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【コンセプトアルバム奮闘記】#6 曲解説 かめりあはあと

シーンの説明

メインテーマ。主人公の2人、片桐はじめと志田椿のとあるシーンを取りあげ、その状況を歌っている。
※コンセプトアルバム『かめりあはあと』の舞台・背景、登場人物等の設定については、『【コンセプトアルバム奮闘記】#999 「かめりあはあと」のトリセツをご参照。

歌詞の説明

泣いてばかりいた、あの日のいがぐり坊主
見栄っ張りこじらせ、今、泣いてる。

主人公の一人、片桐はじめを指す。小さい頃は泣き虫で見栄っ張りだった。
志田椿の眼前で、(なんらかの出来事があり)片桐はじめが泣いている。

きっかけは多分、あんみつのように甘く、
ドス黒い夕闇に溶ける。

片桐はじめが泣く原因となった行動は、元は甘い誘惑に誘われ、簡単な気持ちで起こしたことが、実はドス黒い社会の闇に関与していたということ。

冬に咲く椿は、せっかちで寂しがり屋
遊郭の片隅で、戸惑う。

主人公の一人、志田椿を指す。せっかちで寂しがり屋の性格。片桐はじめの行動により戸惑っている。

目に映る現実は、単純なことじゃなくて、
耐え忍ぶ花びらと被る。

志田椿の今、眼前に映っている光景は、複雑な因果関係が絡み合った結果であり、華やかに見える椿の花も、実は冬の寒さに耐えているように、裏腹な状況を表している。

壊れた鏡、摩天楼のように
引き込まれてゆく

部屋にある、粉々に砕けた鏡が夜の光に照らされて、キラキラと光っている。まるで今回の物語の舞台である歓楽街『メルヴェイユ吉河』の摩天楼のようであり、欲望の街に、人々はまた心惹かれ足を運んでしまう。

かめりあはあと、for you
雪の夜に隠れて
かめりあはあと、for you
風の声に耳を澄まして

椿の気持ちをあなたに、そう、片桐はじめに。寒い冬でも風に乗せて。耳を澄まして受け取ってほしい。

艶(あで)やかな瞳は、胡蝶蘭のように
魅せられてゆく    

遊郭にいる花魁は美しく、その艶やかな姿、瞳は、胡蝶蘭のようであり、男たちは魅せられる。

かめりあはあと、for you
雪の夜に隠れて
かめりあはあと、for you
風の声に耳を澄まして

同上

かめりあはあと、for you
うぐいすたちが訪ねて
かめりあはあと、for you
また会えるよと日々数える。

椿の気持ちをあなたに、そう、片桐はじめに。「鶯(うぐいす)」は、片桐はじめの関係者、つまり音羽亭や、黄鶯楼の面々を指す。時がたち、春の訪れとともに、みんなが片桐はじめに会いに来てくれている。片桐はじめにまた何日かすれば、また一緒に働けるよ、と言って彼をねぎらい励ましている。


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