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B6角ダッチを太陽熱で使うという野望

前回、ダイソーの五徳をキャプテンスタッグの角型ダッチオーブンmini(通称B6角ダッチ)で使う方法について書いた。もちろん、そのままアルコールストーブやアルコール燃料で調理しても良いのだが、私はそうするつもりは元からなかった。
というのは、私が既にカマドスマートグリルB6を持っているから、というのもある。しかし、それ以上の理由がある。

エネルギー問題は戦争の元

残念ながら、有史以来、我々人類は数々の戦争を経験してきた。その大半はエネルギー問題が絡んでいる。
古くは人力を求めて攻めた国がある。作物の良く育つ豊かな土地が欲しくて攻めた国もある。水源が争いの元になったことも数しれない(これは飲料水としてのみだけではなく、水車を動かす動力としての意味もあることを忘れてはならない)。湾岸戦争などは明らかに石油を巡る争いである。最近では、原子力発電所が"人質"になった戦争も連日のように報道されているが、これも背後には石油に天然ガスに石炭に…と、エネルギー問題のオンパレードである。
大人しく薪となる枝を拾って生活している人々がいる国がある。一見平和に思えるかもしれないが、その薪集めのために学校に行けない子が大量に存在する。かたや同じ国の中に自動車を走らせスマホを持っているような人々もいる。国力を上げるべく戦うかもしれないし、他国(とりわけ中途半端な先進国)から自国を守るために戦うかもしれないし、そのような格差による暴動や紛争と戦うかもしれない。

このような人類の愚行に終止符を打つには、誰もが平等に使うことのできるエネルギーがあれば良い。その一つとして太陽熱が挙げられる。

このような話をすると「太陽熱ではなく太陽光発電ではダメなのか」という質問をする人がいる。確かに日本政府は、脱炭素化のために太陽光発電を推進している。
だが、考えてもらいたい。太陽光発電に必要なパーツもまた争いの元である。銅線などは盗難が相次ぐ。レアメタルを巡る争いも絶えない。

太陽熱でダッチオーブンを使う

そこで私は、この角ダッチを太陽熱で使おうと考えている。太陽熱の良いところは、誰もが平等に無料で使えるだけでなく、二酸化炭素を排出しないということも付け加えておきたい。
ダッチオーブンが太陽熱調理に向いている理由は、まず黒いからである。熱を効率的に集めてくれる。わざわざ黒く塗る必要がない
おまけにダッチオーブンは鋳物である。一度温まれば熱が逃げにくい

さて、では、どうやってこのダッチオーブンを太陽熱で使うのか。次回はこのダッチオーブンのための太陽熱調理器の作り方について書く。

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