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JYA⭐︎PON(じゃぽん)という最強のアイドル

JYA⭐︎PON(じゃぽん)は東京を拠点に活動するアイドル。
彼女たちを知ったきっかけは、妹だった。

妹の友達の友達がとある地下アイドルとして上京していて、関西に来ているらしい、という話を聞いた。妹が私に、一緒にライブに行ってみないかと誘ってくれたので、地下アイドルって怪しい雰囲気しかないやろ、と思いながら、大阪のamホールに行ったのが始まりだった。

地下アイドルのライブは、たくさんのグループを集めてフェス形式のような感じでかわりばんこに出演し、3.4曲ほど披露するというのが主流なのだろうか。そのときのライブも、妹の友達の友達だというアイドルのグループと、JYA⭐︎PONと、他たくさんのアイドルが出演していた。

ひとつ目の記事に書いたように、私はずっとバンドでボーカルをやっていたし、ライブハウスでお客さんにお金をいただいて歌ったことも何度かあるので、歌唱力にはそれなりの自信もある。失礼な話だが、地下アイドルの歌にはそんなに期待もしておらず、社会勉強のつもりで訪れた。

JYA⭐︎PONの名前を、snsで公開されているタイムテーブルでみた時は「もうちょっとなんかなかったんかい」とさえ思った。でも、このうがった見方を後悔することとなる。

パフォーマンスが何組か行われていって、私は地下アイドルとオタクたちの統率の取れたダンスとペンライトを振り回す姿に少々圧倒されながらも、JYA⭐︎PONの番がきた。


対バン形式のライブは、前のアーティストが終わって次のアーティストが現れるまでに5分くらいの間がある。準備をしているのだ。
バンドと違ってセッティング変えなくていいんだなあ、と少し畑の違うライブの雰囲気を楽しみながら待っていると、突然音圧のすごいSEが流れた。途端にオタクたちが沸く。それは、今までに登場したアイドルたちの比ではなかった。そこで私は、JYA⭐︎PONが地下アイドルの世界ではわりと人気を確立していることを知った。

ライティングも迫真さを感じさせるように作られていて、初めて見る私でも、どんな人が出てくるんだろう、とドキドキしてしまった。

そして現れた女の子たちはなんと、セーラー服をモチーフにした、カラフルなメンバーカラーの衣装を纏っていた。

JYA⭐︎PONというネーミングはそういうことか。ジャパニーズスタイルというコンセプトをしっかり掲げているんだ。そう思った。

曲が始まると、SEと同じく電子音を駆使したEDMっぽいインストに彼女たちの歌声が乗ってくる。アイドル界隈では当たり前なのだろうが、ダンスをみんなで真似をして、推しメンのソロや前に出てきて歌うシーンではそのメンバーカラーのペンライトを振るというのが作法らしい。
アイドルも、自分を推してくれている人がどれくらい、どこにいるのか、よくわかるし良いシステムだなと客観的に見て思う。

私はその中でも、緑色のセーラー服を着た、ショートボブのアイドルに惹かれた。彼女はソロが多く、グループの中で歌唱力もいちばんで、なにより心に迫るパフォーマンスが印象的だった。彼女はのちに、井上みゆちゃんだと知った。

ライブが終わった後、結構呆然としていたと思う。

こんなに地下アイドルのライブが面白いと思っていなかった私はその後に用事があって、メンバーとチェキを撮ることができる特典会というのがあるらしいのだが、参加することができなかった。いつかまたライブに行って、チェキを撮ってみたいなと思っている。

JYA⭐︎PONの曲はサブスク解禁されているものも多いので、その中でおすすめを3つ紹介する。

JYA⭐︎PONといえば!な曲
"PON!PON!PONSHU!"

PON!PON!PONSHU!(Apple Music)
PON!PON!PONSHU!(YouTube ライブ映像)

ライブで1番と言って良いほど盛り上がる曲で、そもそもイントロからアガる。一緒に踊るダンスも楽しい。ライブ映像をサビまで観てもらうと、楽しさが少しでも伝わるかもしれない。

未成年の彼女たちが"ポン酒"を勧めるという謎の世界観の曲だが、ライブに行くと、ポン酒を飲んだようになんだか楽しくなってしまう曲。あくまで"和風"を貫いている、JYA⭐︎PONの代表曲。

この曲こそ、"音ゲーの曲感""平成アニソン感"が強い。おそらく作曲している人はそういう曲を聴いて育った同世代なんじゃないかと思う。

普段こういった曲を聴かない人も、ちょっとだけ辛抱してサビまで聴くと、もうあなたの頭の中は延々とPON!PON!PONSHU!で埋め尽くされるはず。必ずイヤーワームになる。


圧倒的なパフォーマンス
"ぼくのメテオ"

ぼくのメテオ(Apple Music)
ぼくのメテオ(YouTube ライブ映像)

この曲は"楽しい"がメインであるポン酒🍶と違って、"かっこいい"というアイドル像を強く押し出している。JYA⭐︎PONはそもそも、可愛さや清純派という売り方ではなく、欅坂のようなカッコ良さで売っているのではないかと思う。だからこの曲は、そういうJYA⭐︎PONの一面をよく表している曲でもある。

この曲の見どころは、2番のサビが終わった後の間奏。まるでDJが作ったサウンドで、強烈な電子音がどんどんラスサビに向けてのボルテージを上げてくれるし、ライブ映像を観れば、ダンスやライティングも楽しめる。ポン酒と同じくらい盛り上がる曲だ。

その後のメンバーのソロも、真剣に心を込めて歌う彼女たちの姿が、世界観に没頭させてくれる。

じゃぽんなのに中国?
"1.2.上海"

1.2.上海(Apple Music)

1.2.上海(YouTube ライブ映像)

上海に来たというところから始まるこの曲の世界観。はじめは歌ではなく、メンバーたちの掛け合いでスタートする。

中国っぽいものをとりあえず並べている歌詞かと思いきや、"やってきました上海 何もかも忘れに来たじゃない"と韻を踏んだり、サビでは"明日のことは また明日で"と、中華民族らしいゆったりとした時間の流れ方が歌われている。

決め台詞は"君の心に烏龍茶"。一見意味不明だが、なんか口ずさんでしまう力がある歌詞だ。曲の大部分にメロディがなく、セリフやラップのようにメンバーの個性豊かさが出た歌い方なのも楽しい。


まだまだ止まらないJYA⭐︎PONの魅力

JYA⭐︎PONにはまだまだたくさん良い曲があるし、音源化されてない曲も多い。それらが音源化されるかどうかは、これからファンがどのように増えていくか、どのように応援するかにかかっている。
私の2022の目標は、井上みゆちゃんとチェキを撮るためにライブに行くこと。
少しでも気になったなら、頻繁に、しかも500円程度の低価格でライブを行っている彼女たちのもとへ足を運んでみてほしい。最初は踊りもわからないし、後ろで眺めていても大丈夫だ。
あなたのその行動が、彼女たちを大きく動かすかもしれない。



※画像を公式SNSからお借りしました。不都合があればば削除します。その際はTwitterにご一報いただければと思います。

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