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生き延びることくらいはできるかも

こうして文章を書くということは、自分の内面と対話しているようなものです。

毎日書いていると、同じようなことを考える日も必然的に多くなります。

・なかなか芽が出ないという話
・量をこなそうという話
・一貫性がないと言われた話

これまでそんなことを書いてきました。



そしてふと今日は何を書こうかと考えた時、またこういった不安が浮かんできました。

努力の量が足りないのか?
それとも目指す方向が間違っているのか?

もしかしたらどっちもかも…

なんて考え出すとキリがなく、ますますネガティブな気分に陥りそうです。



ま、でもそんなこと考えてても仕方ないや


今日はそんなお話です。


突然ですが、みなさんはダンゴムシお好きですか?

僕は嫌いです(笑)

だって気持ち悪いじゃないですか?

あのフォルムでモゾモゾと動いてると本当にグロい。

動きがゆっくりだからまだマシですけど、あれでゴキブリみたいにすばしっこかったらゾッとしませんか?

でも今日はそんなダンゴムシについて書きたいと思います。

僕はリクガメを飼っているのですが、時々外を散歩させると「なんでわざわざそっち行くかなぁー」ということが多々あります。

実はその行動には名前があって、交替性転向反応というそうです。

ちなみに交替性転向反応とは

動物に見られる行動に関する習性のひとつで、右に曲がった後には左、左に曲がった後ならば右に曲がるというように、曲がる向き(転向)を入れ替えて(交替)進む習性のこと

だからあっちいったりこっちいったりするわけですね。

そしてその行動が顕著に現れるのが、今回ご紹介するダンゴムシだと言われています。


なぜそんな行動をとるのかというと、いくつかの説があって、

まずは脚の負荷を同じにしようとして起こるという説。

簡単にいうと「右脚使いすぎたから今度は左脚使おう!」ということらしいです(笑)

次は同じ方向に曲がり続けることによって、結果的に同じ場所をウロウロする可能性が高くなることを避ける説。

交替性転向反応をとることで、行動範囲が広がり、エサを見つける確率や、異性に出会う確率も高まるというメリットもあります。

また、起点からより遠くへ離れることができるため、天敵のエサになる可能性が下がるからという説もあるそうです。

どれもそれっぽい話ですよね。

まぁ、真相についてはダンゴムシに直接聞いてみるしかないのですが(笑)

話は振り出しに戻りますが、僕は「自分は何をやっても中途半端だ」と焦ることがよくあります。

なかなか結果につながらず、まわりと自分を比べて落ち込むことも。


でもいっか。

そんなこと考えてても仕方ないや


今日、ダンゴムシを見てそう思いました(笑)

あれをやってダメなら次はこれ、これが続かなかったら今度は別のやり方で。

そん感じで良いんだと思います。

ほどほどの行き当たりばったりで、やりたいことを片っ端からやってみればいい。

壁にぶち当たればその都度向きを変えてまた進むだけ。

そうやって進んでいった先になにかひとつ見つけられたらそれが幸せなんだと思います。

ちなみにダンゴムシの祖先は三葉虫と言われています。

(確か)5億5000万年前、海から新たな地を求めて陸に上がり進化したのがダンゴムシなのだそうです。

ですが、その姿は三葉虫の頃とほとんど変わりません。

きっと交替性転向反応を身につけることによって大きな進化を遂げなくとも生き延びることができたのでしょう。


僕もダンゴムシのように交替性転向反応をしながら生きていけば、大成はしなくともなんとか生き延びることくらいはできるかもと思いました。


「幸せとは環境が与えてくれるものではなく、その中で自分が見つけるもの」だと思っています。


そして人にはそれぞれに合った相応の生き方というものがあって、選んだ先にはきっとそれに見合った幸せがあると思うのです。


あなたにはあなたの、僕には僕の。



ダンゴムシから学びます。

自分には自分の、そして自分にしかできない生き方があっていい。

暗くジメジメした石の下でも構わない。

そこが自分にふさわしい場所ならば。


……ごめん、うそです。
本当はそんなところじゃなく陽の光があたる場所がいい(できればスポットライトを浴びたい!)

欲は言いません、ただせめて石の下だけは(笑)




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高橋 優介@越後妻有の料理人タカハシ
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