パリにこんにちはを言っといてね。じゃあね、オランジェリー忘れるな。
嬉しい電話は続き、もう何年も前にぼくのレストランで一緒に働いていた若い衆、そのなかの一人はようやくまたパリに行けることになったという。 何年か前にパリでレストランに働き口を見つけ、ヴィザ更新で帰ってきてこのところの事情で待機中だった。ようやく出発の運び。三年勉強したら帰ってきます。よし、待ってるぞ。君は大丈夫立派なシェフになって帰ってくる。今でもそうやけどな。ぼくにご馳走してくれる日を楽しみにしてるぞ。お互いに、元気でいよう。モネの絵だけちゃうぞ、ええもんいっぱいあるぞ見てきてや。元気でいような、行って来い、いってらっしゃい。