【都知事杯オープンデータ・ハッカソン2024】 2 . 初めてのPMに苦戦?!
こんにちは、C-Styleのエンジニアの三井田です。また、CTO 室長という肩書もを頂戴していますが、あまり CTO 室長らしいことができていません。
この度、私を含めた 4 人チームで都知事杯オープンデータ・ハッカソンという、東京都が主催するハッカソンに参加しました。私はPM としての経験を積むために、人生で初めて PM というロールを持ってプロジェクトに参画、もとい走らせることになりました。
今回は、プロジェクトの進行状況や、初めて担当したプロジェクトマネージャー(以下PM)としての体験についてレポートさせていただきます。
まずは、 [ 1 .概要とサービス紹介 ] の記事を読んでからこちらに戻ってきていただけるとよりわかりやすくなると思います!
プロジェクトの構成
ーーーメンバー
フロントエンド 3 人 + バックエンド 1 人の 4 人チームで出場しました。当初はフロント 2 人、バック 2 人でチームを組んでいましたが、後述する事情によってチームの構造が少し変わりました。
ーーー作ったプロダクト
上にリンクした記事に詳細が記述されていますが、SPA で、画面遷移が 4 画面分くらいある、それなりに小さなアプリケーションです。
ーーー開発期間
7 月下旬にアイディア出しと何を作るかの決定を行い、8 / 19 〜 8 / 23 の間に、メンバー全員でオフィスに集まって開発を行いました。フロントエンドのみ、8 / 23 までに終わらなかった分がいくつかあったため、8 / 24 にその分の実装を私が巻き取りました。
マネジメント上苦慮したところ
今回のプロジェクトでは、納品にあたって検収がないという(ハッカソンなので提出できれば良い!)、非常にありがたい環境であった上、メンバーが優秀で開発がストップすることもなかったので、それなりにうまくいったと感じています。
一方で、いくつかマネジメント上「おうっ」となるところもありました。具体的な出来事についてご紹介します。
ーーーメンバーに大きな問題が生じた
弊社での開発期間の 4 日目、メンバーにいくつか問題が生じました。
1 つ目、バックエンドエンジニアのある一人の環境が全く言うことを聞きませんでした。Node.js を動かそうとしてもうまくいかずこれにより、本人の環境でうまく進捗が出せないという問題が起こってしまいました。
実際にはこの問題は 1 日目から出ていたのですが、私が状況の深刻さを正しく認識できておらず、 早期に適切な対応ができていませんでした。また、他のバックエンドエンジニアのもうひとりと協力してなんとか進捗を生んでいた(パワフル!)のもあり、状況を軽視し、対応が遅れてしまいました。
実際は、もうひとりと比べた進捗量は、微量と言わざるを得ないような状況でした。本人自身もそれを痛感しておりそれなりにヘコんでいるような様子が見受けられました。
2 つ目が、フロントエンドエンジニア一人が体調不良に見舞われたことです。熱が出て喉が腫れているぞというところで、無論ハッカソンどころではありません。
そこで、「バックエンドエンジニアの一人をフロントエンドエンジニアに引っ張り出したらいい感じになるのでは?」という気持ちになりました。いざ、やってみると超うまくハマり(しかもフロントでは環境が従順であった)、フロントエンドは無傷、バックエンドも既存メンバーの実装力で問題なく走り続けるというような形になりました。( 無論、体調不良になってしまったエンジニアが不要だったと言いたいわけではありません!)バックエンドエンジニア本人も自己効力感を取り戻しているように見受けられました。
ーーーバックエンドが想定を超えて早く終わった
嬉しい悲鳴ですが、なんと 3 日目にして当初想定していた分の仕様のバックエンド側の実装が完了しました。さすがに待機してもらうわけにもいかないので、追加の機能を考えてました。
アイディア出しの時点で、当初想定分の仕様以外にも 5 点ほど案が出ていましたが、どれもストーリーポイントが大きく、フロントエンドがまだ開発の初期段階ということもあり、あまり着手したいような状況ではありませんでした。
そこで新しく、もっとストーリーポイントが小さい、簡単に実装できそうな機能を考え、4 日目以降はそれの実装に取り組んでもらうことになりました。
この機能の提案は、短い日数で実装が完了できるよう、一緒に技術調査をした際に得た技術的な知見を基に、「これこれこういうように実装したらできそうやな」という技術的な考察も含めて行いました。それが活きたかはわかりませんが、プロジェクトで得た知見をちゃんと活かすことができたなあと感じました。
感じたところ
PM というロールをつけてプロジェクトを走っている中で感じるところがありました。
ーーー問題は自分で解決する
エンジニアとして働いていた今までは、なにかプロジェクトで問題が起こった際には PM に連絡すればあとは PM がどうにか、、という感じでしたが、今の PM は私です。また、問題が起こっているかどうかというところも自分でキャッチしなければなりません。
