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Vスタートデッキガチ考察 〜水編〜

はじめに


 ※本記事はVスタートデッキ同士での対戦を前提に各カードの解説、プレイングの考察などをしています。それらを理解した上で読んでいただけると幸いです。

 ※見やすさを重視し、デッキレシピの順にカードを紹介していきます。ご了承ください。



デッキレシピと各ポケモン解説

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クラブ

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 目の肥えた読者の方々にはそうは見えないかもしれませんが、とても強力なポケモンなので、クラブはデッキに1枚しか入っていません。

 1エネで相手のポケモン全員に10ダメージずつ与えることができるので、ポケモンが展開された中盤以降に強さが光ります。

 他のポケモンが事前に与えておいたダメージの上に10ダメージ、クラブがそのまま倒されなければ20ダメージを与えることができるので、回復手段の無いデッキに対して、サイドを一度にたくさん取ることもできます。

 デッキに1枚しかないこのポケモンを上手く使えるかどうかが、勝負の分かれ目になるでしょう。



ぺリッパー系統

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 キャモメ: 3、ぺリッパー: 2の配分。

 キャモメは「もってくる」で手札を増やせるポケモンなので、対戦準備の手札にいたら優先して出したいポケモンです。

 とりあえず「もってくる」を宣言しましょう。


 ぺリッパーは2エネで50ダメージと、3エネで110ダメージを出しながら、自分のエネルギーを1個ベンチのポケモンに繋げることができます。

 ぺリッパーは自身の攻撃でHP160以下のポケモンを倒しながら、ベンチの準備を整えられる攻守に優れたアタッカーです。

 パワーサイクロンのエネルギーのつけ先は、ワザを使うのに必要なエネルギーが多いカジリガメか、ハイドロポンプの打点を上げられるウッウあたりが良いでしょう。


 キャモメを出す都合もありますが、優先して育てていきたいポケモンです。



サメハダー系統

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 キバニア: 3、サメハダー: 2の配分。

 どちらも1エネで動けるポケモンなので、一度エネルギーをつければ他のポケモンにエネルギーをつけることができる為、序盤に出して攻撃していって、他のポケモンを育てていく動きを主にやっていきたいです。


 特筆すべきはサメハダーのワザ。1エネでバトル場に50ダメージと、ベンチに20ダメージを与えることができます。

 アクアジェットを上手く使い、他のポケモンのワザでは届かないあと何点、というのを補っていき、着実にサイドを取りにいきましょう。

 


ホエルオーV

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 水のスタートデッキのパッケージを飾るポケモンVです。

 ポケモンカード全体で見ても、数少ないHP280のたねポケモンであり、たねのポケモンVの中では最高のHPを誇ります。


 今回の水デッキでもホエルオーVの耐久を活かして戦っていけるように、大きなおまもりが入っているのが嬉しいポイント。ホエルオーVのHPを310にまで引き上げることができます。

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 ホエルオーVはどうやって使っていくのが強いのかというと、『相手のポケモンキャッチャーがトラッシュに2枚あり、かつ相手のサイドが残り1枚の時』に、無傷のホエルオーVを押し付けていくのがいちばん強いプレイだと考えています(少し極端な例ですが)。


 あまりにも一方的な展開でない限り、こちらもサイドを取りながら戦えているはずなので(最低でも4枚は取っておきたい)、その最後のサイドを取りきる役をホエルオーV1匹に託します。


 順当に戦えていれば、それまでそのポケモンたちについていたエネルギーはトラッシュにあるはずなので、前の番からホエルオーVを育てる必要はなく、出した番に「くみあげる」を使うだけで次の番から「オーシャンウェーブ」を使えるようになります。


 「オーシャンウェーブ」はコイントス依存のワザですが、1回でも表が出れば、サメハダーやクラブのワザで与えておいた分のポケモンは倒せるようになるので、序盤に相手の場のポケモンのHPを気にしながら、サメハダーのワザを使って最後にホエルオーVでサイドを取る、というのが水デッキ全体の動かし方になってくるでしょう。


 試合終盤になってくると、「くみあげる」を宣言する余裕がない可能性があるので、その時はクラッシュハンマーを使って相手にワザを使わせずに「くみあげる」を宣言する。

 または、バトル場に「パワーサイクロン」を宣言できるぺリッパーがいるなら、ビートを使ってホエルオーVにエネルギーをつけ、手札からまたエネルギーをつけて、最後に「パワーサイクロン」でエネルギーをつけかえれば、次の番にエネルギーをつけて「オーシャンウェーブ」を宣言できるホエルオーVの完成です。

 手札からつけるエネルギーはたっぷりバケツを使って確保しておくことで、安定してビートを使うことができます。

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 他のアタッカーを上手く使いながら、いかに最後のホエルオーVでサイドを取っていけるかどうかが勝敗に直結するので、常にサイドの取り方を考えながらプレイしていきましょう。



