不穏患者さんへの対応
みなさんこんにちは。
以前「不穏患者さんへの対応、複数で行くか少なく行くか」という記事をアップしました。
ちょっと今回は何人で行くかよりも「どう対応するか」を考えてみたいと思います。
不穏の原因を探る
ぶっちゃけ、不穏の原因は患者さん本人しかわかりません。たとえば統合失調症の患者さんの不穏は、患者さん自身がというより「幻覚妄想」によって左右されているんです。
ちょっと想像してみてください。保護室や個室で寝ていたとします。突然どこかから「おまえ、寝てる場合じゃないぞ。ドアを叩いて看護師を呼べ。そうじゃなければ死ぬぞ」って突然聞こえてくる。その後「死ね、死ね、ここからは逃げられないんだぞ」って隔離されたスペースで聞こえてくるんですよ。怖くないですか?逃げたくないですか?ドアを叩いて看護師呼んだら聞こえなくなるかもしれないじゃないですか。そしたらドア叩きたくなりますよね。
あとは、突然部屋の中に誰か男の人が入ってくるのが見えたら。ぶっちゃけこわくないですか?
統合失調症の患者さんは、たくさんの幻聴、幻覚を感じます。そしてこれらに「興奮」がプラスされて、入院中は大暴れみたいなことも多々あります。特に急性期であれば、それはそれは「こんなに人間って暴れられるんだ」って思うことばかりです。
そんな患者さんに対応する時、まずは「いきなり近づかない」こと。こちらも五感を使っていきます。ドアを叩きまくっている時は近づかない、大声あげているときよりも若干トーンが下がったタイミングで近づくとか。そしてこちらも安全な場所で患者さんを観察します。たとえば保護室のドアの外からとか。患者さんに触れる距離まで近づいてはいけません。
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