
15歳の春。友人の仮入部に嫌々ついてった。たまたまだったの、ほんとに。
10代の私は気が強くて冷たくて集団の中にいるのが大嫌いで、そのくせして寂しがりだった。教室でもどこでも、誰といても孤独で、生きててつまらなかった。だから初めて舞台に立ったとき、眩しくて熱くて、世の中にこんなにキラキラとしたものがあったんだと驚いたことを覚えている。同時に、これをやっていれば、私はひとりでちゃんと立っていられると思った。
7年続けた。楽しいことも苦しいこともたくさんあって、時々抱えきれなかった。嘘みたいな嬉しさも、未だにささったまんまの挫折も、全部賭けていたことも、大事で重たかった。だんだん楽しいと思うよりも、苦しい、と思うことが増えていった。いつでも悔しくて、怖くて、羨ましくて、頑張りたくて、逃げたかった。逃げた。
そうこうしているうちに終わる。
終わる、ということが小さい頃から大嫌い。私は自分から物事を、1度もはっきりと終わらせたことがない。
終わりたくないというのは、その物事のなかの1番良い地点まで巻き戻したい、ということなんじゃないのと時々思う。終わりたくないほど好きとか続けたいとか惜しいとかそんなんじゃなくて、いつまでも何かにとらわれて動けないだけなんじゃないか。そういうグルグル
けど、やっぱり演劇だけは、これだけは、大好きだった、と言いたい。どこかに巻き戻したかったわけじゃない。とらわれていたわけじゃない。ただ純粋に大好きだったから続けた。そう思いたい。
舞台の上にいると世界がキラキラして見える。苦しい気持ちとか悩んでることは、本当は全部些細なことで、愛とか優しさとか奇跡とかそういう心底本当に馬鹿みたいなこと全部信じてみたくなる。演劇を信じてみたくなる。本当はもうずっと前から信じてる。
大学に入って私は良くも悪くもどんどん変わって、演劇との距離もどんどん変わった。15歳の私をどんどん置き去りにして、逃げて、変わって、戻らなくて、でも続けた。
私は、8年目も舞台の上にいたいって気持ちを信じたい。
ずっと先も、続けたって言いたい私を、私が信じたい。
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中央大学第二演劇研究会
2024年度卒業公演『 プシュケーの蛹』
🦋脚本・演出:師岡亮
🦋日時:
3/6(木) 18:00~
3/7(金) 13:00~/18:00~
3/8(土) 13:00~/18:00~
3/9(日) 13:00〜
🦋会場:シアター風姿花伝
東京都新宿区中落合2-1-10
(JR山手線「目白駅」より 徒歩18分/バス6分
都営大江戸線「落合南長崎駅」より 徒歩12分
西武池袋線「椎名町駅」より 徒歩8分
西武新宿線「下落合駅」より 徒歩10分)
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— 中央大学第二演劇研究会 (@c_nigeki) March 1, 2025
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