無職日記⑰
2020年10月5日月曜日
無職生活17日め。
午前4時58分起床。
小雨が降っている。
みそ煮込まない玉子うどん、ゆで卵。
朝刊に目を通すと、文化放送「くにまるジャパン極」に<しまおまほ長編小説>という文字が。
これは聞き逃がせないと、午前9時のオープニングから聞く。
ふだん聞いていないのでタイムテーブルがわからずキッチンで、貯まった土曜版【be】に目を通す。
外を見ると雨は止んだようだ。
正午過ぎ、満を持してしまおまほさん登場!
「文化放送はトイレがきれいですね。TBSは紙がないんですよ。あ、トイレットペーパーじゃなくて、手を拭く紙が。だからズボンでパッパッって拭いたりして。いつもハンカチを忘れちゃうんですよね」
と相変わらずのしまお節炸裂!
しかし、しまおさんが文化放送ははじめてだったとは驚きだ。
TBSラジオ「たまむすび」を聞く。
この番組はオープニングテーマから、その日のメールのお題が決まる。
つまりリアルタイムで聞いていないと対応できないし、あらかじめ投稿しておくことも難しい。
今日のテーマは「ダメ人間です」。
これなら書ける!
2週間以上働きもせず、朝から酒ばかり飲んでいることを書いて送る。送ったあと、すこし長過ぎたかと思い、短くしてもう一度送り直す。
ふと思い出した。
午後から職場見学に行くことになっていたんだった。
慌ててウイスキーを飲むのを止め、代わりに水をガブガブ飲む。
マスクをしていれば大丈夫だろうと安易に考え、待ち合わせの30分まえに部屋を出る。
眼鏡を忘れたことに気付いたり、道を勘違いしたりしつつ15分まえに着く。それくらい近い職場。すぐ先に先月まで働いていた職場が見える。
派遣会社の担当者と合流して工場内を見学。派遣先の方から説明を聞く。
募集定員が一名で、他の派遣会社との選考になるので今週いっぱいくらいまで連絡を待って欲しいと云われる。
35分ほどで終わり、その足でコープへ行き、ささがきしてある牛蒡のパックなどを買う。缶チューハイとコロッケを買い、飲みながら帰る。
帰宅してすぐにお風呂に入り、ごぼうサラダを作り、ハイボールを飲む。
携帯電話に見知らぬ番号から着信があったことに気付く。そもそもぼくは電話帳に1件も登録していないので、名前が表示されることはないのだが。
さきほど受け取った派遣会社の担当の名刺を確認すると同じ番号なので掛け直してみる。即決で採用が決まったらしい。これはありがたい。
ただ、就業開始が21日からなので、まだあと半月くらい無職状態が続くことになる。何かアルバイトでもした方が良いのだろうか。
ふだん滅多に果物など買わないのだが、梨が目に入ったので偶然にもめずらしく買ってきた。お祝いというわけではないが皮を向いて食べる。
今日も早く寝ようと、睡眠導入剤を服み「ワールドビジネスサテライト」を見ながら就寝。
23時2分。
目が覚めて、録画した番組を再生すると、芦田愛菜ちゃんが主演作『星の子』の宣伝をしていた。倖せなきもちになってふたたび眠る。
午前3時36分。
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