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F-2=F-16と主張する不思議な記事を見つけた

ちょっと気になる記事を見つけたので色々書いていきます。


F-2はF-16のコピー?

F-2戦闘機のオリジナリティーはその好例である。米F-16のコピーだが、軍事マニアは日本の独自設計と信じて疑わない。

コピーには「写し取ること。」や「広告の文章、文案。」など複数の意味があります。
ですがF-2A/Bに関してはどの意味にも当てはまらないでしょう。

独自設計というのも言い過ぎ(日米共同開発なので)ですが、だからといって「コピー」であるというのも言い過ぎです。
これがF-15J/DJやF-35Aなら「コピー(誤解を避ける為に言っておくが無許可ではない。)」と言っても良いのですが、F-16をベースとしているだけでしかないF-2A/Bでは当てはまりません。

デザインとエンジンは同じである。寸法や重量、性能も大同小異である。F-16のうちのC/D型とXL型ほどの違いはない

F-15AとF-15Eが同じ扱いになってしまいそうです。
F-2A/BもF-16と比べると「見た目が似ている別の存在」です。

F-2はマニアの間で「独自開発の国産機」と呼ばれている?

しかし、マニアはこの事実を認めようしない。 「日本が独自に開発した国産戦闘機」 といった身内の神話を信じ切っている。

マニアにそう信じている方は皆無でしょう。
三菱重工業とロッキード・マーチン社の共同開発である事は有名で、「魔改造」と言われる事はありますが、「独自に開発した国産機」と言っているマニアは見た事がありません。

F-2はF-16と同じ?

そして、その否定に躍起である。 「F-2は主翼の面積が1割大きい」 「素材が違う」 「風防の分割形状が異なる」 だからF-16のコピーではない。そう反論する。内容としてはザ・タッチやバラモン兄弟、古くはザ・ピーナッツを見分ける方法でしかない

見た目が似ているだけで色々違うF-2A/Bの図。

ちなみにF-2AとF-16ブロック40ではここまでの差があります。

iPhoneが「見た目が似ている割に中身が大きく違う」のと同じようなものです。
ちなみに筆者はSONYのXperia派。みんなもXperiaにしてみてはいかが?

 当時の防衛庁は国内開発を強調せざるを得ない。F-16コピーを認めると「それならF-16を買え」となる。だから「新素材を採用し日本の要求に合わせてゼロベースから設計した」と強調したのである。

そもそも当時は航空自衛隊の要求に合う機体がありませんでした。
だからこそ日米共同開発となった際にもF-16をベースとしつつ、日本の要求を満たすような改良が施されたのです。

F-16に似ているのは少しだけ!?F-2A/B戦闘機について少し解説。

F-2A/B戦闘機は日本の三菱重工業とアメリカのロッキード・マーチン社がF-16戦闘機をベースに共同開発した機体です。

対艦攻撃能力が重視され、対艦ミサイル4発の搭載が可能となっています。(他国にも可能な機体はありますがそれでもF-2A/Bより戦闘行動半径で劣る事が結構あります…)

要は「敵艦を沈めるのが得意だけど敵戦闘機も退治できたり色々使える戦闘機」です。

敵のイメージが某国の装備に見えるかもしれませんが気のせいです。

画像で説明するとこんな感じです。

最後に

私が冷静に分析する時に念頭においている事を書いておきます。
・事実をベースに
・余計な感情は込めない
・そして分かりやすく
これを心がけていくつもりです。
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鹿島響(あきづき)
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