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Tableau初心者向け!Tableauで都道府県別売上を地図で可視化!ダッシュボード作成ガイド【サンプルスーパーストアデータ続編】

はじめに
前回の記事では、Tableauを使ってサンプルスーパーストアデータを活用し、売上と利益を可視化しました。今回は、そのデータをさらに効果的に活用するために、売上と利益のグラフに加えて、地域別の売上を地図で可視化したダッシュボードを作成する方法を紹介します。これにより、データをより視覚的に、直感的に理解できるようになります。
前回の記事:はじめてのTableau:Tableau初心者向け!サンプルスーパーストアデータで売上・利益を可視化しよう|c.kuma

Step 1: 売上・利益のグラフをシートで作成
まずは、前回作成した「売上と利益のグラフ」を再確認しましょう。このグラフをダッシュボードに追加するために、以下の手順を行います:

すでに作成したシート1(売上と利益のグラフ)をダッシュボードに追加しましょう。

シート1のシート名を「売上と利益のグラフ」に変更します

ダッシュボードタブを開き、新規ダッシュボードを作成します。

ダッシュボード1シートが作成されました。売上と利益のグラフをドラッグ&ドロップしてダッシュボード上に配置します。

サイズを自動に変更すると、グラフのサイズが変わります

ダッシュボードのレイアウトを調整する際、シートのサイズを「自動」に設定することができます。これを行うと、シート内のグラフやチャートがダッシュボードのスペースに合わせて自動的にサイズ調整されます。

これで、売上と利益のグラフがダッシュボードに組み込まれました。次に、都道府県別の売上を地図で表示するシートを作成します。

Step 2: 都道府県別の売上を地図で可視化
都道府県ごとの売上を地図で可視化することで、どの都道府県で売上が高いかが一目でわかります。この手順を試してみましょう:

都道府県別の売り上げを地図で表示するために、地理的役割を「都道府県/州」に変更

都道府県名が文字列(ABC)として格納されています。地理的役割が自動的に認識されないため、地理的役割を「都道府県/州」に手動で設定することで、地図上に正しく表示されるようになります。

以下の手順で地理的役割を変更し、都道府県別の売り上げを地図で表示できるようにします。

  1. データ>テーブル>都道府県のフィールドABC(文字列型)を右クリックし、「地理的役割の変更」を選択します。

  2. ドロップダウンメニューから「都道府県/州」を選択します。

地図の作成

都道府県名を画面中央にドラッグ&ドロップします。これにより、都道府県別に売り上げデータがマップされます。

売上フィールドを、マーク>サイズにドラッグし、各都道府県の売り上げをサイズで表示します。

マーク>サイズを選択し、サイズを大きく変更してみましょう。

マーク>色を選択し、不透明度を50%に変更してみましょう。各都道府県の売上の大きさが地図上に円のサイズで可視化されました。大阪の売上が大きい事が分かります。

利益をマーク>色に追加してみましょう。静岡の利益が低い事が分かります。円のサイズ:売上 円の色:利益

利益が赤字か分かるように、色を変更してみましょう。
マーク>色>色の編集>赤-黒-白の分化を選択
ステップドカラーをチェックしステップを「2」ステップに変更

利益が赤字と黒字の都道府県が視覚的に分かりやすくなりました。

これで、都道府県別の売上と利益を地図上に視覚化することができました。

Step 3: ダッシュボードの完成
都道府県別の売上を示した地図をダッシュボードに追加しましょう。

「シート2」の名前を「都道府県別売上・利益」に変更します。

ダッシュボード1シートを選択し、売上と利益のグラフの横に、シート>都道府県別の売上・利益のシートをドラッグ&ドロップして、ダッシュボードに追加します。

フィルターの設定でグラフ同士をリンクさせる

ダッシュボードに2つのグラフを追加した後、ユーザーが一つのグラフを操作すると、他のグラフも自動的に更新されるように設定できます。この機能は、フィルターを使うことで実現できます。

それぞれのグラフを選択し、「フィルターとして使用」をアクティブに変更します。

「フィルターとして使用」を設定する前
「フィルターとして使用」をアクティブに変更

売上と利益のグラフも「フィルターとして使用」をアクティブに変更します。

フィルターとして使用をアクティブに変更

都道府県別売上・利益の地図で、東京を選択します。売り上げと利益のグラフも東京のデータが表示されます。
東京はテーブルの利益が赤字ではないことが分かります。

ダッシュボードをTableau Publicにアップしてみよう

作成したダッシュボードをTableau Publicにアップロードして、他の人とシェアすることができます。これにより、あなたの作成したビジュアライゼーションをオンラインで公開し、誰でもアクセスできるようになります。

アップロード手順

Tableau Publicについてはリンクの記事を参考にしてください。初心者必見!Tableau Publicを紹介!データビジュアライゼーションの世界を探索しよう|c.kuma

  1. ダッシュボードを完成させたら、ファイルメニューから「Tableau Publicに保存」を選択します。

  2. まだTableau Publicにサインインしていない場合は、サインイン画面が表示されます。すでにアカウントをお持ちの場合は、ログインしましょう。まだアカウントを作成していない場合は、公式サイトから無料でアカウントを作成できます。

  3. ログイン後、ダッシュボードが自動的にアップロードされ、オンラインで閲覧できるURLが提供されます。

これで、作成したダッシュボードをインターネット上で簡単に共有することができます。他のユーザーにもデータの分析結果を見てもらうことができ、フィードバックを得たり、インスピレーションを得たりするのに役立ちます。

まとめ

今回は、Tableauを使って売上と利益を可視化したグラフと、都道府県別の売上を地図で表示したシートをダッシュボードにまとめる方法を紹介しました。ダッシュボードを活用することで、複数の視点からデータを分析しやすくなり、さらに効果的に意思決定をサポートすることができます。

さらに、Tableau Publicにダッシュボードをアップロードすることにより、あなたのデータ分析を他の人と共有し、より広い視野でフィードバックを得ることができます。

これからも、データを可視化する楽しさを感じながら、Tableauを活用してみてください


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