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フィルモア通信 2022 余白の春

四十年経っても同じようなゴミあくたが散乱しているソーホーからチャイナタウンへと路を急ぐ。
冷えた身体を温めるために早足で見慣れぬ街を歩くのは散髪屋を探し当てるためだ。
アベニューやストリートのスペルには記憶があるのに広がる風景に覚えはない。先月か半年前に歩いたような気がしているが目にする景色は一変している。

ぼくの新しい生活は始まった。




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