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『初雪』が降りました
■またこの季節がやって来たか…
すいません、最初にお詫びしておきますが今回も特に特別なものではなく日記のようなものになっています。
興味のない方はスルーしていただいて結構です(笑)
ですがプロフィールにも書いてあるように僕の住んでいる十日町市というのは年々小雪傾向と言われるもののその積雪量は2メートルを超えます!
おそらく北陸や東北にお住いの方もこれほど雪が積もるところにいらっしゃる方は少ないのではないでしょうか?(長野県の方は同じくらいかな?)
さて、話が少しそれてしまいましたが本日この町にもいよいよ雪が降りました。
今日はどちらかといえば“みぞれ”に近いまだまだ本格的などっさりとした越後特有の雪質とは違うものですが我々からすれば「いよいよまたこの時が来たか…」と憂鬱な気持ちになるには十分なものになりました(笑)
■とはいえ…
多くの市民にとって忌み嫌われる雪ですが、この町には無くてはならない産業を生んでくれることも確かです。
春にはその潤沢な雪解け水のおかげで稲作が行われ、また日本酒造りに欠かせない仕込み水にも当然使われます。
また、「除雪」というお仕事も冬場に仕事が少なくなる土建業者さんたちの貴重な稼ぎを生むことにつながります。
スキー場には県内外はもちろんこの地域独特の雪質を求めて海外からも多くの観光客の方が訪れます。
そうやってこの地域では雪と上手に「共存」して生活してきました。
毎朝毎朝早起きして玄関の雪かきをしてもお昼にはまた同じところまで積もっていたり、何をするにも雪のせいで遅れてしまう。
それでもこの町の人たちはコツコツと雪かきをするのです。
毎日毎日遠い春を待ち遠しく感じながら目の前の鬱陶しい雪と格闘を続けます。
その日々の中で「忍耐」「我慢」「継続」「協力」など様々な教訓を生活から学んでいくのです。
■雪から学ぶこと
職場や学校でも必ず「苦手な人」というのはいるものですよね。
料理人などは特に狭い調理場で1日の大半を過ごすわけですからとりわけ人間関係でうまくいかないことも多いかと思います。
ですが、僕の少ない経験から見てもそういった「雪」のような、一見すると「敵」とも取れるような方からの言葉こそ今でも覚えていたり、実際仕事にも生かされているように感じます。
その人に対して最後まで悪意を持って接するのか?
それとも「共存」していくのか?
答えは言うまでもなく後者であり、自身もそういう人間に成長できるよう努力するべきなのではないでしょうか?
狭い調理場で毎日朝から晩まで顔を突き合わせて仕事をするのですからひとつでも多くのことを学び、また何かしらの形でこちらも相手に与えられるような関係でいたいものですね。
うちなどは親子でやってますが、10年以上やってもいまだに相容れないことが多々あります。
全てが分かり合えるわけではありませんが、このところやっとそういういさかいが減ってきたように感じます。
まずはお互いを認め、必要とすることから始めないと前に進むものも進みません。
全てはお客様のため、そして何より自分のためにも。
今年もまた長い冬に教えてもらうことがきっとたくさんあるでしょう。
楽しみでもあり、憂鬱でもありますが…
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