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【フィリピンの保険情報】医療保険の概要

フィリピンに住む日本人の多くの方は日本で海外旅行傷害保険に加入されており、フィリピンでの医療保険は馴染みが薄いと思われます。
そこで今回はフィリピンの医療保険についてご説明します。
フィリピンでは日本のような健康保険制度はなく、企業の正規従業員には民間の医療保険を付与するのが一般的です。
以下簡単に概要をご説明します。

◆病院で無料で診療を受けられますが薬代は原則自己負担となります
各人にメンバーズカードが配られ、それを持参すると病院で無料で診療が受けられる仕組みです。受診後に処方箋が発行され薬局で薬を購入することになりますが、その薬代は自己負担となります。但し入院の際に病院で服用された薬代は保険で支払われます。

◆年間で利用できる限度額があります
病気ごとに年間で利用できる限度額を事前に設定します。一般的には10万ペソ前後で設定されることが多いようです。

◆保険料は実際かかった医療費により変動します
保険契約は1年ごとの更新になりますが、毎年の保険料は実際にかかった医療費を考慮して決定されますが、保険料の水準は保険会社によって異なります。

◆対象を従業員のみにする場合と家族を含める場合とあります
対象を従業員のみに限定する場合、家族を一定人数まで対象とする場合、家族の保険料は会社と従業員で折半する、家族の保険料は全額従業員負担など、会社の福利厚生をどうするかにより様々なオプションが考えられます。

会社の従業員にとって医療保険は給与の次に関心が高いテーマです。従業員の採用、定着率向上にも関わってくる話ですので、日本人の皆様にも知識としてご認識いただくことをお勧めしたいと思います。

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