WindowsServer2012R2のEOSが今年の終盤にあります。
顧客フロントに立った経験として話をします。
企業の事業計画としては時間軸が結構タイト
WindowsServer2008の時から考えてみても10年でEOSと言われても
なかなかタイトな話です。
あるケースでは、4年前から準備を始めて、結局終わるまでに3年かかったということがありました。
時間軸がタイトになる背景
WindowsにおけるEOSへの猶予は発売から10年ありますが、最初の2年は様子見から入り、OSが発売してから、初期不具合が消える時間を考慮すると浸透開始に2年、この時点で残り8年、大体この8年のサイクルで繰り替えられる訳ですが、基幹系と周辺系を更新するとなると、以下が付きまといます。
OSに対するソフトウエアのサポートバージョン、保守の有無、費用
Office対応バージョン
ミドルウエアのサポートバージョン、保守の有無、費用
カスタマイズ部分の対応費用
クライアントOSにバンドルする数分の上記対応
実際に移行に成功したとして
情シスとして、日々の業務の中の1つなので、4年かかるとすると、また新しい、4年の計画が始まります。正直、そちら側にいる訳ではないですが、ベンダー側からすると、遅々として進まないものだなという印象です。
それは、カスタマイズ分のコストの捻出、ハードウエアの更新コスト等考えると、中々進まないというのも分かります。
時間がかかるという部分でベンダーサイドから言えること
システムのWeb化であったり、その先コンテナに移行することで、お互いのクライアントOSに振り回されない状況を作りたいという部分が理解できます。
ベンダーサイドの課題
特にクラサバとして仕上がったものを、カスタマイズ可能な状態でWebに持っていくコストは、新しく簡単に取れるかという部分があります。
この部分で、特殊なソリューションではないとゲームチェンジャーが現れ淘汰されるところであり、それに負けないための勝負に出ないといけない時期が来ます。
自分の周りのEOS
WindowsServer2012のEOSは済んだ話ではあります。これからの課題としては、中小と大企業で、クライアントOSの更新タイミングが変わってくるということと、未だにWindows7を使っている企業も少しは拾わないといけない。そこが課題になるんじゃないかと。特に大企業は大量調達、リースでOSを一斉更新するタイミングが遅いというのが一般的なので、自社としてどうなのかという判断もあります。
今日はこんな感じで。