日本に帰国してからの楽しみについて
先の投稿で先日ヨルダンから一時休暇で帰国したことを書きました。入国から14日間の自主隔離が終わり、ようやく思う存分外出できるようになり。。。
と思っていたら、あっという間にヨルダンに戻る日になってしまい、先週ヨルダンに戻りました。
今回はどうしても私用で日本に帰国しなくてはならなかったのですが、2週間の隔離期間、プラスの1週間、合計3週間しか日本に滞在できませんでした。
いつも帰国するたびに思うのですが、休暇で帰ってきているはずが、結局休暇にならないぐらい帰国中は忙しいんですよね。。自宅の清掃やら、親戚まわりやら、また現地に戻るための買い物、荷物のパッキングやらで、あっという間に今回も3週間の休暇が終わってしまいました。
そんなバタバタの休暇ではありますが、帰国して何より楽しみなのは、やはり食事です!
そして食事の楽しみといえば、お寿司やお刺身ももちろんそうなんですが、ヨルダン生活4年目の我が家にとっては豚肉の入った料理が何よりのごちそうなのです。
私が仕事しているヨルダンはイスラム圏ですので、お酒は当然ながら料理に豚肉が使われることは一切ありません。そもそも、ふつう豚肉を売ってません。
イスラム教徒にとって豚は「不浄な生き物」とされているためです。私のスタッフに聞いても、「豚」と聞くと身体をブルブルふるわせて「豚なんてとんでもない!」という反応をする者がほとんどです。
もちろん、そんな彼らを前に「豚肉はおいしいんだぞ~」などと言えるはずもありません。「お前は豚を食べるのか」と聞かれると、「日本ではたまに食べるよ」などとお茶を濁すしかないのです。
アンマン市内にキリスト教徒がやっている豚肉屋さんがありますが、私の知る限りこの国で豚肉を売っているのはこの1軒のみです。しかも、売っている豚肉が人の太ももぐらいの冷凍塊肉しかないのです。。。
以前、ど~~~してもトンカツが食べたくなったので、お店の人にノコギリみたいなもので切ってもらったのですが、トンカツにふさわしい親指ぐらいの厚さに切ってもらうことはできず、結局「一口カツ」みたいに自分で小さく切るしかありませんでした。
そこまで苦労して食べたトンカツですが、全然おいしくないんですね(泣)。日本の豚肉は脂の部分が美味しいんですが、アンマンで食べる豚肉は脂がほとんどなく、脂自体もおいしくなく、肉がパサついてゴワゴワになってしまいます。
そんなわけで、イスラム圏にいると豚肉への愛着心を超えた執着心がすくすく育ってしまうのです。
このNoteでは中華圏にいらっしゃる方々の投稿も拝見してますが、飲茶とかの写真があるだけで深~い溜息が出てしまいます。。
そして日本に帰国し、スーパーで豚の薄切りが入ったパックを見て、
「あ~、ただいま~、日本!!」
と思わず声が上がりそうになるぐらいテンションが上がるのです。
いわゆる町中華のお店で、なぜかベタベタになった小瓶からラー油とタレを小皿に注ぎ、餃子を待つときのワクワク感。
カイワレ、大葉、みょうが、大根おろし、水菜など、ヨルダンでは決して手に入らないお野菜を、豚の冷しゃぶで頂ける幸福感。
ほどよい厚さの薄切り豚肉を生姜焼きにし、ご飯と一緒にかきこむときの「やったぞ!」感。
家族の間で酢豚に入っている豚肉の奪い合いに参戦している私(恥)。
今回の帰国中、もちろんお寿司もお刺身も美味しくいただきましたが、それ以外はほとんど豚肉料理ばかりでした。ハムとかソーセージでさえ、「やっぱ豚だよね~」と思わずにいられませんでした。
これからまた1年以上は「禁豚生活」になりますが、ヨルダンは幸いなことに野菜や果物も豊富で日本人の口に合うものもたくさんあります。日本では苦手意識しかなかったラム肉が、ここでは本当においしく感じます。
また現地の食事についてもNoteで共有できればと思っています。