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Vスタートデッキガチ考察 〜雷編〜
はじめに
※本記事はVスタートデッキ同士での対戦を前提に各カードの解説、プレイングの考察などをしています。それらを理解した上で読んでいただけると幸いです。
※見やすさを重視し、デッキレシピの順にカードを紹介していきます。ご了承ください。
デッキレシピと各ポケモン解説
ピカチュウV
雷のスタートデッキのパッケージを飾るポケモンVです。
ピカチュウVの魅力はなんと言っても、ベンチにポケモンが5匹いれば2エネで150ダメージを出せる「エレキサークル」。
雷デッキにはクイックボールが入っているので、それを使ってたねポケモンを出し、「エレキサークル」の打点アップを狙いましょう。
……とは言うものの、デッキに1枚しかないクイックボールで確実に引きたいのはピカチュウV自身なので、デッキ全体の動きとしては「エレキサークル」をメインに戦うより、ピカチュウVでないと倒せないポケモンが出てきた時に確実に引いて、次のターンで倒しにいくプレイが基本の動きになってくると考えています。
もちろん、序盤にピカチュウVを引いたのであれば、クイックボールやスーパーボール、ポケモンごっこを使った時は優先してたねポケモンを出しにいって良いでしょう。
あくまでも、2エネで150ダメージが出せるというところが魅力、というだけであって、他のポケモンVを一撃で倒す火力はありません。なので、試合のプレイの中では、
ピカチュウV以外のポケモンでダメージを与える(そのターンにピカチュウVにエネルギーをつける)。
前に攻撃したポケモンが倒され、ピカチュウVにエネルギーをつけて、「エレキサークル」で事前に与えておいたダメージ含めて、相手のポケモンを倒す。
といった動きが中心となるはずなので、雷デッキが『エレキサークルで150ダメージを出すことがゴールのデッキ』ではないことは、最初から意識しておきたいです。
また、他のポケモンにも言えることですが、ワザのエネルギーが少なく動けるので、最初から出して育てる必要がなく、『使いそうだったら使う』という、使い始めでは少し難しい考え方を要求されます。
しかし、そういった雷デッキを使い込んでいって、ピカチュウVの使いどころを研究し、最適なタイミングでピカチュウVを使える、ピカチュウVマスターを目指しましょう。
エレブー
エレブーに関しては本当に書くことがないです。
雷デッキのたねポケモンはバチンウニを除き、全員1エネから動けるので、別に偉いことでもなんでもありません(以降もその点に関してはどのポケモンでも触れません)。
そして1エネのワザというだけなら、メリープの「バチバチ」が20出るので、デッキ内での存在価値が本当に見いだせないです。見いだせる人がいたら教えてほしい。
話を戻すと、デッキに1枚しか入っていないので、使う機会も稀だと思いますが、逃げるが2なので対戦準備で出したくないですし、「エレキスラッグ」を使う為に彼にエネルギーをつけるなら他のポケモンにつけましょう。エネルギーがもったいないです。
もし、エレブーを使うタイミングがあるとすれば、デンリュウやエレザードたちを安全に育てられるよう、バトル場にいてもらうぐらいしか自分には考えられません。以上です。
デンリュウ系統
メリープ: 3、モココ: 3、デンリュウ: 2の配分。
メリープやモココについての魅力は、エレブーより1エネの打点が高いのと、可愛い以外特にありませんが、デンリュウはかなり高いスペックをもっています。
デンリュウは「せんこうだん」で50ダメージを与えながら相手をこんらんにできるので、次にデンリュウを倒すことにコイントスを要求すること、次の自分の番にデンリュウが「ライトニングボール」を使って、ほとんどのポケモンを倒すことができるのが非常に強力です。
こんらんによるダメージを嫌ってベンチに逃げられたとしても、50ダメージが乗っている状態で相手のポケモンを残せるので、デンリュウが倒されてしまっても、他のポケモンがその50ダメージ込みで倒しにいけるようになります。
「ライトニングボール」が条件なしで130ダメージを出せるので、その点においてはピカチュウVよりも優秀だと言えます(たねと2進化という違いは当然ありますが)。
