不思議な銀行
「この話聞いたことある」という方も大勢いるのではないでしょうか?
毎朝何もしなくてもあなたの口座へ86,400円振り込んでくれる銀行があります。
しかしその口座の残高は毎晩ゼロになります。
つまり、86,400円の中であなたがその日のうちに使い切らなかった金額はすべて消されてしまうのです。
それは、翌日には繰り越されません。
そして貸し借りもできません。
もしあなたが、その日のうちに預金を全て使い切らなければ、あなたはそれを失った事になります。
この86,400円が意味するのは=時間
つまり与えられた86,400円は86,400秒(24時間)のことです。
「時間」を「お金」という概念に置き換えることで、より身近に時間の有限性を訴えるというお話です。
それによって「時間を無駄にしない」、「1日を計画的に過ごす」といったことを教訓とします。
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ただ、この話はもう随分とされてきたので、今日は僕なりに少し違った視点から考えてみたいと思います。
例えば、この86,400円をあなたの日給としましょう。
そしたらどうですか?
この金額を見て高いと思いますか?
それとも安いと思いますか?
ちなみに1日8時間、月に20日働くとして、日給86,400円の人の時給は10,800円。
月給にすると1,728,000円。
年収は20,736,000円になります。
あなたはそれに見合った仕事を毎日こなしていますか?
会社の経営者なら自分に対してそれだけのお金をお給料として支払いますか?
ちなみに年収2000万円を超える人の人口に占める割合はわずか0.5%ほど。
200人に1人だそうです。
ということはほとんどの人がここには当てはまらないということになりますね。
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言いたいことはあなたの仕事ぶりがどうだとかいうことではなく、「時間やお金に対して自分の価値がそこまであるか」ということです。
先程の年収2000万円の人の例からすると、大多数の人がその価値に追いついていないということになりますので、そこに向かって「日々自分の価値を高める意識を持つ」ことが大切になってきます。
それはいきなり大きなことを成し遂げろということではありません。
また、年収2000万円ない人がダメな人ということでもありません。
与えられた86,400秒を自分なりに毎日きっちり使い切る努力をしましょうということです。
ただし、その86,400秒には家族や友人との時間やひとりの時間、体調を整えるための睡眠や食事、運動の時間も含まれます。
仕事をする、お金を稼ぐというのはそれらの時間=幸せな暮らしを買うためとも言えると思います。
1秒1秒がお金につながるよう努力をすることは、大切な人たちを守るために大事なこと。
戻らない時間を悔やむより、残された時間でいかに自分の価値を高めことができるかにフォーカスすると行動の内容も大きく変わってくるように思います。
わざわざストップウォッチを持って生活する必要はありませんが、自分の価値について少しシビアになってみるのもその後の成長には非常に有効なのではないでしょうか?