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海外赴任での荷物について(お買い物編)
先週、日本での3週間の休暇をへてヨルダンに戻りました。
私は日本が嫌いという意味ではなく、それほど日本に帰らなくても大丈夫な性質といいますか、そんな時間があるなら赴任先や近隣の国へ旅行でも行ったほうがいい、という考えです。
日本への帰国は面倒くさい!疲れる!のです。
そんな考えをより強固にする、日本に帰国して最も嫌いな作業が
「お買い物」と
「荷物のパッキング」です。
今回は海外赴任に際してのお買い物事情について書いてみようと思います。
転送サービス
以前、マレーシアに赴任していたときには
「転送コム」(https://www.tenso.com/)
というサービスを頻繁に使っていました。
楽天やアマゾンなど、オンラインで買ったものをまとめて海外の赴任先に送ってくれるという大変素晴らしいサービスです。
日本で買い忘れたものや、アマゾンで目に付いた書籍、お正月などに改めてちょっと欲しいなと思うものなど、ネットで買い物して「転送コム」さんに送れば、まとめて送ってくれるということで本当に重宝していました。
日本の両親などに買い物を頼んで送ってもらうのもアリです。しかし、だんだん年老いてくる両親をみていると、あんまり甘えるのもなあと思うのです。
最近は「転送コム」以外にも日本人駐在員や留学している人などを対象にした海外転送サービスがたくさんあるようですね。(以下のリンク参照)
https://happybanana.info/?p=15616
しかし、転送コムも含め、ヨルダンは対象地域に入っておらず(泣)。
ヨルダンなんていうマイナーな国で暮らしていくには、買い物もパッキングも自分でやるしかありません。
そして家族もいますので、たまの帰国のときぐらい欲しいものでも買ってあげないとな・・・という気持ちにもなります。
そうして買い物が続き、ふと気がつくと、オンラインで買い物した宅急便の箱やら、デパートの買い物袋やらで部屋がジワジワと埋め尽くされていきます。
そんな荷物だらけの部屋を見ただけで
「燃やしてしまおうか?」なんて自問しているのです(汗)。
今回、日本からヨルダンに戻るときの荷物の合計は140キロでした。私の体重の2倍です。
(だいぶ体重のサバ読んでますが、あしからず)
次の帰国は一年以上先、とふんでいたので「家族3人分、一年分」で140キロの荷物だったのですが、これが他の海外赴任者と比べて多いのか少ないのかはわかりません。
お買い物の中身
だんぜん「多い、重たい」のが食料品です。
お酢やポン酢、日本酒(飲む用と料理用)、
みりん、ごま油、だし醤油、キューピーのマヨネーズ、ウスターソース、焼肉のタレといった調味料、カレールー、ビーフシチューのルー、うどん、そば、そうめん、片栗粉、おもち(正月用)、ポカリスエットの粉末、
これらは重たいものの代表格です。
その他、
かつおぶしのパックや、乾燥わかめ&ひじき、切干大根、乾燥ごぼう、高野豆腐、マロニー、粉わさび、粉からし、青のり、パン粉、一味、豆板醤、甜麺醤、こんにゃくの素なんかも忘れそうになりますが、どれもこれも我が家にとっては大事です。
梅干しや日本茶、麦茶のパックなんかも欠かせませんね。
どうしても冬に食べたくなるチキンラーメンなどのインスタントラーメンもあります。
家内(熊本県人)からは「とんこつラーメンを忘れないで!」とのささやきがあり、長男が「どうしても」というコンニャク・ゼリーや、お煎餅なんかも加わります。
上に書いたものはヨルダンでは手に入りません。キッコーマンの醤油が数年前から入手できるようになったのは救いです。
キューピーのマヨネーズは高級食材店に行けば置いてあることがあるのですが、一本1200円もします。誰が買うんだろ・・・?
