【役者紹介】晴間貫
まず役名と芸名を教えてください。
井口ヨウイチ役で、晴間貫です。
よろしくお願いします!
自分と自分の役を比べたとき、似ているところと違うところ何だと思いますか?
えっ似ているところと違うところ…?
難問だなぁ…。
静かなところが似ている可能性も、あるのではないかなと、思います。
違うところって言うと…。
…(井口は)仕事がすごいできるところとか?結構違うかも。
常に冷静とかはある程度似てる可能性はあるんだけど、仕事ができるできない、あと真顔で冗談を言うとかはあんまり俺と合致しないかなと、個人的には思ってます。
今まで自分が撮った、或いは撮られたなかで、いちばん印象に残っている写真はなんですか?
印象に残ってるのとしては、昔…。
選挙にハマる時期があるじゃないですか人って。
…選挙にハマる時期?
うん、だからちょっと俺も、みんなと同じように小学校低学年くらいのときに選挙がすごい大好きな子どもだったんだけど。
……ほう。
……あ、真顔で冗談言ってるかも。
言ってますね(笑)
当時の静岡の県知事と、選挙に興味を持ってる子どもとして握手しながら写真を撮ってもらう機会があって。その写真は印象に残ってるかな。
なんか首脳会談みたいな…。
そうそう、(握手しながら)こっち向いてください、みたいな。
自分が撮った写真はほぼ無いかもなぁ。
あんま写真撮らないんだよね、
やっぱりこう、嫌で。
この瞬間をカメラで収めようとしても収められないと思うタイプだから。
そのときだからこそ感じられるものが良いな、と。
あの、これもデータは無いんだけど、3DSで写真を撮ってた時代があるじゃないですかみんな。
あー!!あるあるある
動物園に行ったときに、ガラス越しに、ほぼゼロ距離にホッキョクグマのロッシーがいたことがあって。
すっごい近くから横顔を撮った写真なんだけど。
きっと、アップとかもある現代あまり価値は無いんだろうなと思いつつも、
アップができない3DSで撮ってるからこそ、めっちゃ近くにいてレアなんだよーって言いたくなる…みたいな写真がありますね。
幼い頃の夢は?
小学校1年生のときは、政治家って言ってたみたいです。
さっきの(県知事の)話とも繋がってきますね。
憧れてたのかな…。
ね。国会の見学ツアーにも行ってたし、小泉進次郎とも会った気がする…。
ちょうど、小学校に入学したとき100周年記念で、アルバムを作ることになって。
「1年生は将来の夢を書きましょう!」ってなってて、それが残ってたからわかるんだけど。
ケーキ屋、ケーキ屋、サッカー選手みたいな中に、「せいじか」って書いてあって…。
変わったヤツいんな~みたいな(笑)
なんでそこまで政治家に惹かれてたんですかね?
選挙が楽しそうに見えてたんじゃないかな…と。
誰が勝つか予想してたもん。
競馬みたいな。
そう、この人は顔とか~、ニュースとかが~、この人勝つと思ってたんだよね~みたいな。
あんまりいない…レアですね(笑) 激レアさん…中レアくらいか。
死んだら天国に行くのと、死んだら星になるの、どっち派?
えっこれ難しいね、どうなんだろう…天国かぁ…
星になるってどういうこと?って感じもするし、星は星で大変そうだと思うから。
大変そう?
ずっと輝いてなきゃいけないみたいなとこあるじゃんね。
やっぱり、永続的に何かに縛られるのが嫌だから。
でも天国も、じゃあこの記憶のまま天国行くのかって言ってもなんか…うーん…。難しいですね…。
輪廻転生、なんか他の人になりたいかな。全部忘れて。
今の価値観とか持ったままずっと天国にいるのもそれはそれで嫌だなって思っちゃう。
答えにならない…。第三の答えだね、天国も星も嫌だということで(笑)
今までの人生でいちばん楽しかった瞬間はいつですか?
あー難しいね…。難しいんだよな。
楽しかった瞬間って俺いちばん難しい質問なんだよな。
なんか寂しい人みたいになっちゃうけど、あんまり楽しかった瞬間とかってわからない。
楽しい、ってどこでなるんだろう。
楽しかった瞬間をずっと見つけ出そうと生きてる感じかなぁ?
普通にテレビ見てたりしたら面白いんだけど、なんか、何かがほしいよね。
その場の何かを感じるの下手なのかな。
何か、楽しいなのかなんなのか…何かを追究したい。
あんまり言葉にしづらい何かを追究したいなぁと思いますし…。
その先にあるんじゃないかなと思って。
演劇もやってたら楽しいんじゃないか、楽しいという瞬間を求めてやっているわけなので。
楽しい瞬間は先にある、ということで!
最後に、「有頂天」はあなたにとってどんなお話ですか?
井口の立場に立ってしまってる、ので。
井口として立ったときはやっぱり…起こり得る、というか。
世界ではそんなことも起こるんじゃないかと思っちゃったりも、するかな、という。
いろんなコミュニティがあって、あのくらいの関係性の広さはきっといろんなところにあって。
知らないところでああいうことが起こっているのもまた世界であって、人間なのではないかと。
やっぱり離れた目線に井口と共に立っていると、そう思っちゃうかな、っていう。
役者として離れたものじゃなく(自分として)作品を見るとどう思うんだろうなぁ…。
「人間って面白いな」になっちゃう気がしなくもないな。
あんまり、作品の本筋に行くわけではないけれども、いろんな人がいて、関わり合って、その出来事の結果として起こっているものがある、っていうのはおもろいなぁと思いますね。
質問は以上になります。
ありがとうございました!
インタビューを終えて
今回のインタビューは本当に全員から例外なく「難しい」というお言葉をいただいたのですが、中でもいちばん「難しい」にぶつかっているのが貫だったように思います。本当にずっと難しいって言わせてしまった!ごめん!!
でも、貫はきっとそれだけいろいろなことを考えているし、楽しかった瞬間について語っていたように、常に何かを探そうとしているのかなぁという印象を受けました。
役としては一歩引いた目線から物語を眺めている印象を受けましたが、おそらく「有頂天」はそういう、問題の中心にいる人とそれに近い人、或いはさほど近くない人たちも含めた関わり合いを描いているように思います。
ひょっとすると井口の役どころからは、いわゆる脇役と言われるような人物にもそれぞれの人生があるということを窺える…のかもしれません。
視点と距離によって物語の見え方って全然変わってしまいますが、そこが面白いところでもありますよね!
観劇の際は、さまざまな役の視点を想像してみると新たな発見があるかもしれません。
それでは、劇場にてお待ちしております!
ご予約はこちらから承っております!
公演概要は以下をご参照ください。
【公演情報】
2024年度春公演『有頂天』
〈脚本・演出〉一角龍太郎
〈日程〉
6/13(木)18:00
6/14(金)18:00
6/15(土)14:00/18:00
6/16(日)12:00/16:00
※開場・受付開始は開演の30分前でございます。
※上映時間は約90分を予定しております。
※途中休憩はございません。
〈劇場〉
新宿THEATER BRATS[シアターブラッツ]
http://www.theater-brats.com
JR新宿駅・西武新宿駅より徒歩15分
都営新宿線 新宿三丁目駅より徒歩7分
東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅より徒歩5分
〈料金〉
前売・当日共に1500円
最後まで読んでいただきありがとうございました!
皆さまのご来場を座組一同心よりお待ちしております!!