編入試験のデメリットについて


こんにちは、たちばなです。今回は編入試験のデメリットについて話したいと思います。



前回の「編入試験のメリットについて」の続きになっているので、それぞれの記事を比較しながら自分にとってメリット・デメリットどちらが大きいか考えて貰えると嬉しいです。


ではさっそく本題に入ります。


【①:情報が少ない】


一般試験と違ってマイナーな試験でかつ閉鎖的なコミュニティなので有益な情報があまり出回っていません。過去問すら公表しない大学があるので門戸は狭い気がします。


近年はTwitterやnoteで情報発信をする方が多く、法学部と経済学部の編入に関しては環境がかなり潤っていて敷居が低いイメージがあります。一方、他の学部はまだ未開拓な部分が多い印象です。



【②:試験範囲が明確でない】


大学ごとによって授業で扱う内容が違うため、試験で問われる範囲も各大学によって異なります。そのため「どこを勉強したら良いか分からない」という悩みは試験直前までずっと付き纏うものでした。また、採点基準も曖昧なので明確な合否ラインを把握しにくい現状もあります。

試験の難易度と大学の知名度が釣り合っていない現象はよくあるらしいです。



【③:運要素が強い】


一般の受験でさえ、難関校は「もう一度試験を行えば合格者の下半分は入れ替わる」と言われるくらい不安定なものです。編入にもこれが顕著に現れます。


傾向を無視した問題や受験方式の変更、募集人数の縮小、試験の廃止といったように試験そのものがいつ無くなってもおかしくないものです。はっきり言うと運の影響が大きいので、傾向と対策が練りにくい点に関しては一般試験より遥かにハードな試験であると言えると思います。



【④:モチベーション管理がしにくい】




自分が最も感じたデメリットです。大学受験のときは周りも受験生ムードで勉強以外にすることがありませんでしたが、編入はそうではありません。当たり前ですが、大学生は基本的に受験をし終わっているのでバイト・サークル・部活等、他のことに専念しています。同級生が大学生活を満喫している中、自分は高校生の時と同じように受験に縛られた環境で孤独にペンを握ります。これは中々根気のいる作業です。



そもそも編入をしなくても今の大学に在籍できるという後ろ盾があるので「なぜ編入するのだろう」「今の大学でもいいかも」というように、’’勉強するしない’’ではなく、’’受験するしない’’という、受験そのものに対するモチベーションがかなりブレます。


頭の良さうんぬんよりも、他の大学生と同じように遊びたいという欲求を抑える自制心が一番大切かもしれません。


【⑤:単位認定が渋い】


編入をしない場合、2年生終了の段階で80単位ほど取得するのが平均的です。しかし編入をすると単位互換の関係から50〜60単位ほどしか認定されません。一般生と20〜30単位ほど差がついているのは正直渋いです。まだ入学していないのでなんとも言えないですが、就活と被ることも考えるとネックなポイントではあると思います。


【⑥:不合格の負債】


今までに挙げたデメリットは’’合格してしまえば’’どうとでもなるものです。

しかし万が一合格しなかった場合、とんでもない負債を背負うことになります。注ぎ込んだアルバイト代、勉強に充てた時間、編入を選択して大学生活の一部を捧げてしまった後悔、真面目に勉強すれば良かったという自責の念、実らなかった努力、不合格の烙印を押されてしまった事実。



大学に入って勉強に専念することを否定している訳ではないですが、遊ぶのを我慢して合格に向かって努力していたにも関わらずそれが報われないというのはやはりショックが大きいものです。仮に編入浪人をする場合、大学生活の3年間を編入に費やすことになり、それでも失敗するといよいよ後がないのでかなりリスキーです。


私自身も受験直前のナーバスな時期は「テキスト代と勉強した時間で遊んだ方が良かったのでは」「これだけ努力して合格しなかったら勉強自体が向いていないんじゃないか」と精神衛生がかなり良くありませんでした。世の中の試験全てに言えることではありますが、編入は特に不合格だった時の代償が大きいような気がします。


【まとめ】


編入試験のデメリットはこんな感じです。長々と書きましたが終わりよければ全てよしです。合格した後は悩んだ時間も、投げ出したくなった日も、娯楽を捨てた決断も、全てまとめて尊い経験になります。


そして既に勉強を始めたのであれば、それは乗り出した船です。編入試験を通じて大学受験という狭い箱庭から抜け出してみてはどうでしょうか。



以上で終わります。

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