なので、デンリュウは優先して育てていきたいポケモンです。レッドの挑戦というサポートが入っているので、ふしぎなアメを直接手札に加えることができるのも強み。積極的に育てていきましょう。
「せんこうだん」で相手を惑わせ、「ライトニングボール」で確実に仕留める、頼れる仕事人デンリュウのパワーをお試しあれ。
エレザード系統
エリキテル: 3、エレザード: 2の配分。
エレザード系統で気になるのは、「でんげき」と「かみなり」。大きなダメージが出せる代わりに自分にもダメージが入るワザをもっていること。
一般的に、自分にダメージが入ることはデメリットになりますが、雷デッキに入っているこのサポート。
スタートデッキに入るカードにしては、かなり小難しいことが書いてありますが、このカードを最大限活かすコンボが、エレザード系統…… 特にエリキテルにあります。
エリキテルの「でんげき」は相手に30ダメージを与えて、自分にも10ダメージを与えるというテキストで、あえて自分にダメージを乗せることで、先に相手にサイドを取らせやすくするプレイが可能になります。
ダメージの多いエレザードの「かみなり」では、相手を先に倒してしまうことの方が多くあるので、サイドが相手より多い時でないと使えない、マチスの作戦を上手く使うことができません。
なので、先に相手にサイドを取らせる、という役割はエリキテルに任せましょう。とは言っても、その時の手札にマチスの作戦と、その他1枚でもサポートが無いと意味が無い行動になるので、それの為だけにエレザードたちを使うより、またこれも『使えそうだったら使う』の意識でプレイすると良いでしょう。
あくまで、マチスの作戦を上手く使う為の「こういう動きがあるんだよ」という一例なので、上記のようなプレイが絶対必要とされるデッキではないことは念頭に置いてください。
エレザードは「かいでんぱ」というワザをもっていて、コイン次第ではありますが、相手の妨害をして時間を稼ぐこともできるので、育てることが難しくなければ、育てて損はないポケモンです。
相手を妨害することも、大ダメージを与えて倒すこともできる器用なエレザードたちを、テクニカルに使いこなしてあげましょう。
パルスワン系統
ワンパチ: 2、パルスワン: 1の配分。
券面を見てもらえればわかる通り、強いことしか書いてないです。その為、採用枚数も少なくされています。
ワンパチのワザを使うタイミングはそこまでありませんが、「ほえる」で次にワザが使えてかつ、ベンチポケモンがあまり育っていない相手に対して強く出ることができます。
そして何より特筆すべきは、パルスワンの「とうしのキバ」。ポケモンVに対してであれば180ダメージが出せるので、「かじりつく」と合わせればほとんどのポケモンVを倒せます。
ただ、他のポケモンと違ってワザを使うのに2〜3エネ必要なので、パルスワン自体のサイド落ちを確認して、ワンパチの時から育てていく必要があります。
これもまた、「とうしのキバ」でポケモンVに対して180ダメージが出せる、というのが魅力なだけであって、必ずしも育てる必要があるわけではありません。
エネルギーを多く使うので、ピカチュウVよりワンパチを先に出してエネルギーをつけることで、相手にポケモンVを出しにくくさせるプレイも悪くないでしょう。
しかし、パルスワンはポケモンVにしか強くないので、『ワンパチが手札にあって、パルスワンがサイド落ちしていない時』ぐらいしか育てることはないと思います。育てるならデンリュウを優先して育てましょう。
採用枚数の関係上、優先して育てることは難しいですが、手札にワンパチが来たらすぐに出して育てることをしても問題ありません。レッドの挑戦を使って、パルスワンのみを手札に加えることもできるので、ポケモンVを確実に倒す為の秘密兵器のように扱えると良いと思います。
使うタイミングが一度しかないポケモンなので、その使いどころを見極めて、パルスワンたちの強さをポケモンVにわからせてあげましょう。
バチンウニ
バチンウニはデッキに1枚しか入っていませんが、「ビリビリニードル」という、とても面白いワザをもっています。
コイン次第でダメージが変わってしまうので、安定性には欠けますが、2回オモテがでれば相手をマヒにすることができるので、とても強力なワザです。
