菅田将暉という名のキネマの神様
菅田将暉という俳優を追いかけ続けて今年でもう10年以上になる。
こんなに見続けてきて飽きの来ない人もなかなか珍しい(と思う)。
節目節目に文章にまとめたいと思ってきながら後回しにしてきたことに、せっかくなので挑戦してみようと思う。
時間の都合上思うほどの仕上がりにはならないかもしれないけど、できるだけの範囲で思いの丈を綴れたら。
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初めて認識したのは『高校デビュー』の舞台挨拶。全然誰なのかもわからない、司会者に話を回されてもあまり気の利いたことの一つも言えない内気そうな同い年の青年が佇んでいた。
何がそんなに気になったんだろう。理由はよくわからないまま、彼のことが気になって。気になって仕方がなかった。
そこから一気に“菅田将暉”のことを調べ、出演作や当時公開されていたブログなんかにも一通り目を通し、また新しい情報が出てくることをひたすらに願う自分がいた。
周囲に“誰なのかわからない。。。ごめん”と言われながらも、夢中で映画・ドラマやその他の出演作もなるべく取りこぼしがないようにと観てきた。
祈りが通じたのか、今となっては“菅田将暉”を知らない人の方が多いくらいの活躍ぶりである。(おめでとうございます!)
できれば観てきた全ての作品について思ったことを綴りたいけど、今回は中でもこれは!と思う作品にだけ絞って綴ろうと思う。(主に時間の都合で)
まずは『海月姫』。
この作品の見どころはなんといっても、完成度の高い美しくもカッコいい女装男子を演じる菅田将暉を終始観ることができることである。もちろんビジュアル面で少しでも女性の骨格に近づけるべく骨格矯正にまで通い、その造形を追求したというそのストイックな姿勢にも心を打たれるものの、何よりこの役柄は内面がカッコいい!彼を超えるほどにかっこい男性を私は未だに人生で出会ったことがないように思う。まだ観たことないという人にはぜひとも観てほしい。原作も原作で素敵だけど、映画は映画として独立していい作品に仕上がりです。(原作者の東村アキコ先生がカメオ出演しているのも個人的にツボでした)
次に『チョコリエッタ』。
この作品では準主役でとても重要な役割を担った存在感あふれる役なのだが(たぶん初の赤髪役)、個人的にいい意味で彼以上に物語に没頭できた作品である。癖の強い役なのに、ちゃんと作品の中で成立していて感動した。この作品が好き過ぎて公開時に3回も同じ劇場で鑑賞して、そこの劇場のスタッフさんに覚えられていたことを後から知った。私にとって特別な一作である。
少し古めの作品、それも作品についての感想というより菅田将暉についての感想(言葉も拙い)になってしまった気もするものの、今の段階の私が言いたいことについてはひとまず。
菅田将暉が出演している。それだけでその作品を見る理由が生まれ、自分の観る作品の幅が広がる。自分の視野も広がるし、時に人生が広がるような出会いも生まれる。それが何より楽しいのだ。
主役でも脇役でもMVで歌うアーティストでもいい。新しい世界をみせてくれる彼をこれからもずっと応援しながら観続けたいのだ。彼は私のキネマの神様だから。
そして最後にこれだけ言わせてほしい。
“サンキュー神様!”