今さら聞けない3Dプリンタのあれこれ -データ制作/基礎編-
こんにちわ!Kanazawa.IoTメンバーの竹田です。
主に3Dデザインの仕事をやってます。
さて、前回・前々回と3Dプリンタにおける機材や素材のことをお話しましたが、今回は、いよいよ「データ制作」についてお話したいと思います。
まずは基礎編ということで、3Dデータについての基礎知識と、プリミティブな図形による簡単な構造物の作成に焦点を絞りたいと思います。
はじめにお伝えしたいのが、
プリンター データがなければ ただのハコ by 竹田
はいコレ、間違いなくテストに出ますw
ここ数年、何度目かの3Dプリンタブームが起き、メディアがこぞって取り上げましたが、「プリンターさえあれば何でも作れる夢のマシーン」というふうに謳われていました。
僕は「出張FAB」という名目で、3Dプリンタを持ち運び色んな場所で説明会やワークショップを行いましたが、一番良く出る質問がコレ↓です。
Aさん「今手元にあるこのコップと全く同じものが作れるんですよね!?」
現物があれば「全く同じものをコピーできる機械」というふうに誤解されている方が多くいましたが、そんな事はできません(現時点では。)
前回の素材編/前々回の機材編を読んでいただけた方はお分かりかと思いますが、作れる内容や素材の質感にはまだまだ限界があり、すぐに何でも全く同じものをコピーできる機械ではありません。
3Dプリンタを効果的に使うためには「3Dデータ」が必要なのです。
できるだけ多くの方に、まずはテキトーでもいいので「作って」→「プリントする」ということを体験してもらいたいです。
そこで、誰でもサクッと3Dデータが作れる無料のブラウザベースのソフト「TINKERCAD」をベースに作成していきます。
1)「tinkercad.com」にアクセス
2)Create new designを選択
3)AUTODESKアカウントを取得
4)TINKERCADの画面が表示されます
ここから本番スタート!
5)画面右に表示されているプリミティブな形状(四角や丸など)から好きな形状を選んでドラッグ&ドロップ
6)位置やサイズや角度を変更。マウスで直感的に操作しても、数字入力でも両方可能
7)オブジェクトを選択中はアピアランス画面が表示されるので、より細かく微調整が可能
8)画面全体の視点を変えたいときは、マウスの右クリックか左上の四角をドラッグしてみてください
9)異なる2つのオブジェクトを合体させてみたり、逆に抜いてみたり、反転したり、揃えたりして、組み合わせ次第で様々な形状を作れます
10)その他、文字を入力したり
11)手書きで書いたものを立体に変えたり
、、、、、
なにこれ、楽しすぎるだろ!!
最後に右上の「Export」ボタンで拡張子を「.stl」にしていただければ、
あっという間に3Dプリントできてしまいます。
今回はプリミティブな形状のみを使ってデータ制作をしてみました。
より複雑な形状や狙ったものを作ろうと思えば、今回の手順だけでは不十分なのですが、誰でも簡単に「作って」→「プリントする」ということを体験できたかと思います。
もちろん3Dプリンタの機械ごとに出せる形状、得意な形状、限界サイズなどなどありますので、次回は -データ制作/実践編- と題して実際にプリントする際の注意点も交えながら、自由な形状を作ってみたいと思います。
ありがとうございました!
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