インチアップと走行距離
先日、EV BOSCOの馬力を上げるのに犠牲となった最高速度を上げるためにインチアップするということを書いた。
ところで、ここに来て素朴な疑問を感じているので、今回はその疑問について書きたい。
恐らくEV BOSCOに限らず、いわゆるミゼット型の三輪車は全て後輪駆動であろう(前輪が2個ある三輪車は前輪駆動かと)。その後輪をインチアップすることでスピードアップする理由は、単位時間あたりの回転数が変わらないからである。
それで私の感じている素朴な疑問は、「フル充電で走ることのできる距離は長くなるのではないか?」ということである。
恐らくインチアップしても車体重量はそんなに変わらないだろう。フル充電で可能な回転数に大差はないと思われる。
後輪が1回転する時に進む距離はインチアップで長くなる。元々8インチのタイヤが10インチになるのだから、タイヤの直径は25%増えている。後輪が1回転する時に進む距離は「直径✕3.14」で求められる円周の長さを求める公式に当てはめて考えれば、25%増えることになる。
前回は、だから最高速度が25%増えると見込まれるという話を書いた。ただ、フル充電で可能なタイヤの回転数が変わらないなら、走行可能距離も25%増えるのではないか?
元々のスペックでは1回のフル充電で60km走行できるとされていた。これが25%増えるとなると、75km走れることになる。
こちらの写真は、後輪のみインチアップした私のEV BOSCOである。そんなに後輪が浮き上がっていない(全体が前のめりになっていない)のがわかると思う。
私の場合、リザーブバッテリーを2本つけてもらうので、元々100km走行できるだけのバッテリーを積むことになっていた。これが25%増えるとなると125km走行可能となる。片道60kmとなれば、かなり良い日帰りドライブを楽しめるのではないだろうか。安心して遠出できると思う。
そこに加えて、納車後にソーラーパネルや風力発電を組み合わせようと目論んでいる…話が脱線するが、この野望に関しては「側車付軽二輪は車検が不要」ということが大変ありがたく感じる。
見た目はカワイイのに、日本の車社会に一石を投じる一台に育てたい。
ガレージボスコさんには、ほんとワガママを聞いていただいた。納車は9月25日の予定で話が進んでいる。
とてもワクワクしている。