”カッコいい大人と出会ったことで人生が変わった”|地域みらい留学経験者インタビュー
2022年、当時高校2年生の二宮緋毬さんは大阪府から山形県の高校へ1年間留学。今回は留学によって得た経験を振り返ってもらいました。
■二宮 緋毬(にのみや ひまり)さんプロフィール
大阪府堺市出身
中学時代に地域みらい留学を知るも、家族の反対や中学校にあまり通えていなかったことから内申点が芳しくなく断念。地元の私立高校に入学後も地域で過ごすという思いが忘れられず、大阪では経験できない他者との交流を求め「地域の大人が関わる授業」「生徒が主体的に動く環境」がある山形県立小国高校(以下、小国高校)へ1年間留学。現在は東京の大学で国際地域学について学ぶ。
越境をあきらめない
中学まではあまり学校に行けず、最低限の友達と付き合う程度だった緋毬さん。高校は一学年が500人の大規模校に進学しますが、いつも教室の隅にいるような生徒でした。
高校1年生のある日、全国各地の魅力的な地域へ1年間留学ができる仕組みを知り、「高2で1年間留学できるやん!」と越境への熱を再燃させ、山形県小国町にある小国高校への留学を決めます。
まさかの方言マイノリティ
留学に行って間もなく、何かギャップはあった?と尋ねると「留学先には独特の方言があると想像していたら、自分が一番なまっていました!東京や愛媛から留学してきた子も、地元の子もみんな標準語をしゃべっていました。私はバリバリの大阪弁だったので、1年かけて標準語を学びました(笑)」と笑いながら答えてくれました。
自分が思った以上に人生に影響があった
「留学先でカッコいい大人と出会ったことが、人生が変わったポイントです。自分もそういう大人になりたいと思って行動ができるようになりました。留学は、自分が思った以上に人生に影響がありました。」と話す緋毬さんに、なぜそう感じるのか尋ねました。
「失敗しても大丈夫、やってみることが大事」「自分もこういう大人になりたいな、その人たちと肩を並べたい」…小国町でなにかに没頭して極めている多様な大人に出会ったことを機に、緋毬さんはそんなことを考えるようになりました。
悩んだときには、カッコいい大人を憑依させる
「カッコいい大人を憑依させるとは、『あの人ならどうするかな?』ということです。」
小国町へ留学する前だったら一人で考えこんで行動ができなかったけれど、悩んだ時にはあのカッコいい大人たちだったらどう行動するかを想像し、自分自身で解決する方法を見つけたのです。
楽しい時間はあの時だけのもの
今後の小国町の関わりを尋ねると、「いま小国町に行ったとしても、当時と同じ楽しい時間は返ってこない。楽しい時間はあの時だけのもの。」ときっぱり。グローバルを知り、ローカルで行動するため大学では国際地域学を専攻。お世話になった小国町に住んでいる人たちがこれからもっと住みやすくなるようにと、緋毬さんは自分ができることを身につけて小国町に返せることを探し、いずれ恩返しをしたいという【志】を抱いて大学生活を送っています。
高校時代とはまた違う、小国町での【楽しい時間】を今後どう紡いでいくのか。私たちも緋毬さんを見守り応援を続けます。
地域みらい留学とは?
地域みらい留学は、140校を超える日本各地にある魅力的な公立高校の中から、住んでいる都道府県の枠を超えて、自分の興味関心にあった高校を選択し、高校3年間をその地域で過ごす国内進学プログラムです。
地域みらい留学公式サイト