8月の読書会(今年の振り返り)
今月の「作家の命日に読む」。
国内は中上健次、海外は当初の予定を変更してオースティンを取り上げた。
中上健次『岬』宇佐見りん『かか』8月10日開催
中上健次を「推し作家」と公言する宇佐見さんの『かか』との組み合わせての開催。
宇佐見さんは芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』のイメージが強いが、本領は本作だと思う。
『推し、燃ゆ』から入った若い読者は、『かか』や中上を読んでもらいたい。
オースティン『高慢と偏見』8月31日開催
5〜7月にかけて8月、9月の課題本アンケートをxにて行なっていた。
8月9月の「作家の命日に読む」が国内、海外とも集客が難しいと判断した為。
読書会に参加するとしたらどの作品がいいですか?と候補作品を4つ提示してみた。
結果、海外作品は上記となった。
本作はモーム『世界の十大小説』読書会の課題本として2022年に取り上げて以来。
ストーリーや印象に残るエピソードや台詞よりも、参加者の実体験を聞けて楽しかった。
一方、国内作家の課題本についてもかなりの時間をかけてトーナメント形式でアンケートをとったものの、読書会として日程を立てても絶対に集まらなさそうな作品がメジャーな作品よりも票を集める結果が多く、「どんな作品なら読書会に参加してみたいですか?」という企画意図なのに、単にフォロワーの読書傾向がわかっただけであった。