【役者紹介】山内浩敬
まず役名と芸名を教えてください。
役名がバニー、です。芸名は山内浩敬です。
よろしくお願いします!
自分と自分の役を比べたとき、似ているところと違うところは何だと思いますか?
似てるところは、割と人の話を聞く側に回るところですかね。
普段自分自身もあんまりガツガツ自分の話をするわけじゃなくって、結構聞く側に回ることが多いので…。
(バニーは)バーのマスターってこともあって、人の話を聞くのがお仕事なので、そういうところはすごい似てるかなと思います。
違うところかぁ、
バニーちゃん、って呼ばれるぐらいの、ちょっと女装してる方なんですけど
だけど、オトコらしさがあるキャラなんですね、実は。
根本には、漢字の漢と書いて、「漢」、と。
ただ僕にはあまり…男らしさが無いと言われることが多く…。
女々しい部分が多いのかなぁと、自分でも自覚しているところはあるんですけど、そこの漢らしさをどう作り出すか頑張ってるところです。
今まで自分が撮った、或いは撮られたなかで、いちばん印象に残っている写真は何ですか?
あー、僕一応4年生なんですけど、就活をするなかで「自分がいちばん表れている写真を送ってください」っていうのがあって、それで何回も使った写真がありまして。
LINEのホーム画面にもしてるヤツなんですけど、これを就活で使うときに、「人を笑わせる性格です」みたいなことを添えて…(笑)
さっき言ったように、あまり自分から人に話しかけたり発信したりする人間ではないんですけど、実は奥底に、熱いものというか、出したい、発散したいものが結構あるという。実はしっかり心の奥には持ってる人で。これ、仲良い人と行ったときのものでそういう(奥底の)部分も出せる場だったので、本当の性格はこういう感じですよ、っていうのを説明するときに使ってました。
まあ理由としては就活でたくさん使ったから…(笑)これを何回も見たからっていう、感じですね。
直近ですもんね。内に秘めてるものがあって、っていう部分はさっきのバニーちゃんの漢らしさの話とも重なる気がします。
そうですね、そこも上手く役に落とし込んでいけたらなと思ってます。
幼い頃の夢は?
小説家です。
昔から小説結構読んでて。
幼い頃の夢っていうとちょっと違うかもしれないけど…今でも小説書きたいって思っているので。
社会人になっても時間があるときに少しずつ執筆したいなと思っていて。
今も実はちょろっと書き進めているものがあったりして…。
昔はもう「小説家だけで食べていこう!」みたいな、夢として掲げてたんですけど、今は趣味にでもできたらなぁ、って感じで、考えてますね。
なんで小説家になりたいって思ったんですか?
純粋に本に触れる機会が多くて、僕昔は、まあ今でもそうですけど、陰キャで友達が全然いなくて。
自然と、一人で楽しめるものってなると本読む機会が多くて
今でも昔読んでた児童書、子ども向けの小説とか全然好きだし
いや、わかります…。
わかります?(笑)
今でも小説読むの好きだったりするので、そこからですかね。
でも確かに、小説好きと書きたいって違うよね。
読むけど自分が書くのは違うって人もいれば、読むの好きだし書いてみたいって思う人もいて…それぞれ違いますよね。
僕は結構妄想癖がある人間なので、それを形にしたいっていう欲があるんですかね?
いつか機会があれば見てみたいです。
それこそ班発表(※二劇の部内短編発表会)とか出さないんですか?
そう!班発表はね、今年はちょっとやりたいなと思ってて
実は班発表のあれ(台本)も進めてます。実は。
嬉しい話聞けました、それはぜひぜひ!楽しみにしてます!!
質問に戻りまして、
死んだら天国に行くのと、死んだら星になるの、どっち派?
…これどっちでもない派って言って良いんですか?
いいですよ
その…「星になる」ってなんですか?
「星になる」の定義にもよる、かもしれなくて…。
答えとしてはどっちでもないのかなと思ってて。
僕は、死ぬのがめちゃくちゃ怖くて、なんか、死んだら無になると言われていると思うんですけど、自分が生きてきたつながりとかが全部なくなっちゃうのかぁ、悲しいなぁ、でもその悲しいなぁっていう気持ちさえこの世からなくなってしまうんだな、とか考えると、なんだかもう言い表しようの無い絶望がそこには待ってるな、って思ってて。
まあでも、天国派なのかも。
自分が生きてきた頃の記憶だとか、そういうものがなくならないでほしいっていう願望があるので。
そういう意味では別に天国でも地獄でもなんでも良いんで。
僕が今まで積み上げて来た人との関わりだったり、自分が歩いてきた道のりだったりっていうのが無くならなければ、地獄でも行きます。
今までの人生でいちばん楽しかった瞬間はいつですか?
