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アンソニーが私の民泊に「59泊長期予約」を入れた、たった1つの理由。と、その後
〜2月22日 07:30
短期宿泊者の4組目がチェックアウトした頃、 Airbnbからびっくり通知が届いた。「予約確定:2024年12月5日 - 2025年2月2日(59泊)」何かの間違いかと思い、 Airbnbの管理画面をホストモードに切り替えた。
予約を入れたアンソニーからメッセージが届いていた。「12月5日(木)の夜9時頃に羽田空港に着きます」と。マジか!! 数日前に長期予約専用ページを作ったが、まさかこんな直ぐに予約が入るとは。
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アンソニーの到着日当日、友人と神田でジンギスカンを食べていた。無事についたかな?と思っていたら、アンソニーが空港到着後にメッセージをくれた。週末、挨拶をするためにアンソニーが滞在している弊民泊を訪ねた。
初対面
手土産があった方がいいと思ったが、何を持っていいのかわからない。手持ち無沙汰も何なので、ラベルレスのミネラルウォーターを2本持参した。
玄関前に出てきたアンソニーは、正にアメリカン。背が高く痩身で、ブルーアイでブロンズヘアー。ダビデ像が、ふと頭をよぎった。その表情もダビデ像らしく、少し緊張感が漂っていた。
初対面は満面の笑みとは、いかなかった笑。どうやら私がAirbnbオーナー(民泊ホスト)であるかを疑ったようだ。私は自己紹介を行い、ホストっぽく、部屋のルールを説明した。徐々にアンソニーの緊張も解れてきた。
その後、駅前周辺を案内し、近所のスーパーマーケットで何が買えるかを伝えた。日本の食材の安さにビックリしているようだった。
アンソニー
アメリカ・フロリダ出身27歳。初来日。日本語流暢。日本文学が大好きなハルキスト。某大学で量子コンピュータの研究を行っている。ボルダリングやフェンシングも。やること言うこと全部かっこいい、イケメンです。
若者らしい感性も持ち合わせているけど、超アナログ人間で、古きを愛するピースフルな人。緊急時以外は5Gもシャットアウト、GoogleMapも使わない。好きなロックバンドはピンク・フロイド、驚!
日本人とのおしゃべりも大好きで、社交的な性格も魅力のひとつ。ちなみに村上春樹を語りだすと止まりません笑。来日翌日に、早稲田大学の国際文学館(村上春樹ライブラリー)に行ってました。
アンソニーの日本語習得法は、日本語読書とNetflix。3年間はインプットに時間を費やし、その後にアウトプット。日本人もひたすら英語に時間を費やしていますが、、。「地面師たち」めちゃ面白かったと言ってました凄。
小田原
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12月末アンソニーと私の友人と、小田原/箱根の小旅行に行った。翌日アンソニーから「本当に楽しかった。一生忘れない日」とメッセージが届いたので、こちらも嬉しくなった。
当日は新宿集合。事前に座席予約していた小田急ロマンスカーに搭乗。小田原に1時間ほどで到着。小田原城に登って歴史を学び、小田原食材のランチを楽しみ、海のトンネルで映え写真を撮った。
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村上春樹の小説に箱根が出てくるというので、箱根まで足を伸ばした。箱根の空気を感じながらお土産を買い、箱根 富士屋ホテルで休憩し、小腹がすいたので「箱根かれー 心」でスパイシーカレーを食べた。
楽しい時間はあっという間に過ぎた。我々は帰りの小田急ロマンスカーに乗り込み、買い込んだビールとつまみで居酒屋特急を楽しんだ。心地よい疲れを感じつつ、列車の揺れとともに、旅の余韻を味わった。
その後
アンソニーの滞在日数は59泊から150泊予定に伸びている。博士課程の研究者なので、もともと長期滞在予定だったわけです。だけど、いきなり1つの Airbnbで予約するには抵抗があったと。
Airbnbオーナーとコミュニケーションがしっかり取れて、信頼するに足る人で、かつ快適に過ごせそうなら、延長しようと思っていたとのこと。滞在して2週間が過ぎた頃、アンソニーから延長打診があった。
長期予約が入ってAirbnbとの関わり方が変わった。それまでは管理画面に張り付いて、毎日のように価格調整を行ったり、競合の予約状況が気になって仕方がなかった。問合せメールは1時間返信と謎のプレッシャーがあったり。
保健所に確認すると、30日以上の宿泊(謂わゆるマンスリー)であればゲストと賃貸借契約書を結べば、民泊カウントを除外するとのこと。59泊以上の民泊カウントから除外されるという訳で、これは何ともありがたい。
前置きが長くなってしまったが本題に入ろう。そもそもアンソニーは、どうして私の民泊を選んだのだろうか? 残念ながら、ここまでの記載に答えはない。アンソニーからその理由を聞いて、私は世界を知ることになる。
たった1つの理由
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2月18日 07:30 〜 2月22日 07:30
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