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アバター・ワールドの呼び方についての雑考

最近よくFUJIYAMAに行って某スタ3効果で入ってきた人とお話しているのだが、始めたてと思しき高校生、大学生くらいの人はだいたい○○のスキン・○○マップという感じでアバターとワールドのことを呼んでいる。
恐らく、他ゲーム主にVALORANTやAPEX、LOLの影響だろうが、メニューの表示などはアバターとワールドであるため長らくVRCをやっている人間からすると少し違和感を覚える。
この違和感は単に言葉が違うという訳でなく、ニュアンスが違う。
このことについて少し考えてみる。

・アバター、スキンについて

普段VRC上で見えるわれわれの姿のことをアバターと呼んでいる。
アバターの意味を調べてみると
《化身(けしん)の意》コンピューターネットワーク上の仮想的な空間において、自分の分身として表示されるキャラクターのこと。バーチャルアバター。
デジタル大辞泉より引用
と、ある。
つまり、自分自身の分身。元を辿れば自分として認識している。

一方スキンというと
1 肌。皮膚。「—ケア」
2 皮革。「バック—」
3 コンドームのこと。
4 コンピューターのアプリケーションソフトのウインドーや文字、ボタンなど、操作画面上での見栄えに関する情報を記録したデータのこと。
同じくデジタル大辞泉より引用

ここでは4の意味が拡大された
キャラクターの見た目やデザイン、テクスチャなどのことを指している。
主体がキャラクターにあり、自分自身では無いという見方をしていると思われる。

これらの認識の違いについて考察すると
VRCを始めたて、主にデスクトップで始めた人は今までのゲームと同じように画面の中のキャラクター(自分では無い)を動かして他人と交流している。

一方、ある程度VRCをやっているユーザー、特にVR機器を用いて遊んでいる人は使っているアバターが自分自身として認識している。それは、自分で改変して好みの唯一無二のものだからかもしれないし、俗に言う魂の形に合ったからかもしれないが概ね自分の姿として認識していると思う。

そして面白いことに初心者の頃はスキンと読んでいたのにある程度遊んでいるとアバターと呼び始めるのを何人か観測してきた。
周りがアバターと呼んでいたから、周りに習ってアバターと呼び始めたのかもしれないが自分のアイデンティティの一部として認識しているのでは無いかとも思う。(バブリックのアバターの要素の1部を引き継いで改変をしている人なども見受けられたため)

まとめ
初心者の認識としてはVRCというゲームのキャラクターのデザイン違いとしてスキンと故障しているのではないか?
VRCを続けるにつれて購入、改変をしたモデルのことを自己の分身、アイデンティティの一部として認識しアバターと呼ぶようになるのではないか?


・ワールドとマップについて

こちらも初心者はマップ、ある程度やってる人はワールドと呼んでいる。
個人的なニュアンスとして感じていることは
マップ
ある世界の一地方、限られた範囲を探索できる
ワールド
そもそも世界が違う、マルチバースや多次元宇宙のようなニュアンス。
と、思っている。

なのでこれも初心者の考えを考察するに
VRCという世界の中の○○という地方を示してマップと、読んでいるのではないか?
一方、ある程度やってる人はそれぞれの世界でルールや目的、用途が違うことを認識しており、MTGの多次元宇宙のひとつの次元のようにその世界(ワールド)と呼称しているのではないか?
と考えた。

・初心者が操作方法や、気をつけることを学ぶ目的のJP tutorialという世界
・人と交流し、話すことが目的のFUJIYAMA、NAGISAという世界
・酒を飲み、酔っぱらった状態でのコミュニケーションをとる事が目的のポピー横丁と言った世界
と言った具合に。

こちらはアバターと違い、なかなかワールド呼びに変わらない印象がある。
この要因については、VRCという世界の中に内包されているワールドという別の世界という入れ子構造が理解しづらい。基本的な操作や物理法則、ルールはある程度同じなため別の世界(界隈、次元)という認識が持ちづらい。
のでは無いか?と思っている。

何れにしろ、ある程度は通じるため好きな方で呼んでもらっていいが、少しニュアンスが違うんじゃないかな?って思ってること、と初心者感があって可愛いなと思ってることをここに示しておきたい。

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