【デュエマ】ダークサイド・パックは月光王国の光か、それとも影か── ~ドロマー天門型とネクラ天門型~
ダークサイド・パックの新カード情報が始まり、その発売ももう目前となった。しかし、考えなしに出しても自身の寿命を削るばっかりで勝ちに直結しないギガゲドーをどうせでっけぇムルムルとかでネタを消費してデッキ組んだこともない、何も知らんオタクに月光王国強化だと騒がれ、デーモン・スパークの公開により単色か多色かの違いがあるとはいえコストの軽さとスパーク名称サポートでオラクルジュエルと差別化し食い繋いでいた紫の夜に幕を下ろすスパークがひっそり息を引き取るなど、月光王国を取り巻く環境は冬の時代が続いていた。
その一方で、新カードの公開とともに新たな方面でのデッキ開拓も進んでいった。闇のキリフダってことは大体収録カードに闇が入ってるんだから、光さえ入れば月光王国デッキへの導入が検討できるんだよね。
ややこしい事を書いていますが、こういう事です。
デッキ2通り組めちゃってな〜〜〜〜〜!!!!!!!ナハハハ!!!!!!!!!!!!!!
どうも、月光王国を擦りすぎてこの間魔王と天使のイラストのAND・スパークを8枚買ったおながんです。
1.【電磁魔天イエス・ザナドゥ】を主軸としたドロマー天門型
デッキリスト
ゼンアク→イエスザナドゥ
キングアルカディアス→グランドアルカディアス
特徴
電磁魔天イエス・ザナドゥ。出た時または攻撃時にSTつき呪文を墓地から唱え、唱えた後にシールド化する効果を持つ。魔天っつってるので多分月光王国出身。アニメでは天門などを使い回した後にシールドに送り、圧倒的な守りを繰り広げ有利な状況を作り出した。
天門はもちろんのこと、このデッキで主に使いたいのはルシファー。相手ターンならターンが飛ぶ上に自分のターンならイエスザナドゥを含むクリーチャー達を更に展開可能だ。
カラーリングに水が入ったことでサイバーブレインのような強力ドローソースを採用可能になったところもポイント。リストには入らなかったが、アクアンやジャスティスシェイパーなども採用候補だろうか。
そしてフィニッシャーに選ばれたのは闇鎧亜グランド・アルカディアス。エンジェルコマンド進化なので月光王国の高レアクリーチャー達と相性抜群。あとルシファーからも出る。
強力なドローソース、堅牢な守り、そしてかなり都合のいいフィニッシャーの存在。情報公開当時は次の月光王国天門はドロマー一択だと全おながんは確信していた。だが……
2.接続ディスペクターとの和解 ~ ネクラ天門型の可能性 ~
突然だが白黒を含むカラーリングで天門を組んでいるのに、どうしてわざわざ今までグレイトフルベンやヒャクメ4を使わなったのか?という話をしなければならない。プライドの問題ではない。多分……
なぜならこれまでのグレイトフルベンを用いたディスペクター天門には月光王国のカードが入る余地がなかったから。
考えてみ?今までのディスペクター天門を組もうとなればデドダムから逃れることは出来ず、そのうちガイアッシュが入ったりミカドレオやらシャコガイルやらがフィニッシャーになったりして最後に自分が使いたかったカードを抜いて強いデッキの完成!のプロセスそのまんまになってしまう。
この強いデッキの作り方a.k.a.デッキがおもんなくなる現象に耐えきれずあえて見ないふりをしてきたが、新カード二種がその固定観念を覆すこととなる。
原始龍覇 ジュラ=デッドマンと星魂接続 パーフェクト・ワールド。すごいざっくり言うけどこの2枚のおかげで接続カラーのディスペクターデッキが他の混ぜ色なしで十分成立するようになった。デドダムガイアッシュの呪縛から解放されたということは?そう、月光王国の出番ですね。(!?)
ネクラ天門大学のここがすごい!
月光王国が抱えていた大きな問題。カードパワーって言うな!それはそもそも他チーム・王国に比べクリーチャーの展開手段に乏しいこと、そしてシールド自傷カードに対して気軽に自前でシールドを展開できるカードが少なかったところにある。オシオキムーン一気に使うなら基本ヴァリアブルポーカーで十分なんだぞ。
余談:後者については以前の記事でカチキレていたのでよければ。
これをネクラカラーで組むとどうなるか?まず当然ながら自然文明が入ったことで序盤の動作にマナ加速が追加される。デュエマは変なカードを除いて基本的にマナコストを支払ってアクションを起こすカードゲームであるため、マナの伸びはプレイの自由度に直結する。しかも新カードのジュラデッドマンがコスト軽減効果を持っているため、踏み倒しを頼らなくとも大型クリーチャーたちをコストを払って召喚するという選択肢が生まれた。ハーデスが7マナで出せると言えばわかりやすいかな?
