魔法使いじゃなかった
"わたしの魔法は負けない"
わたしの魔法は何だったのかな
わたしはわたしの何を信じたかったのかな
ミスiDに応募した去年の8月よりも
わたしは弱くなってしまった気がする
少し前のわたしは
いろいろなことをとにかく割り切れていた
死ぬほど仕事を頑張って
心が揺らぐ原因になるものは全部切った
わたしを守っていくために
わたしを壊すものはいらないと思っていた
"普通"を渡されたとき
わたしは脚本が書けなくて捨てた本当に捨てた
書くことは苦しいのに
書くためにわたしはわたしを壊してみたりした
わたしを壊すものはいらないと思っていたのに
わたしを一番壊してみたいのはわたしだった
最終面接の日の朝気付いたこと
本当に一番見てほしかったのは写真より映像より
作品の中のわたしだったこと
前より弱くなった気がするのは
知らないふりをしなくなったからかもしれない
言えないことは多いけれど
秘密はあった方がきっと女の子は魅力的に見える
叶わなくても求めていいと思えてよかった
ミスiD2022ありがとうございました