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正体のわからないひと

振り返ってみてはじめて、いたことがわかる人

そういう人が時々いる

大抵そういう人は後から考えても正体がわからない

事情も素性も本当の名前すら知らなかったり

いたことだけが確か…だと思う

不思議とそういう人は興味深い忘れられない思い出をくれる



そういう人ってさ、妖精か狐か神様か妖怪か、なんかそういう類じゃないかなって思うんだよね 

やっぱりなんか違うんだよ、肌触りみたいなやつが

私以外全ての人から見てフツーの人だったとしても、私にとってはフツーではなかった

あるいは思し召しってやつかもな

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