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分不相応な暮らし

「お金はあったらあっただけいい」

「でも、もっと大切なのはお金の使い方だ」


子どもの頃、お腹いっぱいアメリカンチェリーを食べるのが夢でした。

スイカを1人で1玉食べることも。


大人になってからは、毎晩生ビールを飲むことが新たな夢です。


そう、僕は毎晩発泡酒の500mlを3本飲むのが日課になっている大のビール党です。

最初の1本はほぼ一気飲み、2本めもほぼ素飲みで終わってしまいます。

2本飲むのにおよそ3分ですね(笑)

3本めからやっとおつまみと共にゆっくり飲み始めて、そのあとは焼酎かハイボールで記憶がなくなるまでっていうのが毎回のパターンです。

毎日のことなので、普段は決まって発泡酒を飲んでいます。

だって生ビール高いですからね。

ところがこのお盆休みは奥さんが気を使ってプレミアムモルツを買ってきてくれました。

僕は嬉しくて一気に6本飲んでやろうと思ったのですが、わずか1本半飲んだところでストップしてしまったのです。


普段水っぽくて薄っぺらい発泡酒に慣れちゃってるせいか、コクのあるプレミアムモルツだと飲んでいて疲れちゃうんですね。

これってよくある話で、普段スーツを着ない人が結婚式でスーツを着ると疲れたり、一度行ってみたかったお店でご飯を食べたら緊張して全く味を覚えてなかったりとか。

皆さんも経験があったりするのではないでしょうか?

僕も普段は「こんな発泡酒なんかじゃなくて生ビールが毎日飲めるようになりたい!」と思っていたはずなのに、いざとなると身体が受け付けないのです。


結局物事は「慣れ」が「良さ」に変わってきたりするのだと思います。

「飽き」ももしかしたら「良さ」と同義語なのかもしれません。

僕みたいに「発泡酒なんて」と思っているやつほど本当は「発泡酒が良い」のです。

高いから良いと思っているだけで、きっとがぶがぶビールを飲むような人には発泡酒の喉越しが合うんです。


結局のところ発泡酒は安いから仕方なく飲む妥協案ではないということ。

そんな僕は今日、日頃あまり行かないお寿司屋さんでご飯を食べてきました。

さすが人気店だけあってどれを食べても美味しかったです。

そして普段は全く飲まない日本酒を、ここぞとばかりにカッコつけてあれこれ飲んできました。

ろくに味もわからないくせにね。

案の定、家に帰ってきた今ごろになって酔いが回ってきました。

緊張がほぐれたからでしょうね。

やっぱり慣れていないことはするものじゃないです。


「分不相応」は決してネガティブな意味ではなく、「見栄を張らず、自分にとって心地よくいられるものを見つけましょう」ということだと思うのです。

ずっと背伸びしてたら疲れますからね。

僕も新しい夢は毎晩生ビールを飲むことから「死ぬまでビールを飲み続けること(発泡酒も可)」にしたいとと思います。

このnoteも帰ってきてから発泡酒を開けて書いています。

あぁ〜、この締めのビールがまた美味いんだなぁ♪

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高橋 優介@越後妻有の料理人タカハシ
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