次に多いのが医薬品の類です。
まず家内にとってのマストなのが保湿クリームと髪染め液です。
ヨルダンは砂漠性気候にあります。
そして6月頃から10月中旬ぐらいまで一滴も雨が降りませんし、常に快晴です。
ちなみに昨日の天気予報は↓のような感じです。
日本に帰国していたときは天気予報ばかり見ていましたが、ここではその必要は全くありません。
そんな気候なので空気の乾燥が激しく、常に喉の渇きを覚えます。
私はそんなに気にしないのですが、家内は事ある毎に保湿クリームを肌に塗ってます。ヨルダンでは保湿クリームのしみ込み具合が伊達じゃないそうで、みるみるうちに吸収するようです。
保湿クリームの好みも個人差があるものですし、日本で買っていくのが正解かなと思います。1年分となると重いんですけどね。。。
髪染め液は、一度ヨルダンの美容専門のお店で買ったのですが、海外の髪染め液は家内にとって成分が強すぎるようです。頭皮が荒れてしまって、それ以来、日本に帰ったときにまとめて買うようにしています。
あとはイソジンです。
ここは少し風が吹くと砂漠の小さい粒子の砂が空気中に舞います。それに伴って、ほこり、小さなゴミなどもまとめて舞い上がります。
外での仕事を終えて家に帰ると喉がカピカピになってしまい、喉の不快感がたまりません。
毎日イソジンをするのはよくないと聞くのですが、ここではたまにやっておいたほうが健康のためかなと思ってます。
医薬品の中で「やっぱ日本製だな」と思うのは
綿棒と歯ブラシです。
海外で綿棒を買って使うと、耳をほじくっているときに「ぐにゃっ」と真ん中で軸が折れちゃうんですね。力が入らないので使いづらいのです。
この砂埃が日常的に舞っているところで、私のように風呂上りに「ゴシゴシと綿棒で耳掃除をやりたい派」にとっては、日本で買う綿棒の方が断然ストレスがありません。
海外の歯ブラシは、なんでこんなにデカいんでしょう?男性の私でも口に入れるのは厳しいんじゃないかと思うほどブラシが大きいです。
日本の歯ブラシは毛先が細くてブラシも小さめ、おまけに「かため」「やわらかめ」なんてものもあって至れり尽くせりです。歯ブラシも家族分まとめてゴッソリ購入してます。
医薬品関係で欠かせないものとしてカイロがあります。
ヨルダンの家はどこも石造りが基本で、夏は大変涼しいのですが、冬は暖房を付けていても寒いのです。私の住むアンマン市も冬は雪が積もりますし、家の中ではゴッツイ羽織ものを着ています。
夏に帰国して、うだるような暑さの日本で、カイロをしこたまマツモトキヨシで買うのは我が家の恒例行事なのです。
あとは冷えピタとサロンパス、ベープマットも必需品です。地域によるのかもしれませんが、ヨルダンでは日本のベープマットで蚊が即死するんですよ。
次が書籍やDVDです。Kindleも持っているのですが、Kindle版が販売されていない本は仕方ありません。
家内はKindleが嫌いで紙の本ばかりですし、長男が使う参考書も荷物に加わります。
数年前にアマゾンで本だけを数冊買って、直接ヨルダンに送る手続きをしたことがあります。しかしどういうわけか税関から呼び出しを受けたり、配達が1カ月も来なかったりと散々だった苦い記憶があります。
ですから本も含めて何もかもを日本にいる間に買って自分で送るなりした方がストレスがないのです。
DVDは息抜きに欠かせません!
少し前までVPNを通してアマゾン・プライムの映画が見られたのですが、いつからか繋がらなくなりました(泣)。ちょっとしたときに「孤独のグルメ」を家族で見てヨダレを垂らすこともなくなりました。
ということで、今回もDVDは適当に20本ぐらいを見繕ってまとめ買いです。
最後に衣類ですが、デパートをまわったり、ユニクロに行ったり、通販で済ませます。衣類はとにかくかさばるのが難点です。
ヨルダンで衣類や靴を買うのも選択肢ではあるのですが、微妙にサイズが違ったり、同じような品質のものは日本で買うよりも高いのです。
100円ショップにも行きました。
100円ショップで買うのは、洗濯のときに使うネットとか、フライパンを洗うタワシとか、そんなたわいもないものばかりです。
一番貴重なのはクリアファイルですね。ヨルダンでクリアファイルを買っても、2-3回使うだけで破れるんです。
日本の文房具は、ペンやホッチキス、ハサミなどはやはり使いやすいですし、品質の上でも値段の上でも満足のいくものが多いです。
買いたかったが、買えなかったもの
日本に夏に帰ると、冬物の衣料が買えないですし、逆に冬に帰ると夏物のズボンが買えないということがあります。通販で「売れ残り」みたいなものを探すしかありません。
今回はセーターを一枚だけほしかったのですが、とうとう買えずじまいでした。
あとは2022年のカレンダーも買えませんでした。というより、まだ売ってませんでした。
ヨルダンのカレンダーは「土曜日始まり」が主流で使いにくいんです。。。それに、カレンダーというものを街中でほとんど見かけないので、そもそも探すのが面倒というのもあります。
まとめ
海外赴任にあたっての買い物、我が家はこんな調子でやっています。
食料品、医薬品、書籍・DVD、衣料品、文具など、仕事や日常生活で必要なものを現地事情を考慮して一つ一つ買っていくようなイメージです。
思えば「転送サービス」を使っていたときは、その便利さゆえに、あんまり必要ないものを買っていたり、必要以上の量を買ってしまっていたことも多かったです。
でも・・・、それでも・・・、
マツモトキヨシやスーパーで、買い物カゴいっぱいのカートを家内、長男と連れ立ってレジに並ぶとき、やっぱり「転送サービス」は海外赴任者にとって本当に便利なサービスだ!と、心の底から思うのでした。