新卒採用1次面接のブラッシュアップ~ Web フロントエンド編~
皆さん、こんにちは!
サイバーエージェントのエンジニア新卒採用担当の森です。
今日は、皆さんがとても気になる1次面接についての内容をお届けします。
先日、Web フロントエンドの面接ルーブリック(技術スキルの評価基準表)をブラッシュアップした流れを含めて、「サイバーエージェントのエンジニア採用面接はこうやって作られている」という裏側を楽しんでもらえると嬉しいです!
内容全てをお伝えできるわけではないですが、サイバーエージェントでルーブリックがどのように活用されているか、垣間見れると思います。
これから面接を受ける方や、過去面接を受けた方も、振り返りとしてご覧ください。
なぜ採用面接のブラッシュアップが重要なのか?
サイバーエージェントでは、エンジニアの新卒採用にあたり、4つの面接ステップを設けています。
それぞれの面接で求められることは異なるため、公平かつ正確な評価が非常に重要です。
それぞれの面接でヒアリングさせていただく項目は、次の通りです。
新しい面接ルーブリックの改善背景と概要
Web フロントエンド技術は移り変わりが激しいため、1年に1度、エンジニア社員が主体となってルーブリックの改善を行っています。
2023年の夏頃(約1年前)に大幅なルーブリックの見直しを行い、それから1年ごとに面接官が感じた課題や改善点をアンケートで吸い上げます。
ルーブリック刷新を担当する社員も、自分が行ってきた面接を振り返りつつ改善に反映していきます。
ルーブリックは、誰が面接官になっても公平で一貫した評価ができるように意識して設計しています。
具体的な改善点
新しいルーブリックの特徴は以下の通りです。
最新技術に対応:常に変化する Web フロントエンド技術に即し、面接での質問内容を最新の基準にアップデートしました。
評価基準の明確化:評価者ごとのばらつきをなくすため、具体的でわかりやすい基準を設定しました。
面接プロセスの透明性:面接官のフィードバックを基に、面接プロセスの透明性と公平性を強化しました。
改善点の例
「学び」の評価基準
以前は、「学び」の評価が評価者ごとにブレが起きやすい状態でした。新しいルーブリックでは、「レビューから得た学びを説明できる」など具体的なシチュエーションを添えました。
「知識」の評価基準
以前は、JavaScript のバンドル・トランスパイルについての理解度を深掘りして質問していました。これは「どのように書いたコードが動いているのか」の理解を測る一指標として設計していました。しかし、昨今のバンドルツールの流れや ES Modules の台頭などを鑑みて、バンドル・トランスパイルの質問項目は比重を少なくしました。
反対に項目として強化した点は、状態管理ライブラリについてです。ここ数年、状態管理ライブラリや仕組みの多様化が進んでいます。さまざまなドメインのプロダクトを持つサイバーエージェントとして、ドメインに適した技術選定ができる力は重視しています。昨今の Web 業界の潮流を踏まえて、状態管理のアーキテクチャやライブラリの仕組みについて正しい理解があるか、より深く確認するような基準へと調整しました。
新しい面接ルーブリックで模擬面接
25卒の内定者に協力してもらい、1時間の模擬面接も実施しています。
学生目線でのフィードバックを重視し、次のような意見をもらいました。
普段面接に慣れている我々にとって新鮮な意見を多くいただき、大変助かりました!
模擬面接後は内定者と Web フロントエンドエンジニアの社員でランチに行き親睦を深めました!
ルーブリック改善後の展開
今回、改善したルーブリックは Slack 上で告知しました。
課題
Before
After
といったように、何が課題でどのように改善したのかを伝えています。
今後と継続的改善
面接者・被面接者の双方で理解が深まるよう、定期的なフィードバックの収集と面接の見直しを今後も行っていきます!
次回のルーブリック改善では、採用したい学生像のペルソナ設定、トレンド技術の見直し、面接官への面接手順のオリエンなどを行う予定です。
Web フロントエンドだけでなく、他の職種でも技術の移り変わりやサイバーエージェントの採用状況により必要な変更は取り入れていきます。
サイバーエージェントで働きたい!面接を受けてみたい!といった方のご応募も歓迎ですので、インターンシップや選考でお会いできることを楽しみにしております!
お知らせ
サイバーエージェントでは、 Web フロントエンドエンジニアによる様々な発信に力をいれております。
ぜひ、チェックしてみてください。
サイバーエージェントの Web フロントエンドエンジニアによるテック系ポッドキャストです。 "muddy" の意味が泥であるように、フロントエンドの開発現場における泥臭い話などから学びを得ることを目的としています。
サイバーエージェント主催の様々なイベントを公開しています。
過去にはMuddy Web #8 ~Special Edition~として、ゲストをお招きしてLTイベントを行いました。
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