な点に気付けたのはきっと本当に幸いだったと思う。
自覚できないまま、改善できないままだったら、きっとこの先も私は相手が彼じゃなくなろうと同じことを繰り返して傷を増やし続けていただろう。
私が成長するために必要な経験だった。
心の奥底で復縁期待してようがなんだろうが、とりあえず今はもっと自分に目を向ける時間増やしていこう。
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