現場での上肢骨折対応〜見落としていませんか?〜
こんにちは。
✔︎理学療法士
✔︎日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
C Lab代表の松本康佑です。
https://lit.link/CLab
今回は、私の15年のスポーツ現場経験もあわせて、上肢骨折対応についてまとめてみたいと思います(今回は見落とされ易い舟状骨骨折・有鉤骨骨折を中心に扱っております)。
記事の最後には、25分程度でまとめた動画URLも添付しております。ご興味のある方は是非とも記事購入の程宜しくお願い致します。
早速内容に入っていきましょう。
1.スポーツ現場で意外と多い上肢骨折
どんな競技においても、『転倒して手をつく』シーンは少なからずあると思います。
特にサッカーのようなコンタクトスポーツでは尚更です。そんな日常的に目にする『手をついてしまうシーン』ですが、
骨折しているにも関わらず、ただの捻挫として見落とされているケースも非常に多いと感じております。メディカルスタッフとしては、このようなことを限りなくゼロに近づける努力が必要となります。
これらを理解して現場に出るのと、そうでないとでは雲泥の差が生まれます。
例えば、手根骨骨折の中で最も骨折頻度の高い骨は、
✔︎舟状骨
となります。
これらを知っているか?知っていないか?で、
✔︎問診の内容
✔︎観察する部位
✔︎触診する部位
✔︎医師への情報提供内容
が大きく異なります。
細かな知識・対応については、動画内容を参照して頂くとして、
スポーツ現場で発生する上肢外傷対応時に準備しておくと便利な物品を確認しておきましょう。
これら全てを含めて準備となります。
また予算も限られますので、
トレーナーは、
比較的安く準備できる能力・アイディア・交渉力なども必要になります。
2.準備しておくと便利な準備物品
写真のように雑誌は簡単にシーネ代わりになります。特に表面が水を弾く素材のものは、汗や雨、アイシングの水滴などで強度が落ちないためオススメです。
写真のようにダンボールで簡易的なシーネをつくることも可能です。こちらも強度を落とさないように、ダンボールを重ねて、ラップなどでホールドすると雨や汗にも強くなります。指用、手首用、前腕用と様々な大きさを準備しておきましょう。
こちらの袋は、サイドに切り込みを入れることで簡易的な三角巾にもなります。大きめの袋であれば、長さ調整も可能となりますので、大きめの袋を準備して起きましょう。
振動刺激を利用し、骨折の鑑別評価の際に使えます。詳しくは動画でまとめております。
3.上肢骨折を疑える知識や観察力
スポーツ現場では、
✔︎手をつく
✔︎手関節がボールなどの道具や相手選手と接触する
✔︎指先にボールが当たる
✔︎指先と相手選手との接触
など様々な外傷発生機転が考えられます。
これらの中には、
✔︎痛みがそこまで強くない
場合でも、捻挫だけでなく、
・骨折
・脱臼
・靭帯/腱損傷
などを認めるものもあります。
特に、指先や手関節は見落とされ易く、注意が必要です。
知識を入れておくことで、
『疑う目を養うこと』ができますし、
経過観察の重要性も理解できると思います。
私の経験上、サッカーのようなコンタクトスポーツは、意外に上肢外傷が多いと感じております。
✔︎手指
✔︎手根骨
✔︎手関節
✔︎前腕
✔︎肘
✔︎肩甲上腕関節
✔︎鎖骨
✔︎肩鎖関節
など幅広い観察力が必要になります。
4.動画概要
《contents》
25分で上肢骨折対応をまとめております。
・現場の話
・レントゲンの注意点
・症例紹介1
・橈骨尺骨骨折
・舟状骨骨折について
・舟状骨骨折鑑別評価対応について
・有鉤骨鉤骨折について
・有鉤骨鉤骨折鑑別評価対応について
・症例紹介2
以下は、動画スライドの一部となります。
もし、ご興味のある方は、以下動画(有料)をご覧頂けると幸いです。
※動画URLを有料範囲につけております。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
ここから先は
¥ 290
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?