加えて接続カラーのディスペクターおよびディスタスの強力なサポートを受けることができる。グレイトフルベンやヒャクメ-4が強力なのは言うまでもなく、ディスペクターの持つEXライフ能力はわざわざシールド展開用にカードを採用しなくてもシールドを増やせるため月光王国的にもありがたい(実際デイガカラーで組んでた時もバウMロマイオンを主軸にしていたくらいだし)。さらに!接続カラーには1人でマナ墓地シールドを増やせるハイパークリーチャーことDisゾロスターがいる。十王篇まではシールドとマナを増やせるカードが4コストで呪文のシールドチャージャーしかなかったことを踏まえるとあまりにも強力。今まで目を向けてこなかったところに正解が転がっていただなんて……
以上のように、クリーチャーの展開とシールド展開札の不足、それぞれの課題をネクラカラーで組むことにより一挙に解決してしまったのだ。ここまで来たらさすがに月光王国強化と言っても差し支えないだろ……
デッキリスト
デッドマンザオリジン→ジュラデッドマン
パーフェクトアース→パーフェクトワールド
特徴
ジュラデッドマンはブロッカー持ちの光を含むドラゴンでありながら、相手クリーチャー1体を強制突撃させる効果と光、闇、自然それぞれクリーチャーの召喚コストを軽減できる。おおむねシールド追加効果がなくなった代わりにブロッカーとクリーチャーのコスト軽減効果を得た"影より出でて影に還るシャドウ"なので実質月光王国みたいなものである。過言かも。月光王国における基本戦法はオシオキムーン能力の発動そのものというよりもオシオキムーンをチラつかせて相手が攻めたくない状況を作るというものなので、ワンショット溢れまくりでその戦法が全くもって通じなかった現代デュエマにおいても無理やりペチパンさせてSトリガーを発動したり手札補充を行うことができる。なんならこいつ自身がパワー7000のブロッカーなので不都合なメタクリを立てられたらブロックして返り討ちにできるのも良ポイント。
新カード2枚目のパーフェクトワールドはブロッカーこそ持たないがドラゴン持ちの接続ディスペクター。何故かディスペクターのくせしてディスタスも種族に持つためベンがいる状態だとマナから召喚できてしまう。マジで?
ここまで見て「こいつ月光王国って言いながら接続カラーにしてベンヒャクメに魂売ったんじゃね?」と思った方がいるはず。そんなことはないぞ!……多分!当然月光王国を名乗るわけだから、月光王国のカードと能力を生かした戦いができる。使うのはこのパーフェクトワールドと……
"黙示録、それはラグナロク"。声に出して読みたいカードランキングやったら絶対5選に入ると思う。
でも能力はどうもイマイチでトリガーの有無も言わせずシールドを何故かすべて墓地に叩き込み、元の枚数に1枚プラスしてシールド化するという正直言って今まで俺もどう使えばいいかさっぱりわからなかったカードである。だってヴァリアブルポーカーでいいし……(n回目)シールドを手札に加える鬼札との差別化なんだと思うんだけどどうせお前ら墓地蘇生カードも貧弱じゃん……て思ってただがしかしパーフェクトワールドがいると話は別である。シールドが墓地に置かれたときにマナ以下のディスタスorディスペクターなら出せる効果があまりに噛み合っている。しかも出せなければ手札に戻ってくる。パーフェクトワールドはベンがいればタダで生えてくるので6コストで唱えるだけで盤面は増えるし手札補充もできるし更にオシオキムーンをブッパできる。そんなことあるんだ……
そしてこのコンボの名前は
パーフェクト・ワールド・ラグナロク
†† 完 全 世 界 黙 示 録 ††
(ちなみにマナが8枚未満の時に墓地に置かれたベンを待機させて先にDisゾロスターやヒャクメのcipを解決し、マナが伸びればベンが出せるかどうかは多分裁定待ち。まあそれすると山札がエラいことになるけど……)
更にジュラデッドマンとパーフェクトワールドの採用により、展開札としてドラゴンズサインの採用が可能になった。するとどうなったか?
ブロッカーとオシオキムーンを剥奪された代わりに単色6コストで魔王と天使とハーデスを足してドラゴンまで得た名誉月光王国クリーチャーことオイルマーネを採用することが叶ったのだ。イラストは魔王と天使を手掛けた山宗さんだしめっちゃ月光王国カードだったのでデッキに入れたかったけど出せないんだよな~と思っていた月光王国民も多いはず。え?いない?
このデッキには光ドラゴンが9枚採用されているためドラサイを3枚採用。まあラッカ天門がザーディクリカとナウオアネバーぐらいなのにドラサイ入れてたケースあるんだし良いだろ……
結論
ということで、闇のキリフダ発売後はとりあえずネクラ天門型で行こうと思います。もうベンヒャクメは揃えてあるので後は新弾発売を待つのみ。フェスやCSで会ったらよろしくね。
よ~し!最高のデッキができたぞ!
新弾発売後は久々に月光王国天門でCSへ――
追記:最近ユニコーンでタコ負けしました。俺に可能性はなかった