「神を創った男 大江匡房」読了
加門七海先生著の「神を創った男 大江匡房」読了しました。
本当2週間ほど前に読了していたのですが、記事として書こうとすると時間がありませんでした。
読了しての感想は、さすが加門七海先生という一言に尽きます。
ジャンルは大江匡房についてのお話ですが、語り口が相変わらずエッセイ風でわかりやすく、ツイッターで公言されていた漢字へのルビ対応もされており至れり尽くせりの本でした。
先ほど語り口調がエッセイだと書いてしまいましたが、実際には論文や研究書に近いものだと思います。
いつものごとくあらすじは書きません。
でも一つだけ書こうと思います。
それは、「野馬台詩(やまたいし」についての研究成果というか考察についてのすごさです。
これは加門七海先生しか書くことができないないようなのではないかと思いました。
自分でも調べてみたいと思いましたが、国語は苦手、特に漢詩については、それこそ、レ点や一二点が打たれていないと読めないどころか、漢字の意味もあやふやなのでたぶんというか、絶対に読み解けません。
それもですが、総合的にみて平安時代の世界情勢、特に中国の知識はまるでないに等しいのでそこまでたどり着けないと思います。
それを本にまとめるということは、そのバックボーンがよほどしっかりしていないと無理なので、門外漢にはできないことだというのは、技術者である私にはわかってしまうのです。
上を見れば、さらに上のものいて、さらにその上には・・・と続き、スペシャリストにはなり得ないというのは自分の専門分野である電源で痛いほどわかっていますから。
好きこそものの上手なれという言葉もありますが、同時に下手の横好きということもありますので・・・。
話が、横道にそれましたが、それでも非常に興味深い本であったのは確かです。
お陰で、子孫である大江広元の本を読み始めました。
まあ、住んでいる土地柄大江広元と縁がないわけではないので、鎌倉時代を知るということでは、良いのかなと思っています。
なぜかというと、一応、住んでいるところが毛利荘には属していますので。
といっても上毛利荘ですけどね。
最後までお読みいただきありがとうございました。