「ビリビリニードル」は、コイントスによるダメージを狙うのではなく、2回オモテを出してマヒにすることを狙うワザという認識で使えると良いでしょう。
デッキに1枚しかないので、それこそ使えるタイミングが少ないですが、試合の最初から最後まで相手の妨害に使える、腐ることのないポケモンなので、バチンウニを引いたらとりあえず出しておいて、いつでも「ビリビリニードル」と宣言できるように1エネだけつけておく、というプレイはどの試合でもやっていい動きだと思います。
コイン次第で相手の一手を変える、雷デッキのトリックスター・バチンウニ。彼で相手のプランをかき乱していきましょう。
雷デッキのプレイング
雷デッキは先攻を取りたいデッキです。
なぜかと言うと、このデッキのポケモンたちは1エネから動けるポケモンがほとんどですが、どのポケモンもダメージを与えるワザしかもっていません。
それなら、先に進化して、先に大きなダメージを与えられる可能性のある先攻を取っていく方が良いと、自分は考えています。
2エネで最大150ダメージを出せるピカチュウVの「エレキサークル」が非常に強力で、上手く手札が噛み合えば、2ターン目からあらゆるポケモンを倒しつづける無双の展開にもっていくことができます。
しかし、そのパワーが考慮され、雷デッキには他のデッキに入っている「なかまをよぶ」や、その展開に繋がる「もってくる」を使えるポケモンが入っていません。
なので、それらのワザで山札を圧縮できる他のデッキと違って、『ワザ自体を使うことはできるけど、次に繋がるカードが引けない』ということが多く起こりがちなデッキです。
それを補助する為にロトムじてんしゃが入っていますが、必要な時に引けるカードとは言い難いので、やはりそれ頼みでプレイしていくのは賢明ではありません。
ですが、序盤の手札にクイックボールとレッドの挑戦があるなら、それらで手札を減らしながら、レッドの挑戦でロトムじてんしゃを手札に加え、そこから次に繋がるカードを引いていく、というプレイを取る方が良いでしょう。
ロトムじてんしゃは、使うと番が終わってしまうグッズですが、どれもデッキに1枚ずつしか入っていないカードなので、それが噛み合った時は最大限活かせるようにすぐに使っていくことも、大切なプレイのひとつです。
雷デッキは、どのポケモンも軽いエネルギーで動くことができるので、どの試合でもやっていきたいプレイとしては、どのポケモンでも攻撃ができるように、満遍なくエネルギーをつけていくことをしたいです。
先述した通り、ポケモンを展開する手段が乏しいので、最初からピカチュウVの「エレキサークル」を使っていくのは難しいと思われます。
だからこそ、序盤はデンリュウやエレザードといったポケモンを大事に育てていき、最後にピカチュウVで勝負を決める、というのを基本的なプランとして試合を進めていきたいです。
ポケモンを満遍なく育てることが、他のデッキより容易な雷デッキは、『その時の取捨選択を見極めてプレイするデッキ』というイメージで動かせると良いでしょう。
ピカチュウVやパルスワンの項目で書いた通り、『使えそうだったら使う』という考え方を要求されるポケモンが入っているので、最初に使うと難しく感じるデッキかもしれませんが、他のデッキと比べて、『その時必要なプレイ』というのを意識しやすくなるデッキでもあります。
最初は難しいかもしれませんが、デッキ内のポケモン全員をいつ、どのように使っていくか細かく考えながらプレイしていき、雷デッキの勝利を掴みましょう。
おわりに
自分なりにVスタートデッキ同士の対戦における雷デッキについて考えてみましたが、いかがだったでしょうか。
初めて情報が出た時、雷デッキにクイックボールが収録されることで少し話題になりましたが、カードリストを紐解いてみると、ピカチュウVの強さを考慮した結果、デッキとして却って不安定になってしまった印象を受けました。
他のデッキと違って、山札の圧縮が難しいので、その場にいるポケモンたちでどう戦っていくか、常に冷静なプレイを求められる、難易度の高いデッキです。
難しいデッキではありますが、そんな雷デッキを使って身につくものも多くあるので、まずは自分でたくさんデッキに触って学んでみて、気が向いたらこの記事の存在を思い出して、新しい発見や、プレイの参考になれば幸いです。
Vスタートデッキバトルイベントについて↓
今回の記事は以上となります。ありがとうございました。