諸行無常、盛者必衰 -好きなものは永遠に続かない-【音楽のお話】

学生の頃大好きだったRADWIMPSのメンバーが脱退した。

なんとなくそんな気もしつつ、気にも止めてなかったし、なんならニュースを知ったのは翌日という、今ではそのレベルの「好き」である。

でも私の青春を彩ったのは間違いないし、何度も救われたことは覚えている。

とはいえ、1人すでに復帰が出来てない時点で、事実上「崩壊」したとも言えるのだ。


RADWIMPSとの出会い

それはラジオ「SCHOOL OF LOCK!」だった。

ロックバンドにハマりだした中2の終盤、「4645(よろしこ)」という曲がたまたま流れたのがきっかけ。

それまでは、お姉ちゃんがいる友達がRAD好きと言っていて、「誰それ?」ぐらいに思っていた程度。

「こんなかっこいい歌があるのか!」って短い曲の中で驚いた。

初めて行ったバンドのライブもRADWIMPSだった。知識がなくて、非公式のグッズを買ったりしたっけ...笑


智史が帰ってくることを願って

ドラムの智史がジストニアのため、休養に入った。

「多分すぐ帰ってくる」

そんな気がしていたが、「君の名は」の主題歌を担当して、さらに大物になって、気付けば3人体制での活動が続いて10年以上になっていた。

ジストニアはなかなか治らない病気だと知った。それでも懸命に治療していると聞いていたので、「いつか4人になった姿をまたライブで見たい」と願っていた。


「君の名は」以降の曲調

はっきり言って、今のRADWIMPSの曲は単調、万人受けする感じ。もちろんRADWIMPSらしさもあるけど、なんか全部「前前前世」に聞こえるのだ。

そう感じ始めてから、段々と聞く頻度は減った。
聞くとしても「君の名は」前の、私が好きだった時代を振り返ることが多かった。

コロナも相まってライブには行かなくなったし、段々と距離は置いていた。でも今でも「何してるのかな?」ってSNSを見たり公式サイトを覗いたりすることはあった。


桑が抜けて

私が音楽に没頭していた頃とは変わったんだなと、それを受け入れるしかないんだなと、実感した。

な〜に、これまでもバンドメンバーのあれこれはあったじゃないか。

KANA-BOONもベガスもドロスもメンバーが抜けたり入ったりしてるし、BUMPも不祥事なんかないと思ったらあったし、もうそれは時代に合わせて受け入れていくしかないんだよな。

でもやっぱり悔しいんだよ。
4人のライブを待っていたから。

もう見れないんだって思うと、愛していた「あの頃」とは違うんだって思うと、ますます遠ざかってしまうんだよ。

「4645」を聞いたあの日の衝撃は今でも忘れない。
何かイベントの前日は「会心の一撃」のライブ映像を見て、4人の笑顔とよーじろーの「大丈夫だよ」に元気づけられてた。
英語の歌詞はよくわからなかったけど、和訳を見ながら自分なりに歌えるようになろうとした。
「前前前世」を聞きながら、「なんかRADらしくないけど良いね!」って感じた。

もう全部過去なんだ。

悲しい、悔しい、解散するわけでも、死んだわけでもないけど、やるせない。

でもこうやって、感傷に浸るのも「本当に好きだった」からできることでしょ?

ありがとう、RADWIMPS。

(9年前か....)

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