カジリガメ系統

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 カムカメ: 3、カジリガメ: 2の配分。

 ワザを使うのに2~4エネを要求し、重たい印象ですが、3エネで使える「まんりきバイト」は相手の逃げるエネルギー依存のワザなので、草デッキや悪デッキ、鋼デッキに対しては積極的に育てていきたいポケモンです。


 ぺリッパーの「パワーサイクロン」や、ビートを使ってカジリガメに4エネをつけることができれば、「くらいつく」で相手のポケモンを縛りながら、次の自分の番で確実に倒しにいけるので、カジリガメがその返しに倒されそうでなければ、ポケモンV相手に対しても出していって良いでしょう。


 やはり、エネルギーの重さが気になるポケモンではあるので、ぺリッパーやサメハダーが戦っている間にエネルギーをつけて育てられると、彼らが与えていたダメージの上にまたカジリガメの打点を重ねることができるので、優先度は高くないものの、最後のホエルオーVに繋げる為の選択肢として1匹は育てておいて良いと思います。



ウッウ

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 ウッウのいちばんの魅力は「ダイビング」というワザ。

 コインが表であればどんなワザであろうともウッウはダメージも効果も受けることなく優雅に盤面を泳ぎます。

 ウッウは1エネで動けるので、どのタイミングでも出していけますが、コイントス依存になってしまうことは避けられません。

 しかし、だからこそベンチのポケモンを育てる時間稼ぎができ、次で倒されると思ってもコイン表で倒されず場に残り、ウッウの強さを実感する。そんなロマンを感じるシーンの生まれるドラマチックなポケモンです。


 また、「ハイドロポンプ」もこのデッキにおいてはあまり目立ちませんが、強力なワザです。

 基本的に3エネ以上つくことはそんなに無いので、110ダメージが通常の打点として、「ダイビング」と合わせてHP130以下のポケモンを、無傷(じゃないかもしれない)のウッウで倒すことができ、相手に圧をかけていける、やはりドラマチックなポケモンです。

 水デッキのロマン溢れるエキサイトなシーンをこのウッウで体験しましょう。



水デッキのプレイング


 水デッキは、どちらかと言えば後攻を取った方が強いデッキです。

 ホエルオーVの欄でも書いた通り、打点をホエルオーV以外のポケモンで上手く調整して、最後にホエルオーVでサイドを一気に捲っていく動きをしたいデッキです。

 その為、キャモメの「もってくる」での展開に依存せずとも、ウッウやキバニアでダメージを先に入れておくことも、このデッキにおいては必要なプレイになってきます。

 もちろん、先に進化してダメージを与えられる可能性がある先攻を取っても良いですが、安定して進化する手段の無い水デッキにおいてはリスキーな部分があるので、サポートを最初から使っての展開を望める後攻の方が若干優先度が高いと考えています。


 水デッキは『ポケモンを使い分ける』デッキではなく、『ダメージを調整しつづけていく』デッキというイメージで使っていけると良いでしょう。

 なので、常に「このポケモンで与えられるダメージは何ダメージだから、後からこのポケモンのベンチ攻撃でサイドを取る」といった感じに、1枚1枚サイドを取るのではなく、後から複数枚サイドを取れるように意識したプレイングが重要です。


 プレイングに関してはそれに尽きますが、ホエルオーVやウッウでコイントスの機会が多いデッキなので、コイントスの上達(盤面から落とさない)と、自分の運気を存分に発揮できる楽しいデッキなことが、水デッキの大きな魅力だと思っています。


 着実にダメージを刻んでいく頭脳と、コイントスで最後に勝負を決める運を必要とされる、ロマン溢れるポケモンたちと勝利を掴んでいきましょう。



おわりに


 自分なりにVスタートデッキ同士の対戦における水デッキについて考えてみましたが、いかがだったでしょうか。

 ホエルオーVが最初に公開された時は、コイントスでダメージが変わり、その最大値もとんでもない豪快な印象を受けたのに対して、カードリストのポケモンたちを紐解いてみると、細やかなダメージ調整の求められる繊細なデッキであることがわかって、その意外性含めて面白いデッキだと思いました。

 ワザのひとつひとつにも丁寧なプレイングの求められるので、「こういうふうにワザを使っていった方がサイドを取りやすい!」といった発見を、繰り返し遊ぶ中で身につけていける、自分の考え方の変化を楽しんでいける水デッキ、魅力の塊ですね。

 また、Vスタートデッキで遊ぶことを考えている方の参考になれば幸いです。



 Vスタートデッキバトルイベントについて↓



 今回の記事は以上となります。ありがとうございました。




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