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尾山神社前のバラック商店街を歩く【金沢市南町】

金沢の観光名所の一つ「尾山神社」

この神社の真ん前にちょっとした商店街があるのですが、そこが激寂れだったので写真を載せます。

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尾山神社を正面にして右に行くと、いきなりこんなスナックが。
やってるのかやってないのか、かなり微妙なところ。

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こうやって、スナックやらバーやらが看板に「Asahi」とか「清酒○○」とか出さなくなったのはいつからなんでしょう。

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ずいぶん奥行きがあるが側面に窓がない。
かといって2階の窓の形状からして連れ出しスナックではない。
もっとちゃんと玄関とか観察すればよかったのですが、もとは何のお店だったのか気になりますね。
ただ、尾山神社商店群の中でもかなり奥まったところにあったので、ここで集客することはなかなか難しそう。建物は素敵なんですけどね。

さて、ここからもう少し奥へ行こうとすると開けた場所に出る。
金沢の「丸の内」というエリア、香林坊大和や石川四高記念館などが近い。

というわけで、次は尾山神社を正面にして左側の商店街を訪ねる。

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まず目に飛び込んでくるのがこの喫茶店。
「岸」の部分が切り抜き(?)になってるのがもうたまらない。
かなり年季の入った建物ですが現在も営業中。

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確か昭和初期あたりにおいては「喫茶」は「カフェー(=風俗店)」を指したため、こうした「飲食物を提供する場所」は「純喫茶」と呼ばれ区別されたはず。
看板には「喫茶」とありますね。

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ここからはこんな感じでバラック的な小さな通りがあります。
非常に静かで、そもそも人も住んでいなさそうである。
ただ、一部の店舗は現役のお店なので注意。といっても何十年も前からあるお店ではなく、空き店舗をリノベーションするなどした比較的新しいお店ばかりですが。

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さっきの「喫茶 岸」のすぐ向い。外壁からして他の店舗とは一線を画したモダンな感じがしますが、この扉のボロボロ具合からしてとっくに営業はしていない。
よく見れば壁も苔むして汚いし、右の意匠を凝らした窓にはじょうろが突っ込んであった。

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ちょっと奥まった感じの入り口は大体スナック。
扉上部の扇形のプレートにかつての店名が書いてあったのでしょうが、今ではさっぱり色褪せて文字は消えてしまっています。

分かりにくいのですが、入り口横の「post」の文字が凝ってて可愛いです。
不躾ながらポストには何が詰め込まれているのか気になって外側から覗いてみました。(触ってませんよ)
「日本年金機構」「協会けんぽ」・・・公的年金のお知らせが大半でした。督促ではないっぽい。
ただ気になったのが、ハガキが一回はがされてからもう一度ポストに突っ込まれた、という感じで、かつての住民がやったのか、悪質ないたずらなのか、それはわからない。

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リンナイ製のガス給湯器。
「Rinnai RFS-1601AFP」調べてみたら最終製造日は1991年3月らしい。
当然部品供給もすでに終了しています。
Rinnai公式通販サイトでも、説明書のデータはダウンロードできなかった。

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こちらは真っ白な建物。
真っ白い建物ってきっと昭和後期~平成初期ではかなりシャレオツ最先端だったと思うのですが、汚れが付かないようかなり神経質に手入れする必要がありそうだし、時が経てばこんな風に寂れてしまう。
普通の民家にしては玄関が凝ってるので何かのお店だったのでしょう。

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看板の感じからして元はスナックかカラオケ?
扉はしっかりと閉ざされてしまっている。
やっぱりポストが気になるんだけど、触らない。

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「居酒屋 つぅさん」
ダメもとで何か出てこないかなと思って検索したら、ありました。2007年の記事。ということは閉店して10年余り?
在りし日の「つぅさん」のご飯はこんな感じだったようです。
http://www.sakane.net/manpuku/tsusan/index.htm

お昼時にはランチしかないようである。カウンターに座ると,「いらっしゃいませ。」と言われたきり,特に何も聞かれない。つまり,ランチ以外はないので,入ってくる人すなわちランチを食べる人ということである。何も言わなくてもいいのかなあ,などと思っていたが,何も聞かれないので,そのままである。しばらくすると,続いてお客が2人入ってくる。そして,この2人ともまったく何も言わないのであった。

と、お昼時に入ったらとりあえずその日の定食が出てくるという感じだったようで、ちょっと変わってる感じもする。
写真を見る限り白米もおかずも男性向けのボリュームですが美味しそう。
もちろん「居酒屋」なので夜はお酒を提供していたようです。

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入り口横の粗末な扉は何なんでしょう。
廃業後に取り付けたのか現役当時からあったのか、何のためにあるのか。
覗き込めば分かったかもしれないけど、変なカビとか吸いたくないので自重。

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いったん突き当たりまで来たので振り向いて1枚。
ここまで誰とも会いませんでした。
このごみごみした感じは明らかに戦後のドサクサですね。

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さっきも撮ったところ。
よく見るとコケやらカビやらでとんでもないことになっている。
前に置いてあるのは洗濯機?乾燥機?
これだけやけに新しくて妙なんですが、これまた妙な場所からホースが伸びている。

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なんの趣もない民家にとって付けたような「一品料理」の看板。
こんな小さい場所で室外機2つも要りますか。

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現在の尾山神社周辺はオフィス街です。
昔は勤め人が帰り道に腹を満たす場所だったのでしょうか。

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ここ、「韓」ってあるし普通に韓国料理屋さんだと思っていたのですが、あるブログには「この窓の意匠は明らかにカフェー建築」だとありました。
どちらかというと夜向けのお店が多い通りですしさもありなん、ですがそうしたら「韓」の印は何なんだとなります。
まあ、しょっぴかれないためのカモフラージュでしょうか。あるいは働いていた女性がコリアンだったとか・・・

これで裏通り散策は終了。
ちょっと表に出ます。

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2019年頃の別のブログではここのお店は営業中だったのですが、たまたま定休日なのか、もう廃業してるのか。
2階の窓の感じとかまだ使われてる感じがしますが・・・

ここの他にも昭和を感じさせるお店や看板が幾つかあったのですが、何やら工事中で人が出入りしていた上に想像以上に人通りもあって、カシャカシャ写真を撮ることは憚られました。
尾山神社の前のT字路を左に曲がったらこういうお店幾つかあるので、機会あれば行ってみるといいです。

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おまけ。サミーソーサ。
アメリカ出身ではない選手で2番目に多い本塁打記録を持つらしい。
スポーツ用品店の表に剝き身で貼ってありました。

この後どしゃ降りの雨の中、にし茶屋街まで向かいました。
そちらの記事もぜひ。

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