見出し画像

【役者紹介】種倉あかり

今回web部は皆さんに更なる公演の魅力をお届けするべく、役者にインタビューを実施しました!10人目は今作の台風の目である女優・桂木ユキを演じるこの人!
それでは、どうぞ!



まず役名と芸名を教えてください。

役名、桂木ユキ。種倉あかりです。


自分と自分の役を比べたときに、似ているところと違うところは何だと思いますか?

んー?似ているところか…うーん…。

あーここ似てるなぁみたいなところが本当に少なくて。すごい似てないなぁって思います。自己肯定感の高さとか。えっなんで?みたいな。その自信は、その成功体験はどこから、みたいな。人生上手くいってきた人間なんだなぁみたいな。
あーでも、だからその、私は先の未来への楽観主義なんですけど、ユキは、先の未来は楽観してなくて、ただ今にめちゃくちゃ自信を持ってるっていう。へぇぇぇっていう、キャラですかね。

モラトリアム人間的な気質のところはあーわかるなぁと思いますけど。若さしか価値が無いみたいな。何考えてんだろうな〜って思ってます。
余裕感もね、全然私は無いですし。でもユキちゃんは自分を信じてる余裕がある人間なので。なんでかなぁ、って。思ってます。

なるほど。
まだわからない部分の多い人なんですね。

ぶっちゃけそうですね…。

これが本番までにどうなっていくのか…。

そうですね…。
もしかしたら全然変わってて、ここ使えない可能性アリですね。

あくまで今のところは、ってことですね。
楽しみにしてます。


今まで自分が撮った、或いは撮られたなかでいちばん印象に残っている写真は何ですか?

私結構写真撮るのも撮られるのも好きで、友達と写真撮りに行ったりもするんですけど。
なんだろうなぁ…。

でも私が、人生でいちばんかわいかった写真があって。絶対これだ!っていつも出すヤツなんですけど。


ちっちゃい頃の種倉!!


あ〜〜!かわいい!!

これはかわいい。ピークです。
口ちっちゃ、とかね、目とかもね。
割とそのまま大きくなりましたね。


幼い頃の夢は?

……きらーい。

この質問嫌い?(笑)

ね、なんか。初稽古の日も、自己紹介でそんな話してて。きらーいって思ってたんですけど。

そもそも、高校生大学生と好きなことをやってきた人間の終着点が就活っていうのが納得できてなくって。
なんでその、楽しい楽しいを経て、苦しいに行かなきゃいけないんだろう、っていう。しかも自分から入り込むっていう。意味がわからなくって。まあ親の扶養から外れるから仕方ないっていうのはあるんですけど、自覚が全然持ててなくて。なんでだろうなぁっていう。

そもそも、うーん…モラトリアム人間なんで、人生計画、が、18とかで止まってるので。今はボーナスステージで生きてる感じです。
アニメとか漫画とかでも、大体主人公って、中学生とか高校生とかで。たまにDEATH NOTEとか「あ、大学生だ」っていうの見るけど、基本的に中学生とか高校生だから。
中学生と高校生、まあ高校生が、いちばん人生で楽しい時期というか、主人公でいる時期なんだろうなーって思って、たから、割と小学校中学校とかの将来の夢は、高校生だったんだろうなって。

今は叶い終わって、ボーナスステージです。
死にたくはないんで、めちゃくちゃ惰性で生きてやろうと思ってます。
死ぬことがいちばん嫌いだから、だから桂木ユキがわっかんねえっていうのはめちゃめちゃあります。

なるほど…ある意味自分とは対極の人間を演じるってことですよね…。
挑戦ですね。

うーん…そうですね。


死んだら天国になるのと、死んだら星になるの、どっち派?

本当わかんなくて。
死ぬっていうの私ほんと、納得できてない事象だから死にたくないっていうのがあって。全然宗教を信じていない人間なので。

死んだあととか、意味がわかんないじゃないですか。誰もその先って知らないし、世の中にある話って、全部誰かが考えた妄想話だし。まあだから、妄想話でも、そう思い込むことができたらそれはその人にとっては真実だし。だから良いんでしょうけど、私には到底それはできないので、羨ましいなってちょっと思います。

死んだらどうなるんだろうって、めちゃめちゃ怖い。
うーん…だから、死んだら星になる、死んだら天国に行く…。
これ、どうなんですか?みんなどうやって答えるんだろう。

人それぞれだけど、どっちかで答えるか、どっちでも無いって第三の答え出すか…みたいな感じですかね。

うーん…でもどっちでも無いって言っちゃうよなぁって思います。

その2つが全部じゃないしね。
それに、今聞いてる感じだと、そもそもたねの場合は死後どうこう以前に死そのものを受け付けないから第四の答えな気も…。

お葬式とか行ったら、亡くなったのが悲しいだけじゃなくて、自分が死ぬのが嫌で泣いちゃうんですよ。
意味がわからないこと過ぎて。
いちばんの理不尽じゃないですか。死ぬって。誰も知らないところに飛ばされる…。
だから、寝るのも本当は怖いんですけど。
意味がわからなくて。
でも、生きてる人間ってあったけえんだなぁって…。

今の質問に関しては、たねの場合「答えられません」が答えな気がしますね。

そうかもですね。
死にたくないです。長生きしたいです。


今までの人生でいちばん楽しかった瞬間はいつですか?