難しい質問ですよねー…これも就活で聞かれるな。
楽しかった瞬間かぁ…うーん…すっごい難しいな…。
僕は、ザルというか、軽いので、結構すぐ楽しいって思っちゃうから、いっぱいあってどれって選べないんだろうけど。
これも就活で使ってたヤツを言います、じゃあ。 言い慣れてるので(笑)
僕のときの新歓、2年前の「百万分の一」っていう公演だったんですけど
そのとき僕、制作ヘッドをやらせてもらってまして。
そもそも二劇に入ったのが一年のクリスマス会(※冬の班発表)とかの時期で、そこからもほとんど活動に参加してなくて。
その流れでいきなり新歓のヘッドをやる、ってなって、すっごい急で。
二劇にも全然馴染めてなかったし、精神的にもつらいことが多かったんですけど、実際制作としてね、いろいろ仕事をやっていって、今は卒業しちゃったんですけど、そのとき同期だった人とか、先輩にも助けてもらいつつ仕事を進めて行って。
最後、写真撮影っていうのを二劇はやるんですけど。
そのときに、僕が写真を撮っているときに、役者の人とか、スタッフの人たちがみんなめっちゃ笑顔で、いて。
その写真を撮ってるときすごく嬉しくて。
もちろん僕の努力だけじゃなくて、他の人たちのスタッフワークだったり、役者の稽古の頑張りとかがメインの要因だとは思うんですけど。
この幸せな場所に、少し自分も貢献できたんだなぁっていうのがそのとき感じられて…それがすごい嬉しかったですね。
そのときから結構二劇も頑張ろうって思えるようになりましたし、それがあったから今こうやって春公演で役者をやらせてもらってるのかなって、思います!
そう思うと感慨深いですね…!
そうなんですよ。頑張って良かったなぁって、思います。
最後に、「有頂天」はあなたにとってどんなお話ですか?
そうですね、うーん…。
自分自身の人生観が結構、劇で伝えたいことと似てる気がしてて。
僕が思ってる「有頂天」のいちばん伝えたいことって、「人との繋がりの素晴らしさ」だと思ってて。
僕は人生通していろんな人と繋がって、自分のやりたいことやり抜いて、たくさん人生楽しみたいなぁ、みたいに思ってる人間なんですけど。
まあ、これって人それぞれ考え方は違うんだろうけど、みんな多少は持ってることだと思うし。
僕はこの気持ちを他のみんなにも大事にしてもらいたいって思ってて、つらいことある人とか、人生楽しくないなぁみたいに思ってる人には、もったいないよって言ってあげたくて。
楽しめることいっぱいあるから、それ楽しみ切らずに死んじゃうのってもったいないって言いたくて。
っていう、僕の気持ちを、この「有頂天」を通じて伝えられたら良いなっていうのが、実は役者としてでも、役としてでもなく、僕個人として実は思いがあって。
死生観とかについてはちょっと、劇のなかでは複雑なことがいろいろありますけど、人の繋がりっていうのはすごく大事で、そこから生まれるいろんなものは楽しくて、きらきらしてて、本当に人生素晴らしいものにできるんだよってことを、観た人に思ってもらえる劇にしたい、と、思ってます!
役でも役者でもなくて個人としてちゃんと作品に対して思いがあるってモチベーションとして大事だし、それがあることで身が入るし、観ている側に伝わると思うので、良いですね…!
そうですね、本当に台本読んだときからすごく好きで。
主宰としても脚本家冥利につきるというか
本当にそうだと思うので、いっぱい伝えたいと思います、感謝を!
質問は以上になります。
ご協力ありがとうございました!
インタビューを終えて
これまでとしさんとはあまり関わったことが無かったのですが、今回インタビューさせてもらったことで個人的にめちゃくちゃ親近感が湧きました…!
それと、本人は漢らしくないと嘆いていましたが、自分の大事なもののためならさらっと「地獄でも行きます」って言えてしまうの、私は”漢”だと思います。
また、ネタバレを避けるために写真は載せていませんが、(超個人的に)今回の見どころの一つはバニーの衣装だと思っております。
半端じゃない着こなしと、内に秘めた漢らしさ!!
ぜひその目で確かめていただきたいと思います。
それでは、劇場にてお待ちしております!
ご予約はこちらから承っております!
公演概要は以下をご参照ください。
【公演情報】
2024年度春公演『有頂天』
〈脚本・演出〉一角龍太郎
〈日程〉
6/13(木)18:00
6/14(金)18:00
6/15(土)14:00/18:00
6/16(日)12:00/16:00
※開場・受付開始は開演の30分前でございます。
※上映時間は約90分を予定しております。
※途中休憩はございません。
〈劇場〉
新宿THEATER BRATS[シアターブラッツ]
http://www.theater-brats.com
JR新宿駅・西武新宿駅より徒歩15分
都営新宿線 新宿三丁目駅より徒歩7分
東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅より徒歩5分
〈料金〉
前売・当日共に1500円
最後まで読んでいただきありがとうございました!
皆さまのご来場を座組一同心よりお待ちしております!!
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