最初はプロジェクトの問題を自分でうまく解決できていませんでしたが、数日後は、積極的に進捗の確認をしたり、提出先にわからないことは聞いたりするほか、問題を発見したらそれの解決策を考え実行するということを実践できたように感じます。
ーーースピーディーに対応する
ハッカソンの開発期間は非常に短いため、先に述べたような問題に直面した際の対応をスピーディーに行う必要がありました。
これに関しては、優柔不断な私が振り切って行動することができた要因でもあったので、精神的な負荷はそれなりにあったものの、自分の成長につながる良いファクターだったんじゃないかなあと思います。
ーーー人を動かす
当然ですが、PM である私が人を動かすことになります。他の人にタスクを渡すというのがあまり得意ではなく、ここに関しては少し苦慮しました。
これは特に、7 月下旬のアイディア出しの MTG 設定といった、走り出しのところで非常に苦慮しました。PM として、「何をする必要があり、何をメンバーにお願いする必要があるか」というのを考えて実践する必要がありましたが、走り出しでは、「メンバーが集まっているだけの状態で、向かう先も決まっていない」という状況であったため、「おそらくこれをメンバーにお願いする必要があるが、これで正しい道に進めるのがわからない」となってしまい結構困りました。MTG のアジェンダを 3 回くらいひっくり返すということもありました。
開発期間に入ってみると、すでに何を作るか決まっており、目標までの道筋も非常に明白だったので、そこからは比較的楽にタスクの整理から割り振りまですることができました。
ーーーお金周りの話が大きく絡んで大変な思いをした
今まではエンジニアとして働いていただけだったので、プロジェクトを走らせる際の経費に関しては PM に任せっきり、強いてあるとすればプロジェクトごとの稼働時間を月イチで報告するくらいでした。一方で、今回は PM だったので、お金周りの話を自分でする必要がありました。ここに関しては本当に知見がなく大変でした。結果的には、他の PM 経験者に「こうしたらいい」というのをご教示いただいて、その通りにやることになりました。
感想
ーーー今回のハッカソンに関して
人を動かす、機転を効かせるというところに苦手意識を感じていたのですが(正直今も感じている)、そのわりには割といい感じにプロジェクトを進めることができたのではないかと感じています。その一方で、バックエンドエンジニアの非常事態をキャッチできるまでに数日かかるというインシデントも起こってしまい、メンバーひとりひとりに対する適切なマネジメントができなかったというところは自分の至らぬところだと感じています。結果、どうにか機転を効かせることができ、いい感じにすることができたのは良かったなあと思います。
成果物に関しては、追加機能まで手を出すことができ、かなり満足行くできになったかなと思います!メンバーに感謝するばかりです。
ーーーPM というロールに関して
自分がプロジェクトに関する各種調整を何から何までやるというところの経験が今までなかったので、本当に大変でした。
これが本当のプロジェクトだったらどれだけ大変なんだろうと思うばかりです。今回はメンバーも少なくみんな優秀で、納品先に対するコミュニケーションも非常に少ないという状況でしたが、実際に顧客といっしょにサービスを並行して作るということを考えたときに、ステークホルダーの方々に適切な説明や提案ができるだろうか、適切に問題解決できるだろうか……というのを感じます。非常に恵まれた環境であったのにもかかわらずいろいろなところで苦慮していたので、PM さんはすごいなあという気持ちになりました。
一方で、実際に記事を書いてみると、「最初はこうだったけど実際にマネジメントをしていくうちに克服していて、一人前ではないながらある程度は自分でできるようになっていた」というのをところどころで感じました。成長は実感できていないというのが正直なところですが、実際にこうしてまとめてみると、成長している点もあるんだなあというのを感じました。
ーーー記事に関して
アウトプットって大事だなあ……という気持ちになりました。記事にしてなければ、ここまでちゃんと自分を振り返ってまとめてなかったと思います。アウトプットはちゃんとすべきだな、と改めて痛感しました。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました!
ハッカソン体験の概要、エンジニアやマネージャーからの直接の感想にご興味がある方は、ぜひこちらの記事をご覧ください!今回は、それぞれの個性を活かして執筆をお願いしたため、現場のリアルな声をお届けする内容となっています。
C-Styleでは、ハッカソン等のイベントの開催の方もしています。主に高専生向けに開催しています。もし記事を読んでいるあなたが高専生であれば必見です!高専生以外の方も、よろしければぜひご覧ください!
私はそれなりに苦しんでいましたが、弊社には様々な困難に立ち向かい打ち勝つことができる、つよい PM が複数人います。弊社についてもっと知りたいという方は、ぜひこちらのコーポレートサイトをご覧ください!弊社の事業内容などもこちらからご覧いただけます!
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