「楽しかった」ですもんね、「幸せだった」じゃないんですもんね。
楽しかった瞬間だったら…。いつだろうなぁ…。
スパッと答えられるものじゃないですよねこういうのって。
なんだろうなぁ…。
…これもやっぱみんな悩みそうですね。

うん…結構難しいって言われる。
でもここで急に約20年分の人生を振り返れっていうのも無理な話じゃん。
大学入ってからとか、二劇に入ってからとか、比較的思い出しやすい頃の記憶とか…。

…なんかそれも悲しいですね。
楽しかったはずなのにパッと出てこないって。

でも楽しかった瞬間「だから」じゃない?

うーん…。
…写真見ます。
私は記憶力が悪いというか、パッと出てくる人間ではないので。
だから写真って大事だなって思うんですよ、思い出すきっかけになる材料が残ってるっていう。

うーん…どうなんだろうなぁ…。
楽しいって難しいですね。感極まるとも違うし。う〜〜ん……難し。
多分、こういうところでパッと出せないのも性格で。いちばんとか、ここに一つ選ぶっていう行為に、責任とか、「それで良いのか?!」みたいな感情を持っちゃうんだと思います。なんか、軽く選べたら良いものを。
人生楽しくないわけじゃないけど、どの記憶もいちばんに選ぶにはもったいない気がする。
いちばんの座っていうのを渡すのがもったいない気がして、選べないです。
楽しかった、っていうのだとそうなりますね。他だったらあるかもしれないけど。
楽しかったはちょっと、選べませんね。
強いて言うなら「二劇」という瞬間ということで。去年、大学1年生という瞬間で。お願いします。

だいぶ長く取りましたね(笑)

でも今年を振り返って何点でしたか?みたいなことを聞かれたときには、私は去年は、「100点です!」って言ってたんで。
楽しい瞬間だったんだと思います。



最後に、「有頂天」はあなたにとってどんなお話ですか?

うーーん……人情モノ?
人間臭いなぁって、結局なる話、ですかね。
かっこいいこと詰め込みましたみたいな。
オタクが喜びそうな…関係性のオタクが湧きそうな作品…です!
ひとことで言うとそんな感じ!

質問は以上になります。
ご協力ありがとうございました!

ありがとうございました!



インタビューを終えて

実は種倉もおやつを食べながら喋っていました


「激辛暴君ハバネロ」って名前すごいな
暴君て


たねとは(モラトリアム人間仲間ということもあって)普段から割と仲良くさせてもらっているのですが、今回話を聞いたとき、本当に桂木ユキがわからん…という様子だったので、実は結構心配していたんですね。
わからない、掴めないことが多いままで、舞台に立つのはとても怖いことだし、何より満足の行く芝居ができずに終わってしまうのではないかと。
けれど、昨日の最終通し稽古でたねの演技を見て、きっと大丈夫だと思いました。
このインタビューからの1週間で、たねは自分とユキにとって必要な何かを掴めたんじゃないかな…。

そんな種倉が演じる桂木ユキは、自分のなかに揺るぎない価値観を持っている人物です。
客席の皆さまにも彼女の影響が届きますように。
それでは、劇場にてお待ちしております!



ご予約はこちらから承っております!
公演概要は以下をご参照ください。


【公演情報】

2024年度春公演『有頂天』
〈脚本・演出〉一角龍太郎



〈日程〉
6/13(木)18:00
6/14(金)18:00
6/15(土)14:00/18:00
6/16(日)12:00/16:00

※開場・受付開始は開演の30分前でございます。
※上映時間は約90分を予定しております。
※途中休憩はございません。

〈劇場〉
新宿THEATER BRATS[シアターブラッツ]
http://www.theater-brats.com
JR新宿駅・西武新宿駅より徒歩15分
都営新宿線 新宿三丁目駅より徒歩7分
東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅より徒歩5分

〈料金〉
前売・当日共に1500円


最後まで読んでいただきありがとうございました!
皆さまのご来場を座組一同心よりお待ちしております!!


いいなと思ったら応援しよう!