神戸大学経済学部の編入試験がコスパ最強である理由について
こんにちは、たちばなです。今回は神戸大学経済学部の編入試験がコスパ最強である理由について話したいと思います。
一般的に、編入受験生は2〜4校を併願する人が多いと思います。しかし私は併願のメリット・デメリットや神戸大学経済学部の圧倒的なコスパの良さを考えて単願することにしました。
「滑り止めを受けないのはどうなんだ?」という意見もあるかと思われますが、試験日が10月後半から11月中旬まで集中している中で複数校受験する肉体的・精神的労力を想像すると神戸1本に絞って良かったと思います。滑り止めで疲れ切って本命で実力が出せなかったら本末転倒ですし、最小の努力で合格したかったというのもあります。
そこでこの記事では、神戸大学経済学部の編入試験に対する意見をまとめておきます。私情が混じるのであくまで一個人の感想程度として見てくれたら嬉しいです。
ではさっそく本題に入ります。
【①:確実に20人合格している】
これはかなりのメリットだと思います。京大が20人以内と言いながら近年は4,5人しか合格させていない事例があるため、有名大学が規定人数をそのまま採用しているのはかなり有難いです。それだけで不確定要素が減ります。
他にも阪大や名大は合格者が10名程度なので、単純に倍率の面を考えて20人’’も’’合格するのはかなり優しい試験だと感じます。
【②:科目の負担が少ない】
「TOEIC +経済学+経済数学」はかなり敷居の低い試験内容です。
1科目ずつ感想を述べておくと、TOEICは試行回数の多さに安心材料があります。本番一発勝負ではなく、出願までに自分が納得するスコアを取れば良いので時間的な猶予も考慮すると負担がかなり少ないです。あと単純にTOEICで高スコアを取っておけば専門科目の失点がカバーできます。
経済学に関しては有名どころの旧帝大の問題と比較して易しめです。癖がなく、基本中の基本を問う問題ばかりなので勉強していて苦になることはあまり無いです。
経済数学は「文系だったから」という理由で億劫に感じる人が多いと思いますが、怯える必要は特にありません。大学受験の数学と異なり、神大の経済数学は思考力よりも暗記力を問う科目だったので数学をしている感じはありませんでした。
科目数に関しても「英語+専門科目+α」という他大学と似たような形式でやるべきことが多すぎるという経験はありませんでした。(というよりも阪大の科目数が多すぎるだけ、というのが正直な印象です。)
【③:得点配分が明確である】
大門、小門ごとの得点配分を書いている大学が少ない中で、神戸大学は経済学と経済数学の両方とも丁寧に配点を書いてくれています。そのため落として良い問題と取るべき問題の区別がしやすく、確実に合格出来る自信があったので出願しました。また試験内容が小論文でも無かったため、計算ミスさえしなければ合格出来ると考えました。
名大も出願するか迷っていたのですが記述式+試験範囲が確定していないというあまりにも不透明な試験方式に嫌気が差したので出願しませんでした。実際、令和4年度では経営学と言いながらも統計学からガッツリ出題していたので受験生泣かせだと思います。阪大の面接も試験官のエゴ感が否めないので避けました。
【④:種本が存在する】
②と若干被る内容になりますが、神大経済の編入試験は2科目とも種本が存在しているので編入試験特有の試験範囲の不透明さが存在しないのが魅力的でした。
実際、特定の種本をやっていたために試験本番で圧倒的なアドバンテージを得ることが出来たので完全に情報ゲーだと思いました。
【⑤:志望理由書が得点化されていない】
2,3年前までは志望理由書が得点化されていましたが、私が受験した年は純粋に筆記試験のスコアだけで合否が決まりました。志望理由書も小論文や記述式の試験と同様に採点者の主観が入るのであまり好みませんでした。
ボーダーにいる受験生は志望理由書で合否判断されている、という噂がありますが真偽は不明です。
【⑥:合格最低点を明記している】
得点開示を請求すると合格者の最高点と最低点が明記されています。なので過去の合格者の開示からボーダーが分かりました。主席合格を全く狙っておらず、最低限の努力で結果を残したかったので本番でも常に合格最低点を意識して問題を解けたのは精神的に安定しました。開示が届いたらまたnoteを書こうと思っています。
【⑧:倍率が高くない】
私が受験した年は定員20人に対して出願者96人で倍率は約5倍でした。しかし、合格ラインに到達出来る実力を持った人はかなり限られてくると思います。試験当日に欠席している人がいましたし、記念受験の層も考えたら50〜60人程度が実際の受験人数になると思います。そう考えると本当の倍率は高くても3倍程度できちんと勉強していたら余裕を持って合格出来るはずです。
【⑨:就活で旧帝以上の評価を得る】
まだ私自身が就職していないのでここはオマケみたいな感じです。就活について大雑把に調べたところ、外銀に行きたい場合は東大か京大に進学しないとほぼ無理ゲーですが「日系の大企業に行きたい!」という場合、神大経済は旧帝と同じ(もしくはそれ以上)の評価らしいのでわざわざ旧帝に拘る必要はないと感じました。年収ランキングとかを見ても阪大と神大が競っていたのでどうせなら簡単な神大に行こうと思いました。
あと就活は単純に東京住みが強いだけで編入の人気校が京阪神名でどこも東京に位置していないためうーん...といった感じです。
【まとめ】
編入試験の1番のデメリットである’’情報の不透明性’’を限りなく取り除いた試験を実施しているのが神戸大学経済学部です。
合格者が多く、科目数が少なく、試験内容が平易であるにも関わらず、関西屈指の難関校でネームバリューが旧帝と遜色ないのは明らかにコスパが良いです。正直な感想を言うと、受験しない理由が無いです。
